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犬の寄生虫対策:予防が愛犬を守る

人にもうつる!人獣共通感染症のリスク

人にもうつる!人獣共通感染症のリスクの画像

愛犬🛒との暮らしは癒しと喜びをもたらしますが、犬の寄生虫の中には人間にも感染するものがあることをご存知ですか?人獣共通感染症(ズーノーシス)は、動物から人間に感染する病気の総称です。正しい知識を持ち、予防対策を行うことで、人も犬も安全に暮らすことができます。

この記事では、犬から人にうつる可能性のある寄生虫、感染経路、症状、そして予防方法について詳しく解説します。

人獣共通感染症(ズーノーシス)とは

人獣共通感染症は、脊椎動物と人の間で自然に移行するすべての病気と定義されています。「ズーノーシス」「動物由来感染症」とも呼ばれます。

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日本での発生状況

WHOで確認されている人獣共通感染症は約150種あり、日本ではこのうち約50種が知られています。ペット🛒ブームの中、犬や猫との過剰なスキンシップが原因で感染するケースも報告されています。

なぜ人にうつるのか

寄生虫の多くは本来の宿主(犬など)の体内で成虫になりますが、人間の体内に入ると「迷入」という現象が起こります。人間は本来の宿主ではないため、寄生虫は成虫になれず、幼虫のまま体内を移動し、さまざまな臓器に悪影響を及ぼすことがあります。

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犬から人にうつる主な寄生虫

犬の寄生虫の中で、人間にも感染リスクがあるものを紹介します。

寄生虫感染経路人間への影響
犬回虫経口感染(卵の摂取)内臓幼虫移行症、眼幼虫移行症
犬鉤虫経皮感染(皮膚からの侵入)皮膚幼虫移行症、ミミズ腫れ
エキノコックス経口感染(卵の摂取)肝臓に嚢胞形成、重篤な症状
瓜実条虫ノミの誤飲軽度の消化器症状

犬回虫(トキソカラ症)

犬回虫は最も注意が必要な寄生虫の一つです。感染した犬の糞便に含まれる卵が土壌を汚染し、その土を触った手を口に入れることで感染します。

人間での症状:

  • 内臓幼虫移行症:幼虫が肝臓、肺、脳などを移動し、発熱、肝腫大、喘息様症状を引き起こす

  • 眼幼虫移行症:幼虫が眼球に達し、視力低下、斜視、最悪の場合は失明

特に幼児は砂場遊びなどで感染リスクが高いため、注意が必要です。

犬鉤虫(皮膚幼虫移行症)

犬鉤虫の幼虫は、人間の皮膚から直接侵入する能力を持っています。鉤虫の幼虫は皮膚や毛穴から侵入し、ミミズ腫れを作ります。

人間での症状:

  • 皮膚の下を幼虫が移動する「皮膚爬行症」

  • 激しいかゆみ🛒

  • 赤いミミズ腫れのような線状の発疹

裸足で犬の糞便に汚染された土を踏むことで感染するケースが多いです。

エキノコックス

エキノコックスは北海道を中心に発生している寄生虫で、感染すると非常に重篤な症状を引き起こします。キツネが主な感染源ですが、犬も感染・媒介する可能性があります。

感染を防ぐための予防対策

人獣共通感染症を防ぐために🛒は、日常的な予防対策が重要です。

基本的な衛生管理

動物にさわる前後・砂場や公園で遊んだあとには、必ず手を洗うことが最も基本的で効果的な予防策です。

衛生管理のポイント:

  • ペットに触った後は必ず石鹸で手を洗う

  • 犬と一緒に食事をしない(口移しは厳禁)

  • スプーンや箸を共用しない

  • 犬に顔を舐めさせない

  • 糞便の処理は手袋を使用

愛犬の定期的な駆虫

愛犬の寄生虫予防を徹底することが、人間への感染予防にもつながります。

  • 定期的な駆虫薬の投与

  • 年1回以上の糞便検査

  • フィラリア・ノミ・ダニの予防薬投与🛒

  • かかりつけ獣医師との定期的な健康診断

環境の清潔維持

  • 犬の糞便は速やかに処理する

  • 庭や散歩コースの土壌汚染に注意

  • 砂場で遊んだ子供の手洗いを徹底

  • 野菜や果物はよく洗ってから食べる

特に注意が必要な人

免疫力が低下している人や、以下に該当する方は特に注意が必要です。

ハイリスクグループ

  • 乳幼児・小児:砂場遊びでの感染リスク、手洗い習慣が不十分

  • 高齢者:免疫力の低下

  • 妊婦:胎児への影響の可能性

  • 免疫抑制状態の方:がん治療中、臓器移植後など

これらに該当する方がいる家庭では、より徹底した予防対策が求められます。

よくある質問(FAQ)

Q: 犬と一緒に寝ても大丈夫?

寄生虫予防をしっかり行っていれば、同じ部屋で過ごすことは問題ありません。ただし、顔を舐めさせる、同じ布団🛒で寝るなどの過度なスキンシップは避けた方が安全です。

Q: 子供がいる家庭で犬を飼っても安心?

適切な予防と衛生管理を行えば、子供がいる家庭でも犬を飼うことができます。子供には早いうちから「犬に触ったら手を洗う」習慣を身につけさせましょう。

Q: 人間に感染したらどうすればいい?

寄生虫感染が疑われる症状(原因不明の発熱、皮膚のかゆみ、視力の異常など)がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。犬を飼っていることを医師に伝えることが重要です。

Q: 犬の駆虫はどのくらいの頻度で必要?

一般的に、成犬は年2〜4回の駆虫が推奨されます。子犬は月1回など、より頻繁な駆虫が必要です。獣医師と相談の上、適切なスケジュールを決めましょう。

Q: 公園の砂場は安全?

犬や猫が出入りする砂場は、寄生虫卵で汚染されている可能性があります。遊んだ後は必ず手を洗い、砂を口に入れないよう注意しましょう。自治体によっては砂場の定期的な消毒を行っています。

まとめ

犬から人にうつる人獣共通感染症は、正しい知識と予防対策で防ぐことができます。愛犬の定期的な駆虫と健康管理🛒、飼い主家族の衛生習慣が重要です。過度に恐れる必要はありませんが、「うっかりスキンシップ」には注意し、人も犬も健康に暮らしましょう。

寄生虫対策の基本については、犬の寄生虫対策:予防が愛犬を守るもあわせてご覧ください。また、回虫症鉤虫症についても詳しく解説しています。

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