「最近、愛犬があまり水を飲まなくなった…」と心配になっていませんか?犬にとって水分補給🛒は健康維持に欠かせない重要な要素です。かやま動物病院の情報によると、犬が水を飲まなくなる背景にはさまざまな原因が考えられます。
この記事では、犬が水を飲まない原因から適切な水分量の計算方法、脱水症状の見分け方、そして効果的な対処法まで詳しく解説します。愛犬の健康を守るために、ぜひ参考にしてください。
犬が水を飲まない!飼い主が知るべき5つの原因
犬が水を飲まなくなったとき、まず考えられる原因を知ることが大切です。原因を特定することで、適切な対処ができるようになります。

1. 口内トラブル(歯周病・口内炎)
歯周病や口内炎などの口内トラブルがあると、水を飲むときに痛みを感じるため、犬は水を避けるようになります。口臭がきつくなった、食べ方がいつもと違う、よだれが増えたなどの症状が見られたら、口内トラブルの可能性があります。
特に高齢の犬は歯周病になりやすいため、定期的な歯のチェックが重要です。
2. 体の痛み(関節炎・首の痛み)

PS保険の獣医師監修記事によると、体のどこかに痛みがあると、犬は水を飲みに行くことを避ける傾向があります。特に関節炎や首の痛みがある場合、水を飲む姿勢を維持することが辛くなります。
水飲み場まで行きたがらない、立ち上がるのを嫌がるなどの行動が見られたら、体の痛みが原因かもしれません。
3. 環境の問題(水の新鮮さ・容器)
犬は嗅覚が非常に優れているため、古くなった水や汚れた容器の臭いを敏感に嗅ぎ分けます。水が新鮮でないと判断すると、飲むのを拒否することがあります。
また、容器の素材によっては特有の臭いが移ることもあり、それを嫌がる犬もいます。
4. 内臓疾患・体調不良
腎臓病、肝臓病、腫瘍などの内臓疾患があると、食欲とともに飲水量も低下することがあります。特に水だけでなくご飯も食べない場合は、何らかの体調不良が隠れている可能性が高いです。
普段と比べて元気がない、嘔吐や下痢があるなどの症状を伴う場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
5. 加齢による代謝の低下
シニア犬の栄養ニーズと最適なフード選びでも解説していますが、老犬になると代謝が低下し、喉の渇きを感じにくくなります。本当は水分が必要な状態でも、自分から水を飲もうとしないことがあるのです。
シニア犬の場合は、飼い主が意識的に水分補給をサポートすることが大切です。
犬の適切な水分量の計算方法【体重別目安表付き】
愛犬が適切な量の水を飲んでいるかを知るためには、まず必要な水分量を把握することが重要です。
体重1kgあたりの必要水分量とは
PETOKOTOの獣医師監修記事によると、犬が1日に必要とする水分量は体重1kgあたり50〜60mlが目安とされています。
計算式は以下の通りです:
1日の必要水分量(ml)= 体重(kg)× 50〜60
例えば、体重5kgの犬なら250〜300ml、体重10kgの犬なら500〜600mlが目安となります。
【体重別】1日の水分量目安表
アニコムの情報を参考に、体重別の目安をまとめました:
| 体重 | 1日の水分量目安 |
|---|---|
| 3kg | 150〜180ml |
| 5kg | 250〜300ml |
| 7kg | 350〜420ml |
| 10kg | 500〜600ml |
| 15kg | 750〜900ml |
| 20kg | 1,000〜1,200ml |
| 30kg | 1,500〜1,800ml |
ただし、運動量が多い日や暑い日は、これより多くの水分が必要になります。目安量の20%程度の増減は正常範囲です。
フードの種類で変わる必要飲水量
