愛犬に「伏せ」を教えたいけれど、なかなかうまくいかない…そんな悩みを持つ飼い主さんは多いのではないでしょうか。実は「伏せ」は「おすわり」よりも難易度が高いコマンドと言われています。しかし、正しい方法で段階的に教えれば、どの犬でも必ずマスターできます。
この記事では、プロのドッグトレーナーも推奨する効果的な3ステップで「伏せ」を教える方法を詳しく解説します。おやつを使った基本的な誘導法から、うまくいかない場合の対処法まで、実践的なテクニックをお伝えします。
なぜ「伏せ」を教えることが大切なのか
「伏せ」は単なる芸ではなく、愛犬との生活を豊かにする重要なコマンドです。ペトコトの専門家解説によると、伏せには犬の興奮をコントロールする大きな効果があります。

おすわりではお尻だけを地面につけますが、伏せではお腹も地面につけるため、より落ち着いた姿勢になります。この姿勢は立ち上がるまでに時間がかかるため、突発的な動きを抑制できるのです。
伏せが役立つ場面
ドッグカフェ:長時間落ち着いて待てる
動物病院🛒の待合室:興奮を抑えて静かに過ごせる
来客時:飛びつきを防止できる
散歩中の休憩:安全にその場で待機させられる
犬のしつけの基本として、伏せを教えることは愛犬との信頼関係構築にもつながります。コマンドに従うことで犬は飼い主をリーダーと認識し、より安定した関係が築けるのです。

伏せを教える前に確認すること
伏せのトレーニングを始める前に、いくつかの準備が必要です。イオンペットの専門コラムでは、しつけを始める適切な時期や順序について詳しく解説されています。
おすわりがマスターできているか
伏せを教える際は、まず「おすわり」ができることが前提となります。おすわりの姿勢から伏せに移行するのが最も自然な流れだからです。
理想的なレベルは、言葉だけで(手の動き無しで)おすわりができる状態です。まだおすわりが不安定な場合は、先におすわりの練習を完璧にしてから伏せに進みましょう。
練習に最適な環境づくり
みんなのブリーダーのトレーナー監修記事によると、練習環境は成功の鍵を握ります。以下のポイントを押さえましょう。
場所の選び方
室内の静かな場所を選ぶ
おもちゃなど気が散るものを片付ける
滑りにくい床(フローリングは避ける)
犬がリラックスできる馴染みの場所
準備するもの
小さくちぎったおやつ(爪サイズ)を30粒以上
または普段のドッグフード🛒
犬の好きなご褒美であることが重要
トレーニングに効果的なおやつの使い方を知っておくと、より効率的に教えられます。
適切な開始時期
子犬の場合、生後3ヶ月頃からコマンドトレーニングを始めるのが適切です。この時期は社会化期と呼ばれ、新しいことを学ぶのに最適な時期です。ただし、「名前を覚える」「アイコンタクト」「おすわり」の順で教え、伏せはその後に進めるのがおすすめです。
成犬でも伏せを覚えることは十分可能です。焦らず、愛犬のペースに合わせてトレーニングしましょう。
効果的な3ステップで「伏せ」をマスター
ここからは実践的なトレーニング方法を紹介します。ワンペディアのドッグトレーナー解説を参考に、3つのステップに分けて詳しく説明します。
ステップ1:おやつで鼻先から地面へ誘導
最も基本的で効果的な方法が「ルアリング」と呼ばれるおやつ🛒での誘導です。
具体的な手順
犬をおすわりの姿勢にする
おやつを持った手を犬の鼻先に近づける
おやつを舐めさせながら、ゆっくりと手を地面に向けて下げる
犬が手を追って体勢を低くしていく
成功のポイント
Chewyの専門ガイドでは、以下のポイントが強調されています。
3秒以上かけてゆっくり動かす:スローモーションのように手を動かすことで、犬が自然に体勢を低くします
L字を描くように:鼻先から真下に下ろし、そこから少し前方に引くとスムーズです
お尻が浮かないように注意:上半身だけが低くなるよう、ゆっくり誘導します
ステップ2:伏せの姿勢で「フセ」と声かけ
犬のお腹が地面についた瞬間が最も重要なタイミングです。
具体的な手順
お腹が地面についた瞬間に「フセ」と言う
間髪入れずにおやつ🛒を与える
「いい子!」「上手!」と褒める
タイミングの重要性
ポジティブ強化トレーニングの基本は、良い行動の直後にご褒美を与えることです。伏せの姿勢になった「その瞬間」に声かけとおやつを与えることで、犬は「この姿勢が正解だ」と理解します。
タイミングが遅れると、犬は何を褒められたのか分からなくなってしまいます。最初は声かけよりもおやつを与えるスピードを優先しましょう。
ステップ3:繰り返して定着させる
一度できたからといって、すぐにマスターしたわけではありません。繰り返し練習して定着させることが大切です。
トレーニングの頻度と時間
