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子犬との幸せな暮らし方|初めての飼い主のための完全ガイド

「持ってこい」で遊びながらトレーニング

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愛犬と楽しく遊びながらしつけもできる「持ってこい」遊び。ボール🛒を投げて犬が取ってくる、シンプルに見えて実は奥が深いこのトレーニングは、犬の狩猟本能を満たしながら飼い主との絆を深められる素晴らしい方法です。

この記事では、「持ってこい」を愛犬に教える具体的な5つのステップから、うまくいかないときの対処法まで詳しく解説します。子犬との幸せな暮らし方の一環として、ぜひ取り入れてみてください。

「持ってこい」とは?犬にとってのメリット

「持ってこい」(英語ではフェッチ、レトリーブとも呼ばれる)は、飼い主がおもちゃを投げ、犬がそれを取りに行って持ってくる遊びです。この遊びには犬にとって多くのメリットがあります。

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運動不足解消とストレス発散

愛犬とボール遊び!メリットや注意点によると、ボール遊びは犬の狩猟本能を刺激し、ストレス解消効果が非常に高いとされています。犬は本来、獲物を追いかけて捕まえる動物です。ボールを追いかける動作はこの本能を満たし、精神的な満足感を与えます。

散歩だけでは運動量が足りない活発な犬種でも、「持ってこい」遊びなら短時間で効率的に体を動かせます。

飼い主との絆を深める

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「持ってこい」は単なる遊びではなく、飼い主とのコミュニケーションの場でもあります。アイコンタクトを取りながら、投げる・戻ってくる・褒めるというやり取りを繰り返すことで、信頼関係が築かれていきます。

褒めて伸ばす!ポジティブ強化トレーニングの基本で紹介している考え方を活かし、犬が正しい行動をしたらしっかり褒めることで、より効果的にトレーニングを進められます。

基本的なしつけの土台になる

「持ってこい」を習得する過程で、犬は複数の大切なスキルを身につけます。

  • 「アウト」(離せ)の習得: 口に咥えたものを放す練習になります
  • 呼び戻しの強化: 飼い主のところに戻る習慣がつきます
  • 指示に従う姿勢: コマンドに応じて行動する訓練になります

これらは日常生活でも役立つ重要なしつけの基礎となります。

「持ってこい」を教える前に準備すること

トレーニングを始める前に、必要なものを揃え、環境を整えましょう。

必要なもの

おもちゃ🛒

  • ボール(犬のサイズに合ったもの)
  • ロープトイ
  • ぬいぐるみ型おもちゃ
  • フードを入れられるおもちゃ(興味を示しにくい犬に有効)

トレーニング用品

  • おやつ(小さく切ったもの)
  • ロングリード(屋外練習用、5〜10m程度)
  • クリッカー(あると便利)

カチッ!クリッカートレーニング入門で詳しく解説していますが、クリッカーを使うと正しい行動のタイミングを明確に伝えられます。

事前に覚えておきたい基礎訓練

犬がもってこいができない理由と教え方によると、「持ってこい」を教える前に以下の基礎訓練ができていることが重要です。

  1. 名前を呼んだら来る(呼び戻し): 呼んだら来る!「おいで」のリコールトレーニングを参考に、まずはしっかり呼び戻しができるようにしましょう
  2. 「アウト」「離せ」ができる: 口に咥えたものを放すコマンドを教えておく
  3. 基本的なアイコンタクト: 飼い主に注目できる状態を作る

これらの基礎ができていれば、持ってこいの習得はスムーズに進みます。

トレーニングに適した環境

最初は室内からスタートしましょう。静かで犬が集中できる環境が理想的です。廊下や広めの部屋など、少し走れるスペースがあればOKです。

屋外で行う場合は、囲いのあるドッグランや庭など、犬が自由に走り回っても安全な場所を選んでください。

「持ってこい」の教え方5ステップ

犬とボール遊び「持ってこい」の教え方で解説されているように、「持ってこい」は「持つ(咥える)」「戻ってくる」「離す」という3つの要素から成り立ちます。これを5つのステップに分けて教えていきましょう。

ステップ1:おもちゃに興味を持たせる

まずは犬がおもちゃ🛒に興味を持つことが大前提です。

やり方

  1. おもちゃを犬の前で動かして見せる
  2. 床で転がしたり、軽く投げたりして追いかけさせる
  3. 追いかけて口に咥えたら大げさに褒める

ポイントは飼い主自身が楽しそうに遊ぶことです。犬は飼い主の様子をよく見ています。「このおもちゃは楽しいものだ」と伝えましょう。

おもちゃに全く興味を示さない場合は、フードを入れられるタイプのおもちゃを試してみてください。

ステップ2:短い距離から投げる

いきなり遠くに投げるのではなく、目の前程度の短い距離からスタートします。

やり方

  1. 1〜2メートル先におもちゃ🛒を転がす
  2. 犬が追いかけて咥えたら「すごい!」と大きな声で褒める
  3. 成功したら少しずつ距離を伸ばす

トレーニング効果を上げるおやつの使い方でも紹介していますが、この段階ではおもちゃを咥えただけでおやつをあげてもOKです。「おもちゃを咥えるといいことがある」と覚えさせましょう。

ステップ3:ロングリードで呼び戻す

犬がおもちゃを追いかけるようになったら、次は「戻ってくる」を教えます。

How to Teach Your Dog to Fetch – American Kennel Clubでも推奨されているように、ロングリードを使う方法が効果的です。

やり方

  1. 5〜10mのロングリードを犬につける
  2. おもちゃを投げる
  3. 犬が咥えたら「おいで!」と呼びながらリードを軽く引く
  4. 戻ってきたら大げさに褒める

リードを引くのは強く引っ張るのではなく、方向を示す程度で十分です。犬が自分から戻ってきた感覚を大切にしましょう。

ステップ4:おやつと交換で「離す」を教える

「持ってくるけど離さない」という犬は多いです。これは狩猟本能で「獲物を渡したくない」という自然な反応です。

やり方

  1. 犬が戻ってきたらおやつを鼻先に見せる
  2. おやつの匂いで自然におもちゃを放す
  3. 放した瞬間「アウト!いい子!」と言っておやつを与える
  4. すぐにおもちゃを投げて遊びを続ける

子犬のしつけ・トレーニング情報でも強調されていますが、「交換」の意識を持たせることが大切です。おもちゃを渡すとおやつがもらえ、さらに遊びが続くという流れを作りましょう。

絶対に無理やり取り上げないでください。犬が「奪われる」と感じると、次から持ってこなくなります。

ステップ5:コマンドを統一して定着させる

最後に、一貫したコマンドで動作を定着させます。

コマンド例

  • 投げるとき:「持ってこい!」「取ってこい!」
  • 戻すとき:「おいで!」「カム!」
  • 離すとき:「アウト!」「離せ!」「出して!」

重要なのは家族間で統一することです。お父さんは「取ってこい」、お母さんは「フェッチ」と違う言葉を使うと犬が混乱します。

繰り返し練習することで、コマンドだけで一連の動作ができるようになります。

「持ってこい」ができない原因と対処法

うまくいかないときは、原因を特定して適切に対処しましょう。

ボールを追いかけるが戻ってこない

原因

  • 持って行くと取られると思っている
  • 自分で遊ぶ方が楽しいと感じている
  • 呼び戻しが定着していない

対処法 どこでも呼び戻せる!リコール強化トレーニングを参考に、まずは呼び戻しの強化から始めましょう。

また、前述のロングリード🛒を使った練習を繰り返してください。「戻るといいことがある」と教えることが大切です。

ボールを咥えたまま離さない

原因

  • 狩猟本能で「獲物」を渡したくない
  • 過去に無理やり取り上げられた経験がある
  • 引っ張りっこ遊びと勘違いしている

対処法 子犬のしつけ・トレーニング情報によると、絶対に力ずくで取り上げないことが重要です。

おやつとの交換を徹底しましょう。高価値のおやつ(チーズ、ささみなど)を使うと効果的です。おもちゃを離したら「すぐに次のおもちゃを投げる」というパターンも有効です。

