犬を家族に迎えたら、最初に教えたいしつけが「おすわり」です。おすわりは単なる芸ではなく、犬のしつけ全体の土台となる重要なコマンドです。
この記事では、初心者でも実践できる「おすわり」の教え方を、ポジティブ強化トレーニングの手法を使って詳しく解説します。
この記事で学べること:
おすわりを教える重要性と日常での活用法
簡単5ステップの教え方
うまくいかない時の対処法
効果的なトレーニングのコツ
PETOKOTOのドッグトレーナーによると、おすわりは他のコマンドの基礎となるため、しっかり身につけておくことが大切とのことです。
犬に「おすわり」を教えることの重要性
「おすわり」とは、犬がしっかりとお尻を地面につけて座っている姿勢のことです。このシンプルなコマンドには、多くの重要な役割があります。

安全管理に役立つ
おすわりができると、危険な状況で犬を制止できます。例えば、道路を渡る前や、他の犬とすれ違う時など、興奮しやすい場面で落ち着かせることができます。
いぬのきもちWEB MAGAZINEの専門家によると、おすわりは犬の興奮状態を落ち着かせ、突発的な問題行動や事故を未然に防ぐ効果があるとされています。
他のトレーニングの基礎になる

おすわりは「待て」や「伏せ」を教える際の基本姿勢となります。まずおすわりをマスターすることで、その後のトレーニング🛒がスムーズに進みます。
日常生活での活用シーン
来客時: 飛びつき防止のためにおすわりで待機させる
食事前: 落ち着いて待つ習慣をつける
散歩中: 信号待ちや他の犬との遭遇時に制止する
動物病院: 診察を待つ間、落ち着かせる
おすわりトレーニングはいつから始める?
東京DOGSのプロトレーナーによると、子犬のおすわりトレーニング🛒は生後3ヶ月頃から始めるのが理想的です。
ただし、お迎えしてすぐは新しい環境に慣れることが優先です。まずは家での生活に慣れさせてから、トレーニングを開始しましょう。
成犬でも大丈夫!
「うちの子はもう大人だから...」と諦める必要はありません。American Kennel Club(AKC)によると、犬は何歳になってもコマンドを学ぶことができます。むしろ成犬は子犬より集中力が高く、トレーニングに取り組みやすい面もあります。
大切なのは、年齢に関係なく、正しい方法で根気よく教えることです。
ポジティブ強化で教える「おすわり」の5ステップ
ポジティブ強化トレーニングとは、良い行動をした時にご褒美を与えて、その行動を増やしていく方法です。Nylaboneによると、この方法は犬との信頼関係を築きながらトレーニングできる最も効果的なアプローチとされています。
それでは、具体的な5つのステップを見ていきましょう。
ステップ1:おやつで犬の注意を引く
まず、犬が大好きな高価値のおやつを用意します。普段のフードよりも特別なもの(ジャーキー🛒、チーズ、ボイルした鶏肉など)がおすすめです。
やり方:
おやつを手に持つ
犬の鼻先に近づける
犬がおやつに集中するのを確認する
この段階では「おすわり」という言葉は使いません。犬はまだその意味を理解していないからです。
ステップ2:おやつを頭上にゆっくり移動
犬がおやつに注目したら、次のステップに進みます。
やり方:
おやつを持った手をゆっくり上に動かす
犬の目と耳の間あたりを目指す
犬の頭が上を向くように誘導する
PEPPYによると、犬は頭を上げるとお尻が自然と下がる体の構造になっています。この性質を利用して、無理なくおすわりの姿勢に導きます。
ポイント: おやつを高く上げすぎると、犬がジャンプしてしまいます。犬の頭のすぐ上あたりで止めるのがコツです。
ステップ3:お尻が床についたら即座に報酬
犬のお尻が床についた瞬間が最も重要なタイミングです。
やり方:
お尻が床についたら、すぐに「いい子!」と褒める
間髪入れずにおやつ🛒を与える
たくさん褒めて、成功体験を印象づける
重要: 報酬は3秒以内に与えてください。それ以上時間が経つと、犬は何を褒められているのか分からなくなってしまいます。
ステップ4:「おすわり」のコマンドを追加
おやつで誘導すると7割くらいの確率でおすわりできるようになったら、言葉を追加します。
やり方:
「おすわり」と言ってから、おやつで誘導する
お尻が床についたら「いい子!」と褒める
すぐにおやつを与える
INUNAVIによると、コマンドは家族全員で統一することが大切です。「おすわり」「シット」「座れ」など、言葉がバラバラだと犬が混乱してしまいます。
ステップ5:異なる環境で練習を重ねる
家の中でできるようになったら、徐々に練習場所を広げていきます。