ウェットフードvsドライフード:メリット・デメリットで詳しく解説していますが、食事の種類によって必要な飲水量は大きく変わります。
ドライフード:水分含有量は約10%。表の目安量をしっかり飲む必要がある
ウェットフード🛒:水分含有量は75〜80%。食事から水分を摂取できるため、飲水量は少なめでもOK
ウェットフードを与えている場合は、上記の目安より少なくても心配いりません。
危険!犬の脱水症状の見分け方と応急処置
犬は人間よりも喉の渇きに鈍感で、脱水症状になりやすい動物です。ヒルズペットの情報によると、犬の体の約70%は水分で構成されており、その10%が失われると脱水症状を引き起こします。
皮膚つまみテスト(ツルゴールテスト)
自宅で簡単にできる脱水チェック方法です:
首や背中あたりの皮膚を5cmほど持ち上げる
手を離して皮膚が元に戻る時間を測る
2秒以内に戻れば正常、それ以上かかる場合は脱水の可能性あり
重度の脱水症状では、皮膚がつまんだ形のまま残ってしまうこともあります。
歯茎の状態チェック
健康な犬の歯茎はピンク色🛒で適度に潤っています。以下の状態が見られたら脱水を疑いましょう:
歯茎が白っぽい、または紫がかっている
歯茎を指で押しても、色がすぐに戻らない
歯茎が乾燥してネバネバしている
その他の脱水症状サイン
尿の色がいつもより濃い
尿のニオイが強くなった
目がくぼんで見える
元気がなく、ぐったりしている
鼻や肉球が乾燥している
応急処置と病院に行く目安
軽度の脱水であれば、少しずつ水を与えることで改善できます。ただし、一度に大量の水を与えると嘔吐の原因になるため、少量ずつこまめに与えましょう。
PS保険の情報によると、以下の場合はすぐに動物病院を受診すべきです:
水を飲もうとしない、または飲めない
ぐったりして反応が鈍い
嘔吐や下痢が続いている
皮膚つまみテストで皮膚が戻らない
水を飲まない犬への対処法8選
水を飲まない犬には、さまざまな工夫で水分摂取を促すことができます。GREEN DOGの情報を参考に、効果的な対処法をご紹介します。
1. 水を複数箇所に設置する
犬がよく過ごす場所の近くに水を置くことで、移動の負担を減らせます。リビング、寝室、廊下など、複数の場所に給水ボウルを設置してみましょう。
特に関節に痛みのある犬や老犬には効果的です。
2. 水を新鮮に保つ・こまめに交換
犬は古くなった水を嫌がります。1日2〜3回は水を交換し、常に新鮮な状態を保ちましょう。容器も毎日洗って清潔に保つことが大切です。
3. 容器の素材や形状を変える
プラスチック製の容器は臭いが移りやすいため、ステンレス製や陶器製がおすすめです。また、水が流れるタイプの自動給水器を使うと、新鮮な水に興味を示して飲むようになる犬もいます。
4. 水の温度を調整する
犬によって好みの温度は異なります。冷たい水が好きな犬もいれば、ぬるま湯を好む犬もいます。季節や犬の様子を見ながら、温度を調整してみましょう。
夏場は氷を入れると喜んで飲む犬も多いです。
5. ウェットフードを取り入れる
ウェットフード🛒は水分含有量が75〜80%もあり、食事から効率的に水分を摂取できます。ドライフードの一部をウェットフードに置き換えるだけでも効果があります。
詳しくはウェットフードvsドライフードをご覧ください。
6. 手作りスープを与える
愛情たっぷり手作りごはんのレシピと注意点でも紹介していますが、肉や野菜の茹で汁で作ったスープは水分補給に最適です。
作り方のポイント:
鶏肉やささみを茹でた汁を冷まして与える
キャベツやかぼちゃなどの野菜スープも◎
必ず無塩・無添加で調理する
人肌程度に冷ましてから与える
7. 水分の多い食材をおやつに
