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犬の繁殖と避妊・去勢:正しい知識と選択

妊娠したかも?犬の妊娠兆候チェック

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愛犬の様子がいつもと違う、もしかして妊娠?そんな疑問を抱いている飼い主🛒さんのために、犬の妊娠兆候を時期別に詳しく解説します。犬の繁殖と避妊・去勢:正しい知識と選択を理解した上で、妊娠の可能性がある場合は早期発見が大切です。

犬の妊娠は約63日間という比較的短い期間ですが、時期によって現れる症状は大きく異なります。本記事では、妊娠初期から後期までの兆候、診断方法、そして偽妊娠との見分け方まで、獣医師監修の情報をもとに徹底解説します。

犬の妊娠期間の基礎知識

犬の妊娠期間は交配から約63日(約2ヶ月)で、前後3日間のズレは正常範囲とされています。この期間は犬種や個体差によって若干変動しますが、大きな差はありません。

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妊娠から出産まで:約63日間のケアでは、この全期間を通じた管理方法を詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

妊娠期間の計算方法

交配日を0日として数えるのが一般的です。複数回の交配を行った場合は、最初の交配日を基準にします。正確な出産予定日を把握するためには、交配日の記録が重要です。

犬種による違い

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小型犬も大型犬も妊娠期間に大きな差はありませんが、胎児の数や体格により、お腹の大きさや症状の現れ方に違いが見られることがあります。

妊娠初期の兆候(1〜3週間目)

妊娠初期は外見上の変化が少なく、気づきにくい時期です。しかし、ホルモンバランスの変化により、いくつかの行動変化が現れます。

つわりのような症状

妊娠して約2〜3週間の着床時期に、食欲の低下や嘔吐などのつわりのような症状が現れます。人間の妊娠初期症状に似た反応で、朝の嘔吐が見られることもあります。

食欲と嗜好の変化

味覚の変化により、今まで食べていた物を食べなくなることも妊娠の兆候の一つです。逆に、特定の食べ物を好むようになることもあります。

行動の変化

いつもより甘えん坊になる、または逆に一人でいたがるなど、性格の変化が見られることがあります。これは妊娠によるホルモンの影響です。

症状現れる時期特徴
食欲低下2〜3週目朝の嘔吐、食事への興味減少
嗜好の変化2〜3週目いつものフードを拒否、特定の食べ物を好む
行動変化1〜3週目甘えん坊になる、または静かになる

妊娠中期の兆候(4〜6週間目)

妊娠4週目以降になると、明確な身体的変化が現れ始めます。この時期は外見からも妊娠が分かりやすくなります。

乳腺の変化

妊娠から4週間から6週間すると乳腺が張り、乳首周辺の毛が抜け落ちます。乳首がピンク色🛒に変化し、大きく膨らんできます。

お腹の膨らみ

妊娠後1カ月を過ぎるころから、おなかが大きくなってきます。特に多胎妊娠の場合は、この時期から明らかな膨らみが見られます。

体重の増加

妊娠中期から後期にかけて、徐々に体重が増加します。通常の体重より10〜20%増加するのが一般的です。

食欲の回復と増加

初期のつわり症状が治まり、食欲が戻ってきます。胎児の成長に伴い、通常より多くの栄養を必要とするため、食事量が増えます。

変化現れる時期確認方法
乳腺の張り4〜6週目乳首の色、大きさ、周辺の脱毛
お腹の膨らみ4週目以降横から見た体型、触診
体重増加4週目以降定期的な体重測定

妊娠後期の兆候(7〜9週間目)

出産が近づくと、母犬の行動や身体に顕著な変化が現れます。この時期の兆候を理解しておくことで、適切な準備ができます。

営巣行動

妊娠後期で床を引っ掻く様な行為、または土に穴を掘る行動を営巣行動と言い母性本能からくる自然な行動です。出産場所を準備しようとする本能的な行動で、タオル🛒や布を集めることもあります。

体温の変化

出産予定日の数日前からは朝晩2回、体温を測る習慣をつけましょう。普段の平熱から1度ほど体温が下がる現象が見られます。この体温低下は、出産24時間前の重要なサインです。

食欲の減退

出産直前になると、再び食欲が低下することがあります。これは胎児が大きくなり、胃を圧迫するためです。

落ち着きのなさ

出産が近づくと、そわそわして落ち着かなくなります。飼い主の後を付いて回る、または一人で静かな場所を探すなどの行動が見られます。

妊娠診断の方法と時期

確実に妊娠を確認するためには、動物病院での検査が必要です。適切な時期に適切な検査を受けることで、正確な診断が可能になります。

超音波検査(エコー検査)

交配後25〜30日以降にエコー検査(超音波検査)で動物病院で妊娠を確認するのが一般的です。母体に負担が少なく、胎児の心拍まで確認できるため、最も推奨される検査方法です。

エコー検査のメリット

  • 交配後20〜25日という早期から診断可能

  • 胎児の心拍や動きを確認できる

  • 母体への負担がほとんどない

  • 何度でも検査できる

エコー検査のデメリット

  • 正確な胎児数の把握が難しい場合がある

  • 検査技術によって精度が変わる

レントゲン検査(X線検査)

