子犬を迎えたばかりの飼い主さんの多くが「うちの子🛒、こんなに寝て大丈夫?」と心配されます。実は、子犬は成犬の約1.5倍もの睡眠時間を必要とし、この眠りが健やかな成長の鍵を握っています。
この記事では、月齢別の必要睡眠時間から、クレートやベッドを使った理想の寝床づくりまで、子犬の睡眠に関するすべてを解説します。愛犬が安心して眠れる環境を整えて、子犬との幸せな暮らし方を実現しましょう。
子犬の睡眠時間:月齢別の目安
子犬の睡眠時間は月齢によって大きく変わります。イオンペットの解説によると、幼犬期は1日の大半を睡眠に費やすのが正常です。ここでは、月齢ごとの目安を詳しく見ていきましょう。

生後0〜2ヶ月:18〜20時間の眠り
生後2ヶ月までの子犬は、なんと1日18〜20時間も眠ります。この時期は母乳を飲む時以外、ほとんど寝ているのが普通です。
「寝すぎじゃない?」と心配する必要はありません。この長い睡眠時間は、急速な体の成長と脳の発達を支えるために不可欠なのです。アメリカンケネルクラブ(AKC)も、新生児期の子犬は22時間以上眠ることがあると報告しています。
生後3週齢までの子犬は目も耳も十分に機能しておらず、世界を認識し始めたばかり。この時期の子犬を無理に起こすのは避け、自然なリズムで眠らせてあげてください。

生後3〜6ヶ月:16〜18時間の睡眠
生後3ヶ月を過ぎると、子犬は少しずつ活発になり始めます。しかし、まだ1日16〜18時間の睡眠が必要です。
この時期の特徴は:
起きている時間が長くなる
遊びや探索に興味を示す
昼寝を何度も繰り返す
夜にまとまって眠れるようになる
生後3ヶ月までの子犬の成長カレンダーでも解説していますが、この時期は社会化の重要な時期と重なります。適度な刺激と十分な休息のバランスが大切です。
子犬は1時間ほど活動すると、30分〜2時間の昼寝を必要とします。元気に遊んでいたかと思えば、急にパタリと眠ってしまうのは、エネルギーを使い果たしたサイン。これは正常な反応なので、そっと見守り🛒ましょう。
生後6ヶ月以降:14〜16時間へ
生後6ヶ月を過ぎると、睡眠時間は14〜16時間程度に落ち着いてきます。1歳を迎える頃には、成犬と同じ12〜14時間程度になります。
この時期になると:
夜に6〜8時間まとまって眠る
昼寝の回数が減る
睡眠パターンに個性が出てくる
活動量が増える
月齢別・子犬の食事量と回数の目安表と合わせて、睡眠と食事のリズムを整えていくことが大切です。
| 月齢 | 睡眠時間の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 0〜2ヶ月 | 18〜20時間 | ほぼ1日中眠る |
| 3〜6ヶ月 | 16〜18時間 | 昼寝を繰り返す |
| 6ヶ月〜1歳 | 14〜16時間 | 夜にまとまって眠る |
| 1歳以降 | 12〜14時間 | 成犬のリズムに |
子犬が睡眠を必要とする理由
「なぜ子犬はこんなに眠るの?」という疑問に答えましょう。いぬのきもちの獣医師解説によると、睡眠は子犬の健全な発達に欠かせない要素です。
成長ホルモンの分泌
子犬の急速な成長を支えているのが、睡眠中に分泌される成長ホルモンです。
人間の子どもと同様、犬も睡眠中に成長ホルモンが活発に分泌されます。このホルモンは:
骨や筋肉の発達を促進
体重の適切な増加をサポート
内臓器官の成熟を助ける
十分な睡眠が取れないと、体の成長が遅れる可能性があります。特に大型犬は成長期が長いため、質の良い睡眠がより重要になります。
免疫システムの発達
睡眠は子犬の免疫システムを強化する役割も担っています。
睡眠中、体は:
免疫細胞を生成・修復
病原体と闘う抗体を作る
体の修復・回復を行う
ワクチン接種後は特に睡眠が重要です。体がワクチンに反応し、免疫を作り上げる過程で多くのエネルギーを消費するためです。
学習した情報の整理
子犬は毎日、膨大な新しい情報に触れています。睡眠中、脳はこれらの情報を整理し、記憶として定着させています。
子犬の社会化期を逃さない!最適な時期と方法でも触れていますが、社会化期に経験したことを脳が処理するには、十分な睡眠が不可欠です。
新しいしつけを教えた後や、初めての場所に行った後は、子犬が普段より長く眠ることがあります。これは脳が新しい経験を処理している証拠。無理に起こさず、ゆっくり休ませてあげましょう。
毎日チェック!子犬の健康状態10のポイントと合わせて、睡眠の質も観察することをおすすめします。
子犬のレム睡眠とノンレム睡眠
犬の睡眠サイクルには、人間と同じようにレム睡眠とノンレム睡眠があります。しかし、その割合は大きく異なります。
レム睡眠80%・ノンレム睡眠20%の意味
Petanの睡眠サイクル解説によると、犬の睡眠はレム睡眠が約80%、ノンレム睡眠が約20%という割合です。これは人間(レム睡眠20%、ノンレム睡眠80%)とほぼ逆になっています。
なぜこのような割合なのでしょうか?
