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犬のしつけ:信頼関係を築くトレーニング術

お手・おかわり・ハイタッチの教え方

お手・おかわり・ハイタッチの教え方の画像

愛犬に「お手」「おかわり」「ハイタッチ」を教えたいと思っていませんか?これらのトリックは、見た目が可愛いだけでなく、飼い主との信頼関係を深める素晴らしい方法です。この記事では、アメリカンケネルクラブ(AKC)の推奨する方法を参考に、犬にお手・おかわり・ハイタッチを教えるステップバイステップのガイドをお届けします。

なぜお手・おかわりを教えるべきなのか

「お手」は単なる芸ではありません。PETOKOTOによると、お手を教えることには多くの実用的なメリットがあります。

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実用的なメリット

足のケアに慣れさせる効果

犬の手先や足先は触られるのを嫌がる部位です。「お手」や「おかわり」を通じて足を触られることに慣れさせておくと、爪切り🛒や足回りのカット、肉球のケアがスムーズに行えるようになります。

スキンシップの機会を増やす

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お手は飼い主と犬が直接触れ合う機会を作ります。この日々のスキンシップが、愛犬との絆を深めることにつながります。

基本的なしつけの土台となる

お手を教える過程で、犬は「コマンドを聞く→行動する→褒められる」という学習サイクルを体験します。この経験は、他のしつけにも活かせる重要な土台となります。詳しいトレーニングの基本については、犬のしつけ:信頼関係を築くトレーニング術をご覧ください。

お手を教える前に:必要な準備

お手のトレーニングを始める前に、いくつかの準備が必要です。

先に「おすわり」をマスターさせる

お手を教える前に、犬が「おすわり」をできるようにしておくことが重要です。座った状態でないと、犬は足を上げてバランスを取ることができません。まだおすわりができない場合は、先に「おすわり」の教え方を参考にしてください。

高価値のおやつを用意する

アメリカンケネルクラブ(AKC)は、トレーニングには「高価値のおやつ🛒」を使用することを推奨しています。小さくカットしたチーズや茹でたささみなど、犬が特に喜ぶおやつを選びましょう。

静かで集中できる環境を整える

テレビや音楽を消し、静かな環境でトレーニングを行いましょう。犬の集中力を維持するためには、気が散る要素を最小限にすることが大切です。

クリッカーの準備(オプション)

クリッカーを使うと、正確なタイミングで「正解!」を伝えることができます。必須ではありませんが、あると効果的です。

「お手」の教え方:5つのステップ

INUNAVIの推奨する方法を基に、お手を教える5つのステップを紹介します。

ステップ1:おやつを握った手を見せる

犬をおすわりさせた状態で、おやつを握った手を犬の鼻の高さに持っていきます。手のひらを上に向け、拳を閉じた状態にしましょう。

犬は匂いにつられて、おやつを取ろうとします。鼻で押したり、舐めたりするかもしれませんが、じっと待ちましょう。

ステップ2:足が手に触れた瞬間に褒める

おやつに気を取られた犬は、やがて前足で飼い主の手を触ろうとします。この瞬間が重要です!足が手に触れた「瞬間」に「いいこ!」と声をかけ、すぐにおやつをあげましょう。

タイミングがずれると、犬は何が正解だったのかわからなくなります。足が触れた瞬間に褒めることを心がけてください。

ステップ3:手のひらに乗せる練習

足が触れたらすぐにおやつ🛒をあげていた段階から、少しずつ「乗せる」時間を延ばしていきます。

  1. 足が手に触れたら、すぐにおやつをあげずに1秒待つ

  2. 1秒キープできたら褒めておやつをあげる

  3. 徐々に2秒、3秒、5秒と時間を延ばす

5秒程度キープできるようになれば、この段階は完了です。おやつの効果的な使い方については、トレーニング効果を上げるおやつの使い方も参考にしてください。

ステップ4:コマンドを追加する

犬が安定して足を手に乗せられるようになったら、「お手」というコマンドを追加します。

手を差し出す直前に「お手」と言い、犬が足を乗せたら褒めます。これを繰り返すことで、「お手」という言葉と行動が結びつきます。

ステップ5:ご褒美を別の手から与える

最終段階では、おやつを握っていない手でお手をさせ、反対の手やポケットからおやつを取り出して与えます。これにより、犬は「おやつが見えなくてもコマンドに従う」ことを学びます。

