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犬の食事と栄養:正しいフード選びの科学

ご褒美おやつの選び方:健康的で美味しいもの

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愛犬にとっておやつ🛒は、単なる食べ物以上の存在です。しつけのご褒美として、コミュニケーションツールとして、そして愛情を伝える手段として、おやつは愛犬との絆を深める大切な役割を担っています。

しかし、「愛犬が喜ぶから」とおやつを与えすぎたり、成分をよく確認せずに選んでしまうと、肥満や健康トラブルの原因になることも。この記事では、愛犬の健康を守りながら喜んでもらえる、ご褒美おやつの選び方を徹底解説します。

犬の食事と栄養:正しいフード選びの科学と合わせて読むことで、愛犬の食生活全体をより良くするヒントが得られるでしょう。

ご褒美おやつが愛犬との絆を深める理由

おやつを与える時間は、愛犬にとって一日の中で最も楽しみな瞬間の一つです。American Kennel Club(AKC)によると、おやつはトレーニングにおける「正の強化」として非常に効果的で、望ましい行動を強化する最も確実な方法の一つとされています。

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おやつがコミュニケーションツールになる理由

犬は言葉を話せませんが、おやつを通じて飼い主の気持ちを敏感に感じ取ります。「よくできたね」という声かけと一緒におやつを与えることで、犬は「この行動をすると良いことがある」と学習します。

ただし、おやつだけがご褒美ではありません。飼い主の笑顔、優しい声かけ、撫でてあげることも、犬にとっては大きなご褒美です。おやつと組み合わせることで、より深い信頼関係を築くことができます。

健康的なおやつを選ぶ5つのポイント

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マイベストの調査によると、犬用おやつを選ぶ際に多くの飼い主が重視するのは「原材料」「添加物の有無」「カロリー」の3点です。ここでは、健康的なおやつを見分けるための5つのチェックポイントを紹介します。

原材料をチェック:シンプルが一番

パッケージ裏の原材料表示は、含有量の多い順に記載されています。最初に書かれているのが「鶏肉」「牛肉」「鮭」など、具体的なタンパク質源であることを確認しましょう。

避けたい表記:

  • 「肉類」「家禽ミール」など曖昧な表現

  • 「○○エキス」「○○パウダー」が最初に来ている

  • 原材料が10種類以上と多すぎる

理想的なおやつ🛒の原材料は3〜8種類程度。シンプルな原材料のおやつほど、何を食べているか把握しやすく、アレルギー対策もしやすくなります。

カロリーを確認:肥満予防の第一歩

LDKの犬用おやつ比較テストによると、同じジャーキータイプでも商品によってカロリーは大きく異なります。100gあたり300kcal未満のものを「低カロリー」の目安にすると良いでしょう。

肥満が気になる愛犬には、ダイエット成功!肥満犬の減量フードと方法も参考にしながら、おやつのカロリー管理を徹底しましょう。

サイズと硬さ:愛犬に合ったものを

おやつのサイズは、愛犬の体格に合わせて選ぶことが大切です。

犬のサイズおすすめのおやつサイズ
小型犬(〜5kg)小指の爪程度(5mm角)
中型犬(5〜15kg)親指の爪程度(1cm角)
大型犬(15kg〜)2cm角程度

硬さについては、子犬やシニア犬には柔らかめを、歯の健康な成犬には適度な硬さのものを選びましょう。

アレルギー対応:安心して与えるために

食物アレルギーのある愛犬には、単一タンパク源(シングルプロテイン)のおやつがおすすめです。鹿肉、馬肉、魚など、普段食べていないタンパク源を選ぶことで、アレルギーリスクを減らせます。

詳しくは食物アレルギーの犬に選ぶべきフードグレインフリーは本当に良い?最新研究からをご覧ください。

産地・製造方法:信頼できる品質

おやつの品質は、原材料の産地や製造方法によっても左右されます。ドットわんでは、原材料の産地から加工方法まで情報を公開しているブランドを推奨しています。

チェックポイント:

  • 国産原材料使用の表記があるか

  • 製造工場の情報が公開されているか

  • HACCP等の品質管理基準を満たしているか

1日に与えていいおやつの量を計算しよう

「おやつは1日の摂取カロリーの10%以内」というのが、獣医師が推奨する基本ルールです。アニコム損保によると、この目安を守ることで、主食の栄養バランスを大きく崩すことなくおやつを楽しめます。

RER(安静時エネルギー要求量)の計算方法

愛犬に必要なカロリーを知るには、まずRERを計算します。

計算式:RER = 70 × 体重(kg)^0.75

例えば体重5kgの犬の場合:

  • RER = 70 × 5^0.75 = 70 × 3.34 ≒ 234kcal

これに活動係数をかけて1日の必要カロリー(DER)を求めます。

犬の状態活動係数
避妊・去勢済み成犬1.6
未避妊・未去勢の成犬1.8
活発な成犬2.0
肥満傾向の成犬1.4
シニア犬1.4

体重別おやつカロリー目安表

体重1日の必要カロリー目安おやつ上限(10%)
3kg約200kcal20kcal
5kg約300kcal30kcal
10kg約500kcal50kcal
15kg約700kcal70kcal
20kg約900kcal90kcal

