スポットオン薬(滴下タイプの予防薬)は、犬の首筋に薬液を垂らすだけで寄生虫予防ができる便利な製品です。しかし、正しい方法でつけないと効果が十分に発揮されないことがあります。Blue Crossによると、被毛ではなく皮膚に直接薬液を付けることが効果を最大化するポイントです。この記事では、スポットオン薬の正しいつけ方と失敗しないためのコツを詳しく解説します。
スポットオン薬とは?仕組みと特徴
スポットオン薬は、ピペット🛒(チューブ型容器)に入った液状の薬剤を犬の皮膚に滴下して使用する予防薬です。ノミ・ダニ予防やフィラリア予防など、様々なタイプがあります。

スポットオン薬の仕組み
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投与方法 | 皮膚に直接滴下 |
| 効果発現 | 皮脂を通じて全身に広がる |
| 持続期間 | 約1ヶ月(製品による) |
| 代表的な製品 | フロントライン、レボリューション、アドボケートなど |
Goddard Veterinary Groupによると、滴下された薬剤は犬の皮脂腺から分泌される天然オイルによって体全体に広がり、毛包に蓄積されて継続的に効果を発揮します。薬剤はノミやダニの神経系に作用し、麻痺させて駆除する仕組みです。
正しいつけ方:ステップバイステップ

スポットオン薬を正しくつけることで、最大限の効果が得られます。以下の手順に従って投与しましょう。
準備段階
犬を落ち着かせる - 静かな環境で、他のペットがいない場所で行う
首輪🛒を外す - 薬剤が首輪に付着するのを防ぐ
体重を確認 - 製品のラベルに記載された体重範囲と愛犬の体重が合っているか確認
手袋を着用 - 薬剤が手に付くのを防ぐ(推奨)
滴下の手順
| ステップ | 操作 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | ピペットを直立させ、先端を折る | 薬液がこぼれないよう注意 |
| 2 | 肩甲骨の間の被毛を分ける | 皮膚がはっきり見えるまで分ける |
| 3 | ピペットの先端を皮膚に当てる | 強く押し付けすぎない |
| 4 | ゆっくり全量を滴下する | 一度に出さず少しずつ |
| 5 | 被毛を戻す | 薬液が乾くまで触らない |
重要: 被毛に薬液がつくと効果が減少します。必ず皮膚が見えるまでしっかり毛を分けてから滴下してください。
滴下位置:なぜ肩甲骨の間なのか?
スポットオン薬を肩甲骨の間(首の後ろ)に滴下するのには重要な理由があります。
肩甲骨間に滴下する理由
自分で舐められない - 犬が口で届かない位置
頭に流れない - 目に入るリスクが低い
皮脂の分布に適している - 全身に効率よく広がる
首輪🛒との干渉が少ない - 首輪より後ろの位置
Itch Petによると、大型犬の場合は薬液量が多いため、背中に沿って2〜3箇所に分けて滴下することが推奨される製品もあります。必ず製品のラベルを確認してください。
避けるべき位置
| 位置 | リスク |
|---|---|
| 頭に近すぎる | 目に薬液が流れる可能性 |
| 腰や尻尾 | 犬が舐めやすい |
| 肩より前方 | 首輪との干渉 |
| 背骨の真上 | 薬液が流れ落ちやすい |
滴下後の注意点:効果を最大化するために
スポットオン薬を滴下した後も、いくつかの注意点を守ることで効果を最大化できます。
滴下後24〜48時間の注意事項
シャンプー🛒を避ける - 滴下後最低24時間、できれば48時間はシャンプー禁止
水泳を控える - プールや川での遊びは避ける
触らない - 滴下部位が乾くまで触れない(約2時間)
他のペットから離す - 乾くまで舐め合いを防止
家具への接触に注意 - 薬液がレザーや布製品を傷める可能性
子供との接触を避ける - 乾くまで小さな子供は触れないように
アニコムによると、多頭飼育の場合は特に注意が必要です。他のペット🛒が滴下部位を舐めると、薬剤を摂取してしまう恐れがあります。乾くまでの間は別々の部屋で過ごさせるなどの工夫が必要です。
よくある失敗と対処法
スポットオン薬の投与でよくある失敗とその対処法をまとめました。
失敗パターンと解決策
| 失敗 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 被毛に薬液がついた | 毛を十分に分けなかった | やり直しは不可、次回注意 |
| 薬液がこぼれた | ピペットを傾けすぎた | 追加投与は獣医師に相談 |
| 犬が嫌がって動いた | 落ち着かせ不足 | おやつで気をそらす |
| 皮膚が赤くなった | アレルギー反応 | 獣医師に相談、製品変更検討 |
| 効果が感じられない | 正しく投与できていない | 投与方法の再確認 |
| 犬が滴下部位を擦りつける | 違和感を感じている | 乾くまで見守る |
副作用が出た場合
もし愛犬が滴下後に異常な行動(過度の興奮、よだれ、震え、嘔吐など)を示した場合は、すぐに石鹸と水で滴下部位を洗い流し、獣医師に連絡してください。
体重別の注意点:適切な製品選び
スポットオン薬は体重によって投与量が異なります。必ず愛犬の体重に合った製品を使用してください。
体重別製品選びの注意
| 注意点 | 詳細 |
|---|---|
| 正確な体重測定 | 動物病院で定期的に測定 |
| 体重範囲の確認 | ラベルの体重範囲内か確認 |
| 大型犬用を分割しない | 正確な投与量が保証できない |
| 成長期は要注意 | 体重変動が大きい時期は注意 |
| 猫用を犬に使用しない | 成分が異なり危険 |
子犬の場合、製品によって使用可能な月齢や体重が異なります。一般的に生後8週齢以上から使用可能な製品が多いですが、必ず獣医師に相談して適切な製品を選んでもらいましょう。
まとめ:正しい投与で確実な予防を
スポットオン薬は正しく使用すれば、愛犬を寄生虫から守る効果的な予防方法です。肩甲骨の間の皮膚に直接滴下すること、滴下後のケアを守ることで、最大限の効果が得られます。毎月の定期投与を忘れずに行い、愛犬の健康を守りましょう。予防薬の種類については予防薬の種類と選び方:スポット・錠剤・注射、寄生虫対策の基本については犬の寄生虫対策:予防が愛犬を守るもご参照ください。