それは野生時代の名残と考えられています。野生の犬は捕食者に襲われる危険と隣り合わせでした。浅い眠り(レム睡眠)が多いことで、危険を察知したらすぐに起き上がって逃げられるようになっているのです。
この特徴は、子犬が少しの物音でも目を覚ましやすい理由でもあります。静かで安心できる寝床を用意することが、質の良い睡眠につながります。
子犬は夢を見る?
寝ている子犬が足をピクピク動かしたり、小さな声を出したりするのを見たことはありませんか?
研究によると、犬も夢を見ると考えられています。ハーバード大学の研究者は、「ほとんどの哺乳類は人間と似た睡眠サイクルを持っており、犬も夢を見ていると言える」と指摘しています。
子犬が夢を見ているときの様子:
足をバタバタと動かす
まぶたの下で目が動く
小さな声を出す
しっぽ🛒を振る
口をモゴモゴ動かす
興味深いことに、子犬と老犬は夢を見る頻度が高いとされています。子犬は日中に多くの新しい体験をしているため、睡眠中にそれを処理・整理しているのです。
夢を見ている子犬を無理に起こす必要はありません。ただし、激しいけいれんや異常な動きが見られる場合は、てんかんなどの可能性もあるため、動物病院に相談しましょう。
睡眠不足のサインと影響
子犬の睡眠不足は、成長や健康に深刻な影響を及ぼします。わんちゃんホンポでは、犬の寝不足サインについて詳しく解説されています。
見逃せない睡眠不足のサイン
以下のような変化が見られたら、睡眠不足を疑いましょう:
1. 元気がない・疲れやすい
いつもの散歩コースで途中で座り込む
おもちゃ🛒で遊びたがらない
動きがスローになる
2. 食欲の低下
いつもの量を食べ切れない
大好きなおやつにも興味を示さない
3. 攻撃的になる・イライラする
飼い主の言うことを聞かない
無駄吠えが増える
噛みつくことがある
4. 眠りが浅い(傾眠)
常にウトウトしている
少しの音で目を覚ます
落ち着きがない
子犬が夜泣きする理由と今夜から使える対策も参考に、睡眠の質を改善しましょう。
睡眠不足が引き起こす問題
睡眠不足が続くと、子犬の心身にさまざまな問題が生じます:
成長への影響
体重増加の遅れ
骨や筋肉の発達不良
成長ホルモン分泌の減少
免疫力の低下
病気にかかりやすくなる
ワクチンの効果が低下する可能性
回復力の低下
行動の問題
しつけが入りにくい
問題行動(噛み癖、無駄吠え)の増加
ストレスによる下痢や嘔吐
初心者がやりがちな子犬育ての10の失敗でも触れていますが、「たくさん遊んであげなきゃ」と睡眠時間を削ってしまうのは逆効果です。子犬には十分な休息が必要だと覚えておきましょう。
理想の寝床づくり:クレートvsベッド
子犬の寝床として人気があるのが、クレートと犬用ベッドです。Petanの寝床解説を参考に、それぞれのメリットを見ていきましょう。
クレートのメリット
クレートは、犬にとって「巣穴」のような安心感を与える寝床です。
クレートのメリット:
暗く囲われた空間で落ち着ける
トイレトレーニングに効果的
持ち運びができて旅行にも便利
災害時の避難にも使える
お留守番の練習になる
犬は本来、洞穴のような狭くて暗い場所を好みます。クレートはこの本能に合った寝床といえます。
子犬のお留守番トレーニング:段階的な慣らし方でも、クレートの活用法を詳しく解説しています。
ベッドのメリット
犬用ベッド🛒は、柔らかさと開放感が特徴の寝床です。
ベッドのメリット:
体圧を分散して関節に優しい
開放的で圧迫感がない
季節や好みに合わせて交換しやすい
デザインが豊富でインテリアに馴染む
洗濯しやすい素材のものが多い
特に関節が弱い犬種や、暑がりの子には、ベッドの方が快適な場合があります。
どちらを選ぶべき?