妊娠45日目になると赤ちゃん🛒の骨がしっかりしてくるので、レントゲンで確認できるようになります。胎児の数や位置、産道の広さなどを正確に把握できます。

レントゲン検査のメリット

  • 胎児の正確な頭数が分かる

  • 胎児の大きさや位置を確認できる

  • 難産のリスク評価ができる

レントゲン検査のデメリット

  • 妊娠45日以前は骨格が映らない

  • X線被曝のリスク(基本的に1回のみ実施)

検査方法最適時期確認できる内容メリット
超音波検査交配後20〜30日胎嚢、心拍、動き早期診断、負担少
レントゲン検査妊娠45日以降胎児数、骨格、位置正確な頭数把握
触診妊娠30日以降お腹の膨らみ簡易的な確認

偽妊娠(想像妊娠)との見分け方

犬には「偽妊娠」という現象があり、実際には妊娠していないにもかかわらず、妊娠と似た症状が現れることがあります。

偽妊娠とは

偽妊娠は発情後のホルモンバランスの変化により、妊娠していないのに妊娠したような症状が現れる生理現象です。犬特有の現象で、未避妊のメス犬であれば誰にでも起こり得ます。

偽妊娠の症状

  • 乳腺の張りと乳汁分泌

  • お腹の膨らみ(軽度)

  • 営巣行動

  • ぬいぐるみ🛒を子犬のように扱う

  • 食欲不振

  • 神経質になる

本物の妊娠との見分け方

確実に見分けるには、動物病院での検査が必要です。以下のポイントで可能性を判断できます:

交配の有無

オス犬との接触が全くなければ、確実に偽妊娠です。ただし、散歩中の一瞬の接触でも妊娠の可能性はあります。

症状の現れ方

偽妊娠は発情後4〜6週間で症状が現れ、数週間〜2ヶ月で自然に消失します。本物の妊娠では症状が進行し続けます。

超音波検査

最も確実な方法は、動物病院でのエコー検査です。胎児の有無を直接確認できます。

特徴本物の妊娠偽妊娠
交配の有無ありなし
症状の持続期間約63日間進行数週間で自然消失
エコー検査胎児確認可能胎児なし
体重増加顕著軽度または無し

妊娠の可能性があるときの対応

愛犬に妊娠の兆候が見られたら、以下の手順で対応しましょう。

動物病院での診断

交配後25〜30日を目安に、動物病院でエコー検査を受けましょう。早期に妊娠を確認することで、適切なケアプランを立てられます。

栄養管理の見直し

妊娠が確認されたら、栄養バランスの取れた食事に切り替えます。妊娠後期には、高カロリー・高タンパクの妊娠犬用フード🛒が推奨されます。

運動量の調整

適度な運動は必要ですが、激しい運動や高所からのジャンプは避けましょう。散歩は継続しますが、時間と強度を調整します。

出産準備

出産に立ち会う:分娩の流れと緊急時対応を参考に、出産に向けた準備を進めましょう。

注意が必要な症状

以下の症状が見られた場合は、すぐに動物病院に連絡してください:

  • 大量の出血や異常な分泌物

  • 激しい嘔吐や下痢が続く

  • ぐったりして元気がない

  • 高熱が続く

  • お腹が異常に硬い、または痛がる

  • 出産予定日を過ぎても陣痛が来ない

緊急受診が必要なケース

妊娠は自然な過程ですが、合併症のリスクもあります。避妊手術のメリット・デメリット徹底解説でも触れているように、計画外の妊娠を避けるためには、避妊手術も検討する価値があります。

よくある質問(FAQ)

妊娠検査薬は犬にも使えますか?

人間用の妊娠検査薬は犬には使えません。犬の妊娠診断には、動物病院での超音波検査やレントゲン検査が必要です。

妊娠初期でも散歩は続けられますか?

はい、妊娠初期から中期にかけては通常通りの散歩が可能です。ただし、激しい運動は避け、様子を見ながら調整してください。

偽妊娠は治療が必要ですか?

多くの場合、偽妊娠は自然に治まるため、特別な治療は不要です。ただし、症状が重い場合や長引く場合は、獣医師に相談しましょう。

妊娠中のワクチン接種は可能ですか?

原則として、妊娠中のワクチン接種は推奨されません。妊娠前に予防接種を済ませておくことが理想的です。

初めての妊娠で特に注意すべき点は?

初産は難産のリスクが高いとされています。定期的な検診を受け、出産予定日が近づいたら、いつでも病院に連絡できる体制を整えておきましょう。

まとめ:早期発見と適切なケアが大切

犬の妊娠兆候は時期によって異なり、初期は気づきにくいものの、中期以降は明確な変化が現れます。愛犬の妊娠の可能性がある場合は、以下のポイントを押さえましょう:

  1. 交配後25〜30日でエコー検査を受ける - 早期診断が適切なケアにつながります

  2. 時期別の症状を理解する - 初期のつわり、中期の乳腺変化、後期の営巣行動など

  3. 偽妊娠との区別 - 確実な診断には動物病院🛒での検査が必要

  4. 出産予定日の管理 - 体温測定で出産の兆候を把握

  5. 異常時は迷わず受診 - 早期対応が母犬と子犬の命を守ります

犬の繁殖と避妊・去勢:正しい知識と選択を理解した上で、計画的な繁殖を心がけることが、母犬と子犬の健康を守ることにつながります。

妊娠・出産は犬の生涯における大きなイベントです。適切な知識を持ち、動物病院と連携しながら、愛犬をサポートしていきましょう。

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