愛犬のブラッシング、正しくできていますか?犬の被毛は犬種によって大きく異なり、毛質に合わない道具を使うと効果が半減するだけでなく、皮膚を傷つけてしまうこともあります。
この記事では、犬の毛質別に最適なブラシ🛒の選び方と適切なブラッシング頻度を詳しく解説します。子犬との幸せな暮らし方の基本として、正しいグルーミング知識を身につけましょう。
犬の毛質の種類と特徴を知ろう
犬の被毛は大きく分けて「ダブルコート」と「シングルコート」の2種類があります。ペットラインによると、この違いを理解することがブラッシングの第一歩です。

ダブルコートとは
ダブルコートは、外側の「オーバーコート(上毛)」と内側の「アンダーコート(下毛)」の2層構造になっている被毛です。オーバーコートは皮膚を保護する役割があり、アンダーコートは保温・保湿を担っています。
みんなのブリーダーによると、ダブルコートの犬種は春と秋に換毛期があり、アンダーコートが大量に抜け替わります。
代表的なダブルコート犬種:

柴犬、秋田犬
ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー
ポメラニアン、チワワ(ロングコート)
シベリアン・ハスキー、コーギー
シングルコートとは
シングルコートはオーバーコートのみで構成され、アンダーコートを持ちません。換毛期がなく年間を通して少しずつ毛が生え替わるため、抜け毛は比較的少なめです。ただし、保温力が低いため寒さに弱い傾向があります。
代表的なシングルコート犬種:
トイプードル、マルチーズ
ヨークシャー・テリア、シーズー
イタリアン・グレーハウンド
パピヨン
毛質別おすすめブラシの選び方
愛犬の毛質に合ったブラシを選ぶことで、ブラッシングの効果が格段に上がります。POCHIの解説を参考に、毛質別のおすすめブラシを紹介します。
ダブルコート×短毛種(柴犬、コーギーなど)
ダブルコートの短毛種は、実は最も抜け毛が多いタイプです。
おすすめの組み合わせ:
スリッカーブラシ🛒:根元からアンダーコートを除去
ラバーブラシ:表面の抜け毛を絡め取る
獣毛ブラシ:仕上げの艶出し
毛をかき分けてスリッカーブラシで根元から抜け毛を取り、最後にコームと獣毛ブラシで仕上げるのがポイントです。
ダブルコート×長毛種(ゴールデン、ポメラニアンなど)
長毛のダブルコートは毛玉ができやすいため、定期的なケアが欠かせません。
おすすめの組み合わせ:
スリッカーブラシ:毛玉・もつれをほぐしながら抜け毛除去
ピンブラシ:毛流れを整える
コーム:顔周り・足先の仕上げ
毛玉だらけ!絡まった毛の取り方と予防も参考にしてください。
シングルコート×短毛種(イタリアン・グレーハウンドなど)
皮膚が薄く敏感な犬種が多いため、柔らかいブラシを選びましょう。
おすすめの組み合わせ:
ラバーブラシ:皮膚に優しく抜け毛を除去
獣毛ブラシ:艶出しと毛並みを整える
ラバーブラシはマッサージ効果もあり、ブラッシング嫌いな子にも受け入れられやすいです。
シングルコート×長毛種(プードル、マルチーズなど)
毛が伸び続けるタイプのため、毛玉防止が最重要課題です。
おすすめの組み合わせ:
スリッカーブラシ🛒:毛玉・もつれ防止
コーム:細かい部分のケアと毛玉チェック
ピンブラシ:毛を傷めずにブラッシング
ブラシの種類と正しい使い方
必須グルーミングツール10選とその使い方と合わせて、各ブラシの特徴と使い方を詳しく見ていきましょう。
スリッカーブラシ
細いピンが密集したブラシで、長毛から短毛、ダブルコートからシングルコートまで幅広く対応できます。
使い方のポイント:
皮膚に対して平行に、毛の流れに沿って動かす
力を入れすぎない(皮膚を傷つける原因に)
毛をかき分けて根元から丁寧にブラッシング
注意点: ピンが鋭いため、強く押し付けると皮膚を傷つけます。特に骨が出っ張っている部分は注意が必要です。
ファーミネーター
ファーミネーターは、アンダーコート除去に特化した専用ツールです。トリマー監修の使い方ガイドによると、アンダーコートの抜け毛を最大90%除去できるとされています。
正しい使い方(3ステップ):
まずスリッカーやコームで毛のもつれを取る
ファーミネーター🛒で優しくなでるようにブラッシング
プッシュボタンで歯についた毛を取り除く
使用時間の目安:
小型犬:3〜5分
中型犬:10〜15分
大型犬:20〜30分
やりすぎ注意! 同じ箇所を何度もブラッシングすると、健康な毛まで抜いてしまいます。地肌が見えるほど薄くなったり、皮膚が赤くなったりしたら使いすぎのサインです。
対象犬種: ダブルコートの犬種専用です。シングルコートの犬種(トイプードル、マルチーズなど)には使用しないでください。
ラバーブラシ
シリコンやゴムでできた柔らかいブラシで、短毛種に最適です。
メリット:
皮膚への刺激が少ない
マッサージ効果がある
ブラッシング嫌いな子も受け入れやすい
シャンプー時にも使える
優しくなでるだけで抜け毛を絡め取れるため、初心者にもおすすめです。