ステップアップの順序:
家の中の静かな部屋(最初の練習場所)
家の中の別の部屋
庭やベランダ
人通りの少ない屋外
公園など刺激の多い場所
犬が新しい環境でできなくても焦らないでください。場所が変わると最初からやり直しになることもあります。これは「般化」というプロセスで、どこでもコマンドに従えるようになるための重要な段階です。
ハンドサイン(視符)も一緒に教えよう
言葉だけでなく、手のサインでもおすわりを指示できるようにしておくと便利です。
ハンドサインのメリット
騒がしい場所でも指示が伝わる
犬が年を取って耳が遠くなっても使える
言葉より直感的に理解しやすい犬も多い
基本的なハンドサイン
おすわりの一般的なハンドサインは、手のひらを上に向けて下から上に持ち上げる動作です。
最初はおやつを持って誘導していた動作が、そのままハンドサインになります。徐々におやつなしでも、手の動きだけでおすわりできるように練習しましょう。
おすわりがうまくいかない時の対処法
トレーニングがうまくいかないこともあります。よくあるつまずきと、その解決策を紹介します。
後ずさりしてしまう場合
おやつを追いかけて後ろに下がってしまう犬には、次の方法を試してください。
解決策:
壁を背にして練習する(下がれないようにする)
お尻を軽く手で支えて誘導する
狭いスペース(サークル🛒内など)で練習する
飛びつく・興奮してしまう場合
おやつを見ると興奮してジャンプしてしまう犬もいます。
解決策:
おやつの位置を少し高めにする
落ち着いている時間帯に練習する
興奮したら一度練習を中断し、落ち着くのを待つ
低いトーンの声でゆっくり話しかける
おやつに興味を示さない場合
食べ物への執着が薄い犬もいます。
解決策:
より魅力的なおやつに変更する(茹でた鶏肉、レバーなど)
食事前の空腹時に練習する
おやつ以外の報酬を試す(お気に入りのおもちゃ🛒、たくさんの褒め言葉、撫でる)
集中力が続かない場合
特に子犬は集中力が続きにくいものです。
解決策:
トレーニング時間を5分以内に短くする
1日に2〜3回、短いセッションを行う
静かな環境で練習する(テレビを消す、おもちゃを片付ける)
成功したところで終わりにして、良い印象で終える
効果的なトレーニングのコツ
おすわりを確実に身につけさせるための追加アドバイスをお伝えします。
トレーニング時間と頻度
1回のセッション: 5〜10分まで
1日の回数: 2〜3回
タイミング: 犬が落ち着いている時、食事前
短い練習を毎日続けることが、長時間の練習を週に1回するより効果的です。
家族全員でルールを統一
コマンドの言葉を統一する(「おすわり」か「シット」か決める)
ハンドサインも統一する
成功した時の褒め方も同じにする
家族間でルールがバラバラだと、犬が混乱してしまいます。トレーニングを始める前に、家族で話し合っておきましょう。
絶対に叱らない
うまくできなくても、絶対に叱らないでください。叱ることで犬はトレーニング自体を嫌いになってしまいます。
できなかった時は、無言でやり直すか、その日は終わりにしましょう。翌日、また楽しく練習を再開すれば大丈夫です。
焦らず犬のペースで
犬によって習得のスピードは異なります。数日でできる子もいれば、数週間かかる子もいます。他の犬と比べずに、愛犬のペースを尊重してあげてください。
おすわりができたら次のステップへ
おすわりをマスターしたら、次のコマンドに挑戦しましょう。
「待て」を教える
おすわりの姿勢をキープする「待て」のトレーニングは、安全管理に特に重要です。道路を渡る前や、来客時に活躍します。
「伏せ」を教える
おすわりから「伏せ」の姿勢に移行させるトレーニングも、おすわりができていればスムーズに進みます。
これらのコマンドも同じくポジティブ強化で教えることで、犬との信頼関係をさらに深めることができます。
まとめ:焦らず楽しくおすわりを教えよう
「おすわり」は犬のしつけの第一歩であり、愛犬との信頼関係を築く大切なプロセスです。
おすわりトレーニング🛒のポイント:
ポジティブ強化で楽しく教える
短いセッションを毎日続ける
報酬は3秒以内に与える
コマンドは家族で統一する
できなくても叱らない
犬のペースを尊重する
焦らず、毎日少しずつ練習を積み重ねていけば、必ずおすわりができるようになります。トレーニングの時間を愛犬とのコミュニケーションの機会として楽しんでください。
うまくいかない時は、一人で悩まずにドッグトレーナーや専門家に相談することも大切です。愛犬との素敵な生活のために、一緒に頑張りましょう!