ドッグパッドのトレーナー解説によると、以下が理想的です。
1回のトレーニングは10分程度で終わらせる
犬の集中力が残っているうちに終了する
「もう少しやりたいな」と思うところでやめる
毎日少しずつ継続することが重要
段階的なレベルアップ
第1段階:おやつの誘導+声かけで伏せができる
第2段階:手の動きを小さくしていく
第3段階:声だけで伏せができる
最終段階:様々な場所でも伏せができる
焦らず、各段階をしっかりマスターしてから次に進みましょう。
うまくいかないときの対処法
基本の方法でうまくいかない場合は、別のアプローチを試してみましょう。みんなのペットライフでは、様々な状況に応じた対処法が紹介されています。
膝の下をくぐらせる方法
お尻が浮いてしまう犬や、基本の方法が難しい犬に効果的な方法です。
具体的な手順
片膝を立てて座る(体育座りのような姿勢)
立てた足の下に犬がくぐれる空間を作る
おやつ🛒で誘導しながら足の下をくぐらせる
くぐる際に自然と伏せの姿勢になる
ポイント
最初は足を高めにして、くぐりやすくする
徐々に足の高さを低くしていく
怖がる場合は無理せず、少しずつ慣れさせる
リラックス時に教える方法
怖がりの犬や、体に触られることを嫌がる犬に効果的な方法です。
具体的な手順
犬が自然にリラックスして伏せている時を見つける
その瞬間に「フセ」と言う
すぐにご褒美をあげる
これを何度も繰り返す
この方法は、犬にストレスを与えずに「伏せ」という言葉と姿勢を結びつけることができます。時間はかかりますが、怖がりの犬には最も優しい方法です。
クリッカートレーニングと組み合わせると、より効果的に伝えられることもあります。
おやつに興味を示さない場合
トレーニング前に運動させて、お腹を空かせる
より好きなおやつ🛒(チーズ、ささみなど)を試す
食事の前にトレーニングを行う
おやつ以外のご褒美(遊び、撫でる)を試す
「伏せ」トレーニングの注意点
トレーニングを成功させるために、以下の点に注意しましょう。
絶対にやってはいけないこと
叱らない・怒らない
できなくても絶対に叱ってはいけません。叱ると犬は「伏せ=怖いこと」と認識し、ますますやらなくなります。昨日できたことが今日できないこともあります。焦らず、褒めることを中心に進めましょう。
無理に体を押さえつけない
手や足で犬の体を押さえつけて伏せの姿勢にするのはNGです。これは犬に恐怖心を与え、信頼関係を損なう原因になります。必ず犬が自発的に伏せの姿勢を取るよう誘導しましょう。
身体的な理由で難しい場合
関節炎やヘルニアを持っている犬、高齢犬などは、伏せの姿勢が身体的に辛い場合があります。無理にトレーニングを続けると症状を悪化させる恐れがあるため、獣医師に相談してから行いましょう。
トレーニングを終わらせるタイミング
「待て」の練習と同様に、伏せのトレーニングも終わらせ方が重要です。
犬がまだ集中している状態で終わらせる
成功した直後に終わらせる(良い印象で終わる)
犬が疲れて集中力がなくなったら即終了
「もう少しやりたい」という段階がベスト
伏せをマスターしたら次のステップへ
伏せができるようになったら、さらにレベルアップしていきましょう。
「待て」との組み合わせ
伏せの姿勢で「待て」ができるようになると、実生活での活用範囲が大きく広がります。
まず伏せをさせる
「待て」と言って数秒待つ
「よし」で解除しておやつ🛒を与える
徐々に待てる時間を延ばしていく
詳しくは「待て」の練習法をご覧ください。
様々な環境で練習
家の中で完璧にできるようになったら、徐々に環境を変えて練習します。
別の部屋
庭やベランダ
静かな公園
少し人がいる場所
環境が変わると犬は混乱しやすいので、最初は刺激の少ない場所から始めましょう。どこでも呼び戻せるリコールトレーニングと合わせて練習すると、より安心です。
より長い時間の伏せ待ち
最終的には、ドッグカフェで食事をする間中(30分〜1時間)伏せで待てることを目指しましょう。いきなり長時間は無理なので、少しずつ時間を延ばしていくことが大切です。
まとめ
「伏せ」は難易度の高いコマンドですが、正しい方法で段階的に教えれば必ずマスターできます。
3ステップのおさらい
おやつで誘導:鼻先から地面へゆっくり3秒以上かけて
声かけ:お腹がついた瞬間に「フセ」と言っておやつ
繰り返し:10分程度の練習を毎日続ける
うまくいかない場合は、膝の下をくぐらせる方法やリラックス時に教える方法を試してみてください。大切なのは、叱らずに褒めて、犬が楽しんで学べる環境を作ることです。
伏せをマスターすれば、愛犬との生活がより豊かになります。焦らず、愛犬のペースに合わせて、楽しみながらトレーニングを進めてくださいね。