きゅうり、スイカ、レタスなど水分を多く含む野菜や果物をおやつとして与えるのも効果的です。ご褒美おやつの選び方も参考にしてください。
凍らせてシャーベット状にすると、夏場のおやつとして喜ばれます。
8. 風味付けで水を美味しく
水にほんの少量のペット用ミルクやスープを混ぜると、風味が付いて飲みやすくなります。また、ペット用の経口補水液やゼリータイプのおやつも市販されています。
ただし、毎回風味をつけると普通の水を飲まなくなることもあるため、様子を見ながら調整しましょう。
老犬(シニア犬)が水を飲まないときの特別な対処法
シニア犬は若い犬とは異なる理由で水を飲まなくなることがあり、特別な配慮が必要です。
老犬が水を飲まなくなる理由
老犬ケアの情報によると、老犬特有の原因として以下が挙げられます:
喉の渇きを感じにくくなる:加齢により感覚が鈍くなる
筋力低下で動きたがらない:水飲み場まで行くのが億劫
関節の痛み:水を飲む姿勢を維持するのが辛い
認知機能の低下:水飲み場の場所を忘れてしまう
給水環境の改善ポイント
老犬のために環境を整えましょう:
水飲み場を近くに:ベッドの横など、移動しなくても良い場所に設置
高さを調整する:台や専用スタンドを使い、首を曲げなくても飲める高さに
複数設置する:家の中の複数箇所に配置
滑りにくい床に:踏ん張りが効くようにマットを敷く
寝たきりの犬への水の飲ませ方
寝たきりの老犬には、介助が必要です:
上半身を起こした姿勢にする(クッション🛒や膝で支える)
シリンジ(針のない注射器)で少量ずつ口に入れる
犬歯の後ろ側から口先に向けてゆっくり注ぐ
顎を上に向けない(誤嚥の原因になる)
飲み込んだことを確認してから次を与える
水だけでなく、ヤギミルクやスープなど、犬が好む飲み物を活用するのも良いでしょう。詳しくは犬の食事と栄養:正しいフード選びの科学もご参照ください。
こんな症状が出たらすぐ病院へ!受診の目安
水を飲まないだけでなく、以下の症状が見られたら様子を見ずに動物病院を受診しましょう。
すぐに受診すべき症状
水もご飯も24時間以上口にしない
ぐったりして動かない、反応が鈍い
嘔吐や下痢が続いている
呼吸が荒い、苦しそう
発熱している
特に老犬が水も飲まなくなった場合は緊急性が高いです。早めの対応が命を救うことにつながります。
水を飲みすぎる場合も注意
逆に、水を異常に飲みすぎる場合も注意が必要です。体重1kgあたり100ml以上飲む場合は多飲と言われ、以下の病気の可能性があります:
腎臓病
糖尿病
クッシング症候群
子宮蓄膿症(メス)
普段より明らかに飲水量が増えた場合は、獣医師に相談しましょう。
獣医師に伝えるべき情報
受診時には以下の情報を伝えると診断の助けになります:
普段の飲水量(計量しておくと◎)
いつから飲まなくなったか
食欲の有無
排尿・排便の状態
その他気になる症状
可能であれば、尿を持参すると検査がスムーズです。
まとめ:愛犬の水分量を日頃からチェックしよう
犬が水を飲まない原因は、口内トラブル、体の痛み、環境の問題、内臓疾患、加齢などさまざまです。原因に合わせた対処法を試してみましょう。
この記事のポイント:
犬の1日の必要水分量は体重1kgあたり50〜60ml
脱水症状は皮膚つまみテストや歯茎のチェックで確認できる
水を複数設置、ウェットフード🛒、手作りスープなどの工夫で水分摂取を促す
老犬は特に注意が必要。環境改善と介助でサポートを
24時間以上飲まない、ぐったりしているなどの場合はすぐ病院へ
日頃から愛犬の飲水量を観察し、変化に気づけるようにしておくことが大切です。普段の様子を知っておけば、異変があったときにすぐに対処できます。
愛犬の健康的な食事と水分補給について詳しく知りたい方は、犬の食事と栄養:正しいフード選びの科学もぜひご覧ください。