結論から言うと、両方を使い分けるのがおすすめです。
クレート: お留守番時、就寝時、移動時
ベッド: 飼い主がいる時のリラックスタイム
子犬の性格や好みによっても異なります。クレートを嫌がる子もいれば、ベッドより狭い場所を好む子もいます。愛犬の様子を観察しながら、最適な組み合わせを見つけてください。
子犬のケージ選び:サイズと設置場所の正解も合わせて参考にしてください。
クレートの選び方とサイズ
クレートを選ぶ際に最も重要なのがサイズです。大きすぎても小さすぎても、子犬は落ち着いて眠れません。
適切なサイズの目安
クレートの適切なサイズは、以下を目安にしましょう:
高さ: 犬が立った状態で頭がぶつからない 奥行き: 犬が伏せた状態で足を伸ばせる 幅: 中でくるっと360度回転できる
子犬を迎えたばかりの場合は、成犬になった時のサイズを見越して選ぶのがポイントです。小・中型犬なら、今の1.5〜2倍程度の大きさを目安にすると良いでしょう。
ただし、大きすぎるクレートは要注意。スペースがありすぎると、中で排泄してしまう可能性があります。子犬のうちは仕切り板で調整できるタイプがおすすめです。
クレートの素材と種類
クレートには主に3つの種類があります:
プラスチック製(ハードクレート)
頑丈で安全性が高い
飛行機での移動にも使える
通気性はやや劣る
掃除しやすい
金属メッシュ製(ワイヤークレート)
通気性が抜群
折りたたみできるものが多い
視界が開けている
夏場に向いている
ソフトクレート(布製)
軽量で持ち運びやすい
デザイン性が高い
噛み癖のある子には不向き
旅行やお出かけに便利
子犬のうちは、噛んでも安全なプラスチック製か金属メッシュ製がおすすめです。
寝床の設置場所のポイント
最高の寝床を用意しても、設置場所が悪ければ子犬は安心して眠れません。
避けるべき場所
以下の場所は避けましょう:
直射日光が当たる場所
夏場は熱中症の危険
温度変化が激しい
エアコンの風が直接当たる場所
体が冷えすぎる
乾燥の原因にも
人の動線上
落ち着いて眠れない
踏まれる危険がある
玄関や窓の近く
外の音や気配で目が覚める
温度変化が大きい
トイレの近く
犬は寝床と排泄場所を分けたがる
ストレスの原因になる
おすすめの設置場所
子犬が安心して眠れる場所の条件:
家族の気配が感じられる場所
リビングの隅など
孤立感を感じさせない
適度な距離感を保てる
静かで落ち着ける場所
テレビから離れた場所
生活音が響きすぎない
急な大きな音がない
温度が安定している場所
冷暖房の影響を受けにくい
床からの冷気を避ける
季節を通じて快適
子犬を迎えて最初の1週間にやるべきことでも、寝床の設置について詳しく解説しています。
季節別の寝床の工夫
日本は四季がはっきりしているため、季節に合わせた寝床の調整が必要です。
夏の暑さ対策
夏は熱中症に注意が必要です:
通気性を確保する
ドーム型ベッドは熱がこもりやすい
メッシュ素材や冷感素材を活用
クレートの扉は開けておく
クール素材の敷物を使う
アルミ製の冷却マット🛒
接触冷感素材のベッドカバー
大理石調のひんやりプレート
設置場所の見直し
涼しい場所に移動
直射日光を避ける
風通しの良い場所を選ぶ
ただし、冷やしすぎも禁物です。エアコンの温度は26〜28度を目安に、子犬の様子を見ながら調整しましょう。
冬の寒さ対策
冬は保温が重要です:
毛布やブランケットで保温
クレート🛒に毛布をかける
中にも柔らかい敷物を
洗い替えを用意
すき間風を防ぐ
段ボールや板で周囲を囲う
窓際から離す
床からの冷気を遮断
暖房器具に注意
ヒーターの近くは低温やけどの危険
電気毛布は噛まれないよう注意
ペット用ヒーターは温度調整付きを
子犬は体温調節がまだ上手にできません。特に短毛種や小型犬は寒さに弱いので、しっかりと対策しましょう。
まとめ:子犬の睡眠を守るために
子犬の健やかな成長には、十分な睡眠が欠かせません。この記事のポイントをまとめます:
月齢に合った睡眠時間を確保する
生後0〜2ヶ月: 18〜20時間
生後3〜6ヶ月: 16〜18時間
生後6ヶ月以降: 14〜16時間
睡眠不足のサインに注意する
元気がない、食欲低下
イライラ、攻撃的になる
常にウトウトしている
安心できる寝床を用意する
クレートとベッドの使い分け
適切なサイズ選び
静かで落ち着ける設置場所
季節に合わせた温度管理
子犬が安心してぐっすり眠れる環境を整えることは、飼い主さんの大切な役割です。十分な睡眠は、しつけの入りやすさや問題行動の予防にもつながります。
愛犬の睡眠を大切にして、子犬との幸せな暮らし方を実現してください。
---
参考文献・外部リンク:






