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犬の繁殖と避妊・去勢:正しい知識と選択

手術費用の相場と保険適用

手術費用の相場と保険適用の画像

犬の避妊・去勢手術を検討する際、多くの飼い主が気になる🛒のが手術費用ペット保険の適用範囲です。手術費用は犬のサイズや手術方法、地域によって大きく異なり、またペット保険が適用されるケースとされないケースがあります。本記事では、日本国内における避妊・去勢手術の費用相場、ペット保険の補償内容、自治体の助成金制度について、最新の調査データをもとに詳しく解説します。

避妊・去勢手術の費用相場(2024-2025年)

日本国内における避妊・去勢手術の費用は、犬のサイズ、性別、手術方法によって大きく異なります。

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オス犬の去勢手術費用

犬のサイズ費用相場平均・中央値
小型犬(5kg以下)15,000~25,000円中央値:17,675円
中型犬(5~20kg)20,000~35,000円平均:約32,000円
大型犬(20kg以上)30,000~50,000円

出典:いぬのきもち - 犬の去勢手術費用の相場

オス犬の去勢手術は、メス犬の避妊手術と比較して侵襲性が低く、手術時間も短いため、費用も比較的安価です。

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メス犬の避妊手術費用

犬のサイズ費用相場平均
小型犬(5kg以下)30,000~50,000円平均:24,000円(日本獣医師会)
中型犬(5~20kg)40,000~60,000円大型犬(20kg以上)
60,000~80,000円

出典:いぬのきもち - 犬の避妊手術を徹底解説

メス犬の避妊手術は開腹手術が必要で、卵巣と子宮を摘出するため、オス犬の去勢手術よりも費用が1.5~2倍程度高くなります。

費用の内訳

避妊・去勢手術費用に含まれる主な項目:

項目費用目安備考
術前検査5,000~15,000円血液検査、心電図、レントゲンなど
麻酔代10,000~25,000円体重により変動
手術代15,000~50,000円術式により変動
入院費5,000~15,000円/日日帰り~1泊2日
術後薬2,000~5,000円抗生物質、鎮痛剤など
エリザベスカラー1,000~3,000円傷口舐め防止
抜糸1,000~3,000円溶ける糸使用の場合不要

避妊・去勢手術のメリットで解説しているように、手術には医療的な利点が多くあります。費用は高額に感じるかもしれませんが、将来的な病気予防を考えると価値のある投資です。

腹腔鏡手術の費用

近年、負担の少ない腹腔鏡手術を選択する飼い主が増えています。

腹腔鏡手術の費用相場

犬のサイズ費用相場従来法との差額
5kg以下50,000~80,000円+2~3万円
5~10kg80,000~100,000円+3~4万円
10kg以上100,000円~+4~5万円

腹腔鏡手術のメリット・デメリット

メリット

  • 傷口が小さい(5~10mm程度)

  • 術後の痛みが少ない

  • 回復が早い(通常2~3日)

  • 感染リスクが低い

  • 内臓の観察が詳細にできる

デメリット

  • 費用が従来法の1.5~2倍

  • 実施できる病院が限られる

  • 手術時間がやや長い

  • 特殊な機材・技術が必要

手術の適切な時期で触れているように、手術方法の選択は獣医師とよく相談して決めることが重要です。

ペット保険は避妊・去勢手術に適用されるか?

結論から言うと、予防目的の避妊・去勢手術はペット保険の補償対象外です。

主要ペット保険会社の対応

保険会社予防的手術病気治療目的
アニコム損保❌ 対象外⭕ 条件付きで可能
アイペット損保❌ 対象外⭕ 条件付きで可能
楽天ペット保険❌ 対象外⭕ 条件付きで可能
au損保❌ 対象外⭕ 条件付きで可能
SBIプリズム少短❌ 対象外⭕ 条件付きで可能

出典:アニコム損保 - ペット保険の補償対象外アイペット損保 - 補償対象外について

補償対象外となる理由

ペット保険は「病気やケガの治療」を目的としています。避妊・去勢手術は:

  • 予防医療に分類される

  • 健康な動物への選択的処置

  • 病気の治療ではない

そのため、ワクチン接種、フィラリア予防、歯石除去🛒などと同様に、補償対象外となります。

例外:病気治療目的の場合は適用される可能性

以下のような場合、ペット保険が適用される可能性があります:

ケース保険適用の可能性備考
子宮蓄膿症の治療⭕ 適用される緊急手術として治療費全体が対象
乳腺腫瘍の予防的避妊△ 保険会社により異なる腫瘍治療の一環なら可能
精巣腫瘍の摘出⭕ 適用される腫瘍治療として
停留精巣の手術△ 保険会社により異なる先天性異常の治療として
前立腺疾患の去勢⭕ 適用される治療の一環として

出典:楽天保険 - 去勢手術・避妊手術とペット保険🛒

子宮蓄膿症乳腺腫瘍など、病気が発症してからの手術は保険適用となることが多いですが、予防目的での早期手術は対象外です。

自治体の助成金・補助金制度

多くの自治体が、犬猫の不妊手術費用の一部を助成する制度を設けています。

助成金額の相場

自治体タイプオス犬去勢メス犬避妊
都市部(東京都内など)3,000~5,000円5,000~10,000円
地方都市5,000~10,000円10,000~15,000円
人口が少ない地域なし~5,000円なし~10,000円

助成金制度がある主な自治体

出典:四日市市 - 避妊・去勢手術費用補助

例:四日市市の場合

  • メス犬避妊手術:5,000円

  • オス犬去勢手術:3,000円

  • 申請期限:手術後30日以内

  • 必要書類:領収書、診断書、登録証明書のコピー

助成金を受けるための一般的な条件

条件詳細
居住地自治体内に住所があること
登録犬の登録と狂犬病予防接種が完了していること
マイクロチップ装着済みであること(一部自治体)
申請期限手術後1~3ヶ月以内
指定病院自治体指定の動物病院での手術(一部自治体)
予算年度予算の範囲内(先着順)

助成金申請の流れ

  1. 事前確認:自治体の助成制度の有無と条件を確認

  2. 手術実施:動物病院で避妊・去勢手術を受ける

  3. 書類準備:領収書、診断書、申請書を用意

  4. 申請:自治体窓口または郵送で申請

  5. 審査:自治体による書類審査

  6. 振込:指定口座に助成金が振り込まれる(1~2ヶ月後)

お住まいの自治体で助成金制度があるか、市役所のペット・環境課に問い合わせることをお勧めします。

地域別・病院タイプ別の費用差

避妊・去勢手術の費用は、地域や病院のタイプによっても異なります。

地域別の費用傾向

地域費用水準理由
東京都心部高い(+20~30%)家賃・人件費が高い
地方都市標準競合が適度にある
郊外・農村部やや安い(-10~20%)運営コストが低い

病院タイプ別の費用傾向

病院タイプ費用水準特徴
大学病院高い最新設備、専門医
専門病院やや高い特定分野の専門性
一般<a href="https://rpx.a8.net/svt/ejp?a8mat=45BP2Z+2BCPGY+2HOM+BWGDT&rakuten=y&a8ejpredirect=https%3A%2F%2Fhb.afl.rakuten.co.jp%2Fhgc%2Fg00t1jn4.2bo11dd0.g00t1jn4.2bo1261f%2Fa25080803315_45BP2Z_2BCPGY_2HOM_BWGDT%3Fpc%3Dhttps%253A%252F%252Fitem.rakuten.co.jp%252Fabcdog%252F10000139%252F%26amp%3Bm%3Dhttp%253A%252F%252Fm.rakuten.co.jp%252Fabcdog%252Fi%252F10000139%252F%26amp%3Brafcid%3Dwsc_i_is_33f72da33714639c415e592c9633ecd7" target="_blank" rel="nofollow sponsored">動物病院</a>標準バランスが良い
往診専門やや高い出張費が含まれる
低価格クリニック安い簡素化された設備・サービス

費用と質のバランス

安ければ良いわけではない点に注意が必要です:

  • 麻酔の種類(安全性が異なる)

  • 術前検査の充実度

  • 術後フォローの手厚さ

  • 獣医師の経験・技術

  • 設備の新しさ

手術のリスク管理の観点から、費用だけでなく病院の質も重視すべきです。

費用を抑える方法

避妊・去勢手術の費用を抑えるための方法をご紹介します。

1. 自治体の助成金を活用

上述の通り、多くの自治体で5,000~15,000円の助成金が受けられます。申請を忘れずに。

2. 複数の病院で見積もりを取る

病院A病院B病院C差額
45,000円35,000円30,000円15,000円

同じ手術でも病院によって費用が大きく異なることがあります。ただし、安さだけで選ぶのは危険です。

3. 保護団体から譲渡を受ける

保護犬と避妊・去勢で解説しているように、保護犬の場合、譲渡前に手術済みのことが多く、譲渡費用に含まれています。

4. キャンペーンを利用

一部の動物病院では:

  • 春の避妊去勢キャンペーン(3~5月)

  • 秋の健康月間(9~11月)

  • 開院記念割引

などで、10~20%割引を実施することがあります。

5. 若い時期に手術

高齢犬は麻酔リスクが高まり、術前検査が増え、費用が高くなることがあります。初回発情前の避妊が推奨されます。

避けるべき費用削減

以下の方法は避けるべきです:

  • ❌ 無資格者による手術

  • ❌ 術前検査の省略

  • ❌ 安全性の低い麻酔の使用

  • ❌ 術後フォローのない病院

  • ❌ 海外での手術(旅行ついでなど)

費用の支払い方法

避妊・去勢手術の支払い方法は病院によって異なります。

一般的な支払い方法

支払い方法対応病院メリットデメリット
現金一括ほぼ全てシンプル高額の現金準備が必要
クレジットカード多くの病院ポイント還元、分割可能手数料がかかる場合も
動物病院ローン一部の病院分割払い可能審査が必要、金利がかかる
ペット医療費ローン提携ローン会社高額治療に対応金利10~15%

分割払いの注意点

手術費用が5万円の場合、12回分割(金利12%)だと:

  • 月々の支払い:約4,500円

  • 総支払額:約54,000円

  • 利息:約4,000円

分割払いは便利ですが、利息が発生することを理解しておきましょう。

ペット保険に加入すべきか?

避妊・去勢手術は保険対象外ですが、将来の病気に備えてペット保険に加入する価値はあります

ペット保険の補償例

病気・ケガ治療費保険適用後(70%補償)
骨折手術200,000円60,000円(自己負担)
誤飲による開腹手術150,000円45,000円(自己負担)
がん治療500,000円150,000円(自己負担)
慢性腎不全治療年間300,000円年間90,000円(自己負担)

避妊・去勢手術で予防できる病気(子宮蓄膿症乳腺腫瘍など)も、手術せずに発症した場合は保険適用となります。

ペット保険の選び方

選択ポイント確認事項
補償割合50%、70%、100%から選択
年間限度額50万円、100万円など
免責金額0円、5,000円、10,000円など
窓口精算対応しているか
加入年齢何歳まで加入可能か
継続可能年齢終身か、上限年齢があるか

定期健康診断の重要性と併せて、ペット保険への加入も検討する価値があります。

よくある質問

避妊・去勢手術にクレジットカードは使えますか?

多くの動物病院でクレジットカード払いが可能です。ただし、小規模な病院では現金のみの場合もあるので、事前に確認しましょう。クレジットカードのポイント還元(通常1~2%)を考えると、5万円の手術で500~1,000円分のポイントが貯まります。

手術費用が予想より高額だった場合、支払いを延期できますか?

病院によって対応が異なりますが、一般的には手術当日または退院時の支払いが基本です。支払いが難しい場合は:

  • 動物病院ローンの利用

  • クレジットカードの分割払い

  • 家族・友人からの借入

事前に費用の見積もりを取り、支払い方法を確認しておくことが重要です。

ペット保険に加入してから避妊・去勢手術をすれば補償されますか?

いいえ、予防目的の避妊・去勢手術はどのタイミングで加入しても補償対象外です。ただし、加入後に子宮蓄膿症や乳腺腫瘍など病気が発症し、その治療として手術を行う場合は補償対象となります。

自治体の助成金を受けた場合、確定申告で医療費控除は受けられますか?

人間の医療費控除の対象は「自己または生計を一にする配偶者その他の親族のために支払った医療費」に限定されており、ペットの医療費は対象外です。そのため、避妊・去勢手術費用は確定申告での医療費控除の対象になりません。

手術費用が安い病院は質が悪いのですか?

必ずしもそうとは限りません。費用が安い理由として:

  • 経営効率化による低価格化

  • 競合が多い地域での価格競争

  • 若手獣医師による技術習得目的

  • ボランティア精神での社会貢献

ただし、以下の点は確認すべきです:

  • 術前検査は実施するか

  • 使用する麻酔の種類

  • 術後フォローの内容

  • 獣医師の経験年数

口コミや評判、実際に病院を訪れて雰囲気を確認することが大切です。

まとめ

犬の避妊・去勢手術の費用とペット保険の適用について、重要なポイントをまとめます:

  • オス犬去勢手術:15,000~50,000円🛒(中央値17,675円)

  • メス犬避妊手術:30,000~80,000円(平均24,000円)

  • 腹腔鏡手術:50,000~100,000円以上(従来法の1.5~2倍)

  • ペット保険:予防的手術は対象外、病気治療目的なら適用の可能性

  • 自治体助成金:5,000~15,000円程度(要申請)

  • 費用差:地域・病院タイプにより20~30%の差

  • 支払い方法:現金、クレジットカード、ローンなど選択可能

避妊・去勢手術は決して安い費用ではありませんが、手術のメリットを考えると、愛犬の生涯にわたる健康への投資といえます。自治体の助成金を活用し、複数の病院で見積もりを取り、納得できる病院で手術を受けることをお勧めします。

費用だけでなく、病院の質、獣医師の経験、術後フォローの充実度も重要です。犬の繁殖と避妊・去勢:正しい知識と選択で包括的な情報を得て、愛犬にとって最良の選択をしてください。

参考文献:

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