そもそもおもちゃに興味を示さない

原因

  • おもちゃの種類が合っていない
  • 遊び方を知らない
  • 他のことに気が散っている

対処法

  • おもちゃを変える: ボールにこだわらず、ロープ、ぬいぐるみ、音が鳴るおもちゃ🛒など様々試す
  • フード入りおもちゃを使う: おやつを入れられるタイプで興味を引く
  • 飼い主が楽しそうに遊ぶ: 犬に「これは楽しいもの」と伝える

トレーニングを成功させるコツ

短時間で切り上げる

犬に「もってこい」を教えるトレーニング方法でも指摘されていますが、トレーニングは物足りないくらいで終わるのがベストです。

  • 小型犬:5〜10分
  • 中型犬:10〜15分
  • 大型犬:15〜20分

「もっと遊びたい!」という状態で終わることで、次回への意欲が高まります。疲れ切るまで遊ばせると、おもちゃへの執着が薄れてしまうこともあります。

興奮させすぎない

ボール遊びは犬を興奮させやすい遊びです。興奮しすぎると:

  • コマンドが耳に入らなくなる
  • アドレナリンが過剰分泌される
  • 遊び終わっても落ち着けなくなる

適度に休憩を入れ、「おすわり」や「待て」で一度落ち着かせてから再開するようにしましょう。

犬種や年齢に合わせる

犬遊びの基本「取ってこい」の教え方によると、犬種によって得意・不得意があります。

持ってこいが得意な犬種

  • ラブラドールレトリバー
  • ゴールデンレトリバー
  • ビーグル
  • ボーダーコリー

これらは元々狩猟犬や回収犬として品種改良された犬種です。

年齢について

  • 子犬:生後数ヶ月から開始可能(短時間で)
  • 成犬:いつからでも学習できる
  • シニア犬:体力に合わせて無理のない範囲で

年齢に関係なく、犬は新しいことを学ぶことができます。

よくある質問

Q1: 何歳から「持ってこい」を教えられますか?

子犬は生後3〜4ヶ月頃から簡単な「持ってこい」遊びを始められます。ただし、この時期は集中力が短いので、1回2〜3分程度の短いセッションで行いましょう。成犬やシニア犬でも、体力に合わせて無理のない範囲で教えることができます。

Q2: ボール以外でもできますか?

もちろんです!ボールにこだわる必要はありません。ロープトイ、ぬいぐるみ、フリスビー、音が鳴るおもちゃ🛒など、愛犬が興味を示すものであれば何でも使えます。むしろ、犬の好みに合ったおもちゃを見つけることが成功の近道です。

Q3: 毎日練習するべきですか?

理想的には毎日5〜10分程度の練習を行うと、早く習得できます。ただし、無理は禁物です。週に3〜4回でも、継続して行えば十分に覚えられます。大切なのは楽しく続けることです。

まとめ:楽しみながら絆を深めよう

「持ってこい」は、犬の運動不足解消とストレス発散に効果的な遊びであると同時に、しつけの基礎を楽しく学べるトレーニングでもあります。

成功のポイント

  • 基礎訓練(呼び戻し、アウト)を先に身につける
  • 短い距離から始めて段階的に進める
  • おやつとの交換で「離す」を教える
  • 短時間で物足りないくらいで終わる
  • 焦らず犬のペースに合わせる

最も大切なのは、飼い主も一緒に楽しむことです。犬は飼い主の気持ちを敏感に感じ取ります。楽しそうに遊んでいれば、犬も「この遊びは楽しい!」と感じてくれるはずです。

子犬との幸せな暮らし方の一つとして、ぜひ「持ってこい」遊びを日常に取り入れてみてください。愛犬との絆がさらに深まることでしょう。

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