※避妊・去勢済み成犬の目安。活動量や年齢によって調整が必要です。

おやつを与えた日は、その分だけ主食の量を減らすことを忘れずに。詳しい食事量の計算方法はうちの子は食べ過ぎ?適切な食事量の計算法をご確認ください。

目的別おすすめおやつタイプ

おやつは与える目的によって、最適なタイプが異なります。シーンに合わせて使い分けることで、より効果的に活用できます。

トレーニング用:小粒でソフトなもの

しつけやトレーニングには、小さくて柔らかいおやつが最適です。GREEN DOGによると、トレーニング用おやつの理想的な条件は以下の通りです。

理想的なトレーニングおやつの条件:

  • 一口で食べられるサイズ(小指の爪程度)

  • 柔らかくて噛む時間が短い

  • 香りが良く犬の興味を引く

  • 手がベタつかない

2秒ルール:犬が良い行動をしたら、2秒以内におやつ🛒を与えることが重要です。犬の短期記憶は約10秒と言われており、タイミングが遅れると「何のご褒美か」が伝わりません。

犬のしつけ:信頼関係を築くトレーニング術では、おやつを使った効果的なトレーニング方法を詳しく解説しています。

デンタルケア用:噛むことで歯の健康

硬めのおやつは、噛むことで歯垢の除去や歯茎のマッサージ効果が期待できます。ただし、硬すぎるものは歯が欠ける原因になるため注意が必要です。

デンタルおやつ選びのポイント:

  • 爪で押して少しへこむ程度の硬さ

  • VOHC(米国獣医口腔衛生協議会)認定製品

  • 適切なサイズ(丸飲みできないもの)

歯の健康については犬の歯の健康:デンタルケアで寿命が延びるで詳しく解説しています。

栄養補給用:機能性おやつ

最近は、おやつでありながら特定の健康効果が期待できる「機能性おやつ」も増えています。

よく配合される機能性成分:

  • グルコサミン・コンドロイチン:関節サポート

  • オメガ3脂肪酸(DHA・EPA):皮膚・被毛の健康

  • 乳酸菌・オリゴ糖:腸内環境の改善

  • コラーゲン:皮膚の弾力維持

リラックス用:ゆっくり楽しめるもの

留守番時や落ち着かせたい時には、長時間楽しめるおやつが効果的です。

  • 牛皮ガム

  • アキレス腱

  • 豚耳

  • コングに詰めるペースト状おやつ

ただし、誤飲の危険があるため、初めて与える際は必ず見守り、適切なサイズを選びましょう。

無添加おやつの選び方と注意点

「無添加」という言葉は魅力的ですが、正しく理解することが大切です。

無添加の定義とは

無添加とは、原材料の調達から最終製品の完成まで、全工程において食品添加物が一切使用されていないことを指します。単に「保存料無添加」と書いてあっても、着色料や香料は使用されている場合があるため、注意が必要です。

よく使われる添加物の種類

添加物の種類主な役割具体例
保存料腐敗防止ソルビン酸カリウム
酸化防止剤油脂の酸化防止BHA、BHT、ミックストコフェロール
着色料見た目の向上赤色○号、黄色○号
発色剤肉の色を鮮やかに亜硝酸ナトリウム
香料嗜好性の向上各種フレーバー

無添加=安全ではない?

マイベストによると、「添加物が使われていてもとくに問題はない」というのが専門家の見解です。日本で使用が認められている添加物は、安全性が確認されたものに限られています。

むしろ、保存料を使用していない無添加おやつは傷みやすいため、保管方法や賞味期限に注意が必要です。開封後は冷蔵保存し、なるべく早く使い切りましょう。

手作りおやつで愛情を込めて

市販のおやつ🛒も良いですが、手作りおやつには特別な魅力があります。ココグルメによると、手作りおやつの最大のメリットは「材料を自分で選べる安心感」です。

簡単鶏むね肉ジャーキーの作り方

材料:

  • 鶏むね肉:1枚(約250g)

作り方:

  1. 鶏むね肉を5mm程度の薄さにスライス

  2. オーブンを120℃に予熱

  3. クッキングシートを敷いた天板に並べる

  4. 2〜3時間、時々裏返しながら乾燥させる

  5. カリカリになったら完成

保存方法: 冷蔵で1週間、冷凍で1ヶ月保存可能

さつまいも&かぼちゃの焼きおやつ

材料:

  • さつまいも or かぼちゃ:100g

作り方(電子レンジ):

  1. 皮をむき、1cm角にカット

  2. 耐熱容器に入れ、ラップをして600Wで3分加熱

  3. 粗熱が取れたら完成

自然な甘みがあり、食物繊維も豊富。ただし糖質が多いので、与えすぎに注意しましょう。

その他の手作りレシピは愛情たっぷり手作りごはんのレシピと注意点で紹介しています。

手作り時の注意点

基本ルール:

  • 塩分・調味料は基本的に不要

  • 小麦粉はアレルギーの原因になることも(米粉で代用可)

  • 初めての食材は少量から様子を見る

  • 作り置きは適切に保存し、早めに使い切る

絶対に与えてはいけない食べ物

愛犬に手作りおやつを与える際、絶対に使ってはいけない食材があります。誤って与えると、最悪の場合、命に関わることも。

食材危険な成分症状
チョコレートテオブロミン嘔吐、下痢、心臓の異常
玉ねぎ・ネギ類有機チオ硫酸化合物溶血性貧血
ブドウ・レーズン原因物質は不明急性腎障害
キシリトール低血糖誘発低血糖、肝不全
アボカドペルシン嘔吐、下痢
マカダミアナッツ原因物質は不明筋力低下、麻痺

これらの食材は、たとえ少量でも深刻な中毒を引き起こす可能性があります。万が一食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連絡してください。

詳しくは絶対ダメ!犬に与えてはいけない食べ物25選をご覧ください。

年齢別のおやつ選び

犬のライフステージによって、最適なおやつは異なります。

子犬(〜1歳)

子犬の消化器官はまだ発達途中。おやつデビューは生後3〜4ヶ月頃、乳歯が生えそろってからが目安です。

子犬におすすめのおやつ:

  • 小さくて柔らかいもの

  • 消化しやすい素材(鶏ささみ、白身魚など)

  • ボーロタイプの小粒おやつ

最初は1日1〜2粒から始め、お腹の調子を見ながら量を調整しましょう。フードの切り替えについては子犬用から成犬用へ:フード切り替えのタイミングを参考にしてください。

成犬(1〜7歳)

体が成熟した成犬は、様々なタイプのおやつを楽しめる時期です。活動量に応じてカロリーを調整しながら、バリエーション豊かに与えましょう。

成犬におすすめのおやつ:

  • ジャーキー🛒タイプ

  • デンタルガム

  • 機能性おやつ

  • トレーニング用小粒おやつ

シニア犬(7歳〜)

シニア犬は消化機能や歯が弱くなってくるため、おやつ選びにより配慮が必要です。

シニア犬におすすめのおやつ:

  • 柔らかめのもの(ペースト、ボーロ)

  • 関節サポート成分配合

  • 低カロリー・低脂肪

シニア犬の食事全般についてはシニア犬の栄養ニーズと最適なフード選びで詳しく解説しています。

おやつの与え方で効果が変わる

良いおやつを選んでも、与え方次第で効果は大きく変わります。

タイミングが重要:2秒ルール

トレーニング🛒でおやつを使う場合、良い行動をしてから2秒以内に与えることが鉄則です。犬の短期記憶は約10秒程度と言われており、タイミングが遅れると「何のご褒美か」が伝わりません。

頻度と量のバランス

おやつは「少量を複数回」が基本です。1日のおやつ量を決めたら、それを小分けにして複数回に分けて与えましょう。

効果的な与え方の例:

  • 朝の散歩後:全体の30%

  • トレーニング中:全体の50%

  • 夜のリラックスタイム:全体の20%

声かけと組み合わせる

おやつを与える時は、必ず褒め言葉を一緒に伝えましょう。「いい子だね」「よくできたね」という声かけと、おやつ、撫でることを組み合わせることで、より強い正の強化が期待できます。

犬の気持ちの読み取り方については犬のコミュニケーション:気持ちを読み解くを参考にしてください。

おやつ以外のご褒美も大切

おやつだけに頼らず、撫でる、遊ぶ、褒め言葉など、様々なご褒美を組み合わせることが大切です。おやつの頻度を減らしても、愛犬との絆は深められます。

まとめ:愛犬が喜ぶ健康的なおやつ選びを

健康的なご褒美おやつを選ぶための5つのポイントをおさらいしましょう。

  1. 原材料をチェック:シンプルで具体的なタンパク質源が最初に記載されているもの

  2. カロリーを確認:1日の摂取カロリーの10%以内に収める

  3. サイズと硬さ:愛犬の体格と年齢に合わせて選ぶ

  4. アレルギー対応:単一タンパク源のものが安心

  5. 産地・製造方法:情報が公開されている信頼できるブランド

おやつ選びは、愛犬の健康を考えながらも楽しいものです。様々なおやつを試しながら、愛犬の「お気に入り」を見つけてあげてください。

そして何より大切なのは、おやつを通じて愛犬との絆を深めること。適切な量とタイミングでおやつを与えることで、トレーニングがスムーズになり、コミュニケーションがより豊かになります。

愛犬の食事全体について詳しく知りたい方は、犬の食事と栄養:正しいフード選びの科学もぜひご覧ください。愛犬の健康と幸せのために、正しい知識を身につけましょう。

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