愛犬🛒の散歩から帰ってきたら、体にマダニが付いていた!そんな経験はありませんか?マダニはノミと並んで犬に寄生する代表的な外部寄生虫ですが、命に関わる深刻な病気を媒介することがあります。
この記事では、マダニに噛まれたときの対処法と、マダニが媒介する病気のリスクについて詳しく解説します。犬の寄生虫対策の一環として、正しい知識を身につけましょう。
マダニとは?発見時の見た目と特徴
マダニは、犬の目の周り、耳、胸部、内股、肛門周囲など被毛の少ない部分に好んで寄生します。

マダニの見た目
| 状態 | 大きさ | 見た目 |
|---|---|---|
| 吸血前 | 約3mm | 小さな黒や茶色の粒 |
| 吸血後 | 10mm以上 | 灰色~茶色のイボのような塊 |
吸血前のマダニは非常に小さく見つけにくい🛒ですが、吸血後は大きく膨らんで目立つようになります。初めて見るとイボや皮膚のできものと間違えることもあります。
マダニを見つけたときの正しい対処法

絶対にやってはいけないこと
マダニを見つけても、絶対に無理に引っ張ってはいけません。吸血中のマダニはセメント状の物質で皮膚にしっかり固着しています。無理に引っ張ると:
口器だけが皮膚内に残り化膿の原因になる
マダニの体液が逆流して病原体に感染するリスクが高まる
皮膚が傷つき二次感染を起こす可能性がある
また、指でマダニを潰すことも危険です。体液が飛び散り、病原体への感染リスクが高まります。
推奨される対処法
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
| マダニが動いている(未吸血) | ピンセットやノミ取りコームで除去し、密封して処分 |
| マダニが吸血中 | 動物病院で除去してもらう(推奨) |
| 緊急時に自分で取る場合 | 消毒したピンセットで口器ごとゆっくり真上に引き抜く |
動物病院では、専用の器具や駆虫薬を使って安全にマダニを除去してくれます。除去後は数週間から数ヶ月、愛犬の様子を観察することが重要です。
マダニが媒介する怖い病気
マダニは単なる吸血害虫ではありません。命に関わる感染症を媒介することがあります。
バベシア症
バベシア症は、マダニ媒介性疾患の中で最も重要な病気の一つです。
感染のメカニズム: バベシア原虫がマダニの唾液を介して犬の体内に侵入し、赤血球に寄生して破壊します。感染には2〜3日の吸血が必要とされています。
主な症状:
溶血性貧血(歯茎が白くなる)
黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
暗色尿(濃いオレンジ🛒色や赤い尿)
発熱、元気消失、食欲不振
重要な注意点: バベシアを完全に除去できる治療薬はありません。治療で症状が改善しても、原虫は体内に潜伏し続け(無症状キャリア)、免疫力が低下すると再発することがあります。
西日本、特に九州・四国から近畿地方にかけてリスクが高いとされていますが、近年は感染地域が東へ拡大しています。
エールリヒア症(犬のエーリキア症)
エールリヒア症は、エールリヒア菌による感染症です。
3つの病期:
| 病期 | 時期 | 症状 |
|---|---|---|
| 急性期 | 感染後1〜3週 | 発熱、リンパ節腫大、呼吸困難、出血傾向 |
| 不顕性期 | 急性期後 | 無症状だが感染継続 |
| 慢性期 | 数ヶ月〜数年後 | 貧血、出血、失明、神経症状 |
治療について: ドキシサイクリンという抗生物質で治療します。急性期に治療を開始すれば予後は良好ですが、慢性期に進行すると治療が困難になります。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
SFTSは、マダニ🛒を介して感染するウイルス性疾患で、人にも感染する人獣共通感染症です。
犬の症状:
発熱
元気消失、食欲低下
黄疸
嘔吐、下痢
人への危険性: 2023年には国内で過去最多の133人の感染が報告されました。SFTSに感染した犬や猫から人への感染事例も確認されており、致死率が高い危険な病気です。人獣共通感染症のリスクについて詳しくはこちらをご覧ください。
マダニの予防方法
マダニ媒介疾患から愛犬を守るには、予防が最も重要です。
予防薬の種類と特徴
| タイプ | 特徴 | 代表的な製品 |
|---|---|---|
| 経口薬(チュアブル) | 効果が安定、シャンプーOK | ネクスガード、シンパリカ、ブラベクト |
| スポットオン | 投薬が簡単、忌避効果あり | フロントライン、レボリューション |
| 首輪 | 長期間効果持続 | セレストラ |
詳しくは「予防薬の種類と選び方」や「おやつタイプの予防薬」をご参照ください。
日常的な予防対策
散歩後のチェック:毎回、全身をくまなく確認
ブラッシング🛒:こまめに行い、マダニを早期発見
草むらを避ける:特にマダニが多い春〜秋は注意
ドッグウェア:肌の露出を減らす
キャンプ・アウトドア時の寄生虫対策も参考にしてください。
環境対策
庭がある場合は、草刈りや除草を行い、マダニの温床となる環境を減らしましょう。家の中のノミ・ダニを根絶する方法も併せてご確認ください。
まとめ:早期発見と予防で愛犬を守る
マダニは放置すると命に関わる感染症を引き起こす可能性があります。
重要なポイント:
マダニを見つけても無理に引っ張らない
できれば動物病院🛒で安全に除去してもらう
除去後は数週間から数ヶ月様子を観察
定期的な予防薬の投与で感染リスクを下げる
特に春から秋にかけてはマダニの活動が活発になります。年間カレンダー:月別・寄生虫予防スケジュールを参考に、通年での予防を心がけましょう。
犬につく寄生虫の種類も併せて読んで、寄生虫対策の知識を深めてください。