獣毛ブラシとコーム
獣毛ブラシ: 豚毛などの天然毛を使用したブラシで、仕上げの艶出しに使用します。静電気が起きにくく、毛並みを美しく整えられます。ただし、プードルやビションフリーゼなど縮れ毛の犬種には向きません。
コーム: ブラッシングの仕上げや毛玉チェックに使用します。粗目と細目の両方がついたタイプが便利です。
毛質別・適切なブラッシング頻度
ペテモの情報を参考に、毛質別の推奨頻度をまとめました。
| 毛質タイプ | 通常期 | 換毛期(春・秋) |
|---|---|---|
| ダブルコート×短毛 | 週2〜3回 | 毎日 |
| ダブルコート×長毛 | 週3〜4回 | 毎日 |
| シングルコート×短毛 | 週1〜2回 | ー |
| シングルコート×長毛 | 週2〜3回 | ー |
換毛期は特に注意
換毛期は春(〜7月頃)と秋(〜11月頃)の年2回訪れます。この時期はアンダーコートが大量に抜け替わるため、毎日のブラッシングが理想的です。
室内犬は空調の影響で換毛がうまくいかないこともあります。ブラッシングで手助けしてあげることで、熱中症対策にもなります。夏のグルーミング:暑さ対策と被毛ケアも参考にしてください。
1回の時間は20分以内
ブラッシングは長くて20分程度が目安です。途中で愛犬が嫌がる素振りを見せたら、すぐに終わりにしましょう。無理に続けるとブラッシング嫌いになってしまいます。
ブラッシングを嫌がる犬への対処法
獣医師監修のアニコムによると、ブラッシングを嫌がる犬には必ず理由があります。
嫌がる原因を知る
体に触れられること自体が苦手:社会化期に十分な触れ合いがなかった
ブラシを警戒している:見慣れないものへの恐怖
じっとしているのが苦手:特に子犬や活発な犬種
過去の痛い経験:ブラシで皮膚を傷つけられたトラウマ
ブラシ🛒が合っていない:ピンが硬すぎる、密度が高すぎる
子犬のうちから慣らすコツ
子犬を慣れさせる!初めてのグルーミングでも詳しく解説していますが、基本的なステップを紹介します。
Step 1:体を触ることに慣れさせる まずはブラシを使わず、優しく撫でることから始めます。首周りや前胸、耳の付け根など犬が気持ちいいと感じる場所からスタートしましょう。
Step 2:ブラシに慣れさせる
ブラシを普段から見える場所に置いておく
匂いを嗅がせておやつをあげる
ブラシの背側を体に軽く当てる
徐々に毛先側を当てていく
Step 3:短時間から始める 最初は5分程度から始め、少しずつ時間を延ばしていきます。終わった後は必ずご褒美をあげて、「ブラッシング=いいこと」と認識させましょう。
グルーミング嫌いを克服させる方法も併せてご覧ください。
ブラッシングで得られる5つのメリット
定期的なブラッシングには、見た目を整える以上の効果があります。
1. 抜け毛の除去と部屋の清潔維持
ブラッシングで抜け毛を事前に取り除くことで、部屋に散らばる毛の量を大幅に減らせます。掃除の手間が減り、アレルギー対策にもなります。
2. 毛玉・もつれの予防
定期的にブラッシングすることで、毛玉の発生を防げます。毛玉は通気性を悪くし、皮膚トラブルの原因になることも。
3. 皮膚の血行促進と健康チェック
ブラッシングは皮膚へのマッサージ効果があり、血行を促進します。また、皮膚の状態を直接確認できるため、湿疹やしこりなどの異常を早期に発見できます。皮膚トラブルがある時のグルーミング注意点も参考にしてください。
4. ノミ・ダニの早期発見
ブラッシング中にノミやダニを発見できることがあります。抜け毛を放置すると通気性が悪くなり、ノミ・ダニが繁殖しやすい環境になってしまいます。
5. 愛犬とのコミュニケーション
毎日のブラッシングは、愛犬との大切なスキンシップの時間です。信頼関係を深め、愛犬の小さな変化にも気づきやすくなります。
ブラシのお手入れと買い替え時期
道具を清潔に保つことも大切です。自宅トリミングに挑戦:必要な道具と手順と合わせて確認しましょう。
日常のお手入れ
使用後は必ず毛を取り除く
定期的にぬるま湯で洗浄し、よく乾かす
ピンの間に詰まった汚れは歯ブラシなどで取る
買い替えの目安
クッション系ブラシ(ピンブラシ、獣毛ブラシ):半年〜1年
スリッカーブラシ🛒:ピンが曲がったり抜けたりしたら交換
コーム:歯が欠けたり曲がったりしたら交換
劣化したブラシは効果が落ちるだけでなく、皮膚を傷つける原因にもなります。
まとめ:愛犬の毛質に合ったブラッシングを
犬のブラッシングで大切なのは、愛犬の毛質を正しく理解し、それに合った道具を選ぶことです。
ポイントのおさらい:
ダブルコートかシングルコートかを把握する
毛質に合ったブラシを組み合わせて使う
換毛期は頻度を上げてこまめにケア
嫌がる場合は無理せず少しずつ慣らす
1回20分以内を目安に
正しいブラッシングは愛犬の健康と美しさを保つだけでなく、大切なコミュニケーションの時間にもなります。毎日のケアを楽しい習慣にしていきましょう。