「おかわり」の教え方:お手ができたら簡単

お手ができるようになったら、おかわりを教えるのは簡単です。

お手とおかわりの違い

ワンクォールによると、ジャパンケネルクラブ(JKC)の正式な規定では、「お手」は右前足、「おかわり」は左前足とされています。

ただし、家庭で教える場合は、どちらの足をお手・おかわりにするかは飼い主が自由に決めて構いません。

重要なルール:一度決めたら変えない

大切なのは、一度決めたルールを変えないことです。「お手は右足、おかわりは左足」と決めたら、それを一貫して守りましょう。ルールが曖昧だと、犬が混乱してしまいます。

おかわりの教え方

お手と同じ手順で、反対の足を使って教えます。

  1. おやつを握った手を、お手とは反対側に差し出す

  2. 犬が反対の足を出したら褒める

  3. 「おかわり」というコマンドを追加する

お手をマスターしている犬なら、数日で覚えられることが多いです。

「ハイタッチ」の教え方:お手からのステップアップ

子犬のへやによると、ハイタッチはお手ができれば比較的簡単に覚えられるトリックです。

ステップ1:お手をマスターさせる

ハイタッチを教える前提条件として、まずお手ができるようにしておきましょう。

ステップ2:手の高さを徐々に上げる

お手ができるようになったら、今度は手の高さを少しずつ上げていきます。

重要なポイント:5cmずつ上げる

いきなり高い位置に手を持っていくと、犬は混乱します。お手の高さから、5cmずつ少しずつ上げていきましょう。犬が自分の頭より高い位置まで足を上げられるようになれば成功です。

ステップ3:手の向きを変える

アメリカンケネルクラブ(AKC)の方法では、手の向きを「手のひらを犬に向けた状態」に変えていきます。これが本当の「ハイタッチ」の形です。

  1. 最初は手のひらを上に向けた状態(お手の形)で高い位置に

  2. 徐々に手のひらを犬の方に向けていく

  3. 最終的には、完全に手のひらを犬に向けた状態でタッチ

ステップ4:コマンドを追加する

犬が高い位置で手のひらにタッチできるようになったら、「ハイタッチ」「タッチ」「イエーイ」など、任意のコマンドを追加します。

コマンドを言ってから手を出し、犬がタッチしたら褒めることを繰り返し🛒ましょう。

クリッカーを使った効果的なトレーニング

より効率的にトリックを教えたい場合は、クリッカート🛒レーニングがおすすめです。PETOKOTOでは、クリッカートレーニングの詳しい方法が紹介されています。

クリッカーとは

クリッカーは、「カチッ」という音を出す小さな器具です。この音を「正解の合図」として使用し、犬に正しい行動を伝えます。

正の強化トレーニングの基本

クリッカートレーニングは「正の強化」の原理を使います。犬が正しい行動をした瞬間にクリック→おやつを与えることで、その行動が増えていきます。

この方法の詳細については、褒めて伸ばす!ポジティブ強化トレーニングの基本もご覧ください。

チャージングの方法

クリッカーを使う前に、まず「チャージング」を行います。

  1. クリッカーを鳴らす

  2. すぐにおやつをあげる

  3. これを10回ほど繰り返す

これにより、犬は「クリッカーの音=おやつがもらえる」と理解します。

タイミングの重要性

クリッカーの最大の利点は、正確なタイミングで「正解!」を伝えられることです。犬の足が手に触れた「瞬間」にクリックすることで、犬は何が正解だったのかを明確に理解できます。

クリッカートレーニングについてもっと詳しく知りたい方は、カチッ!クリッカートレーニング入門をご覧ください。

トレーニングのコツと注意点

お手・おかわり・ハイタッチを教える際に知っておきたいコツと注意点をまとめました。

トレーニング時間は5〜10分以内に

犬の集中力は5〜10分が限界と言われています。長時間のトレーニング🛒は逆効果になることもあります。

  • 1回のセッションは5〜10分以内

  • 集中力が切れたら休憩を入れる

  • 1日に2〜3回、短いセッションを行う

絶対にやってはいけないこと

以下の行動は、トレーニングの妨げになるだけでなく、犬との信頼関係を損なう可能性があります。

足を無理に引っ張らない

早く覚えさせたいからといって、犬の足を無理に引っ張ったり持ち上げたりしてはいけません。犬が足を触られることを嫌いになってしまう可能性があります。

叱らない

できないからといって叱るのはNGです。トレーニングの時間が嫌いになると、他のしつけにも悪影響が出ます。

コマンドを統一する

家族全員でコマンドを統一しましょう。「お手」「シェイク」「ハンド」など、人によって違う言葉を使うと、犬は混乱してしまいます。

詳しくはこれは逆効果!やってはいけないしつけ5選も参考にしてください。

うまくいかないときの対処法

スモールステップで進める

うまくいかない場合は、ステップを細かく分けましょう。例えば、足を上げる動作が難しい場合、「足が少しでも動いた」段階で褒めることから始めます。

休憩を入れる

犬が疲れている、またはストレスを感じている場合は、無理に続けずに休憩しましょう。

環境を変える

気が散る要素が多い場合は、より静かな場所に移動してみましょう。

よくある質問(FAQ)

何歳から教えられますか?

基本的には、「おすわり」ができるようになれば何歳からでも教えられます。子犬の場合は生後3〜4ヶ月頃から可能です。

成犬や老犬でも問題ありません。何歳からでも遅くない!成犬・老犬のしつけで詳しく解説しています。

どのくらいで覚えますか?

個体差がありますが、お手は早い犬で1日、平均的には2〜3日で覚えます。ハイタッチは、お手ができていれば1週間程度で覚えることが多いです。

焦らず、犬のペースに合わせて進めましょう。

犬にも左利き・右利きはありますか?

犬にも利き足があるという研究結果があります。どちらの足を先に出しやすいかは犬によって異なります。

愛犬が自然と出す方の足を「お手」にすると、覚えやすいかもしれません。

なかなか覚えない場合はどうすればいいですか?

以下のポイントを確認してみてください。

  • おやつ🛒の価値は十分か?(普段のおやつより特別なものを使う)

  • 環境は静かか?

  • トレーニング時間が長すぎないか?

  • ステップが大きすぎないか?

  • 犬が体調不良やストレスを感じていないか?

それでもうまくいかない場合は、プロのドッグトレーナーに相談することも検討してください。

まとめ:楽しみながら教えることが大切

お手・おかわり・ハイタッチを教えるうえで最も大切なことは、飼い主も犬も楽しむことです。

トリックを覚えることは、愛犬との絆を深める素晴らしい機会です。焦らず、毎日少しずつ練習を続けましょう。

ポイントのおさらい

  • お手の前に「おすわり」をマスターさせる

  • 高価値のおやつを使う

  • 足が触れた「瞬間」に褒める

  • 1回5〜10分の短いセッションで行う

  • 叱らない、足を無理に引っ張らない

  • ハイタッチはお手ができてから、5cmずつ高さを上げる

お手・おかわり・ハイタッチができるようになったら、次は「ふせ」や「待て」など、他のコマンドにも挑戦してみましょう。犬のしつけ:信頼関係を築くトレーニング術では、基本的なしつけから応用まで幅広く解説しています。

愛犬とのトレーニングを楽しんでくださいね!

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