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犬のしつけ:信頼関係を築くトレーニング術

アジリティに挑戦!初心者向け始め方

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愛犬と一緒に体を動かしたい、もっと深い絆を築きたいと思ったことはありませんか?そんな飼い主さんにおすすめなのが「アジリティ」です。犬と飼い主が息を合わせて障害物をクリアしていくこのスポーツは、運動不足解消🛒だけでなく、信頼関係を深める最高の方法です。

この記事では、アジリティを始めたい初心者の方に向けて、基本的な知識から始め方、費用、競技会への参加方法まで詳しく解説します。

アジリティとは?犬と楽しむ障害物競走

アジリティとは、犬と飼い主(ハンドラー)がチームとなり、コース上に設置された障害物を決められた順番でクリアしていくドッグスポーツです。Wikipediaによると、「Agility」は「俊敏」「機敏」という意味を持ち、まさに犬の障害物競走といえます。

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この競技は1978年にイギリスのクラフトショーでデモンストレーションとして公開されたのが始まりです。日本では1993年に初めて競技会が開催され、JKC(ジャパンケネルクラブ)は1994年から本格的に競技会を開催しています。現在では国内で年間約30回の大会が開催される人気スポーツとなりました。

アジリティの魅力は競技としての楽しさだけではありません。愛犬との信頼関係を築くトレーニングとしても非常に効果的です。飼い主の指示を聞きながら障害物をクリアしていく過程で、お互いの絆が自然と深まっていきます。

アジリティに向いている犬種と条件

ワンクォールの解説によると、基本的に健康な犬であれば、どんな犬種でもアジリティに挑戦できます。競技会では犬の体高によってクラス分けされており、それぞれのクラスで活躍している犬種があります。

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小型犬クラス(Sクラス:体高35cm未満)

中型犬クラス(Mクラス:体高35cm以上43cm未満)

  • シェットランド・シープドッグ

  • ビーグル

  • ミニチュア・プードル

  • イングリッシュ・コッカー・スパニエル

大型犬クラス(Lクラス:体高43cm以上)

  • ボーダー・コリー

  • ラブラドールレトリバー

  • スタンダード・プードル

特にボーダー・コリーは「速く走る」「急旋回する」「ジャンプする」といったアジリティに必要な動きに適した体の構造を持っており、世界的にも活躍している犬種です。

アジリティに不向きな犬・注意が必要な犬

すべての犬がアジリティに向いているわけではありません。以下のような犬は、激しい運動を避けるべきなので注意が必要です。

  • 椎間板ヘルニアになりやすい犬種:ダックスフントなど胴長の犬は、ジャンプや急な動きで背骨に負担がかかります

  • 膝蓋骨脱臼になりやすい小型犬:膝に問題を抱えやすい犬種は要注意

  • 股関節形成不全の大型犬:股関節に問題がある場合は激しい運動は控えましょう

  • 短頭種:パグやブルドッグなどは呼吸器に負担がかかりやすいです

  • 心疾患を患う犬:持病がある場合は必ず獣医師に相談してください

愛犬がアジリティに向いているかどうか不安な場合は、まず獣医師に相談することをおすすめします。

アジリティを始める前に必要な基礎トレーニング

アジリティはリード🛒なしで犬を走らせる競技です。そのため、始める前に基本的なしつけができていることが絶対条件となります。

PETOKOTOの記事でも強調されているように、特に重要なのは以下のコマンドです。

必須の基本コマンド

  1. 「待て」:コース上で犬を止める場面が多くあります。「待て」の練習法をしっかりマスターしておきましょう。

  1. 「おいで」(リコール):呼んだら確実に戻ってくることが必要です。リコールトレーニングで、どんな状況でも呼び戻せるようにしておきましょう。

  1. 「座れ」「伏せ」:スタート位置で待機させるときに使います。

また、他の犬がフィールドにいても集中できる社会性も重要です。アジリティの練習場では複数の犬が同時に練習していることも多いため、他の犬に気を取られず飼い主の指示に従える必要があります。

アジリティの障害物と種類

アジリティコースには様々な障害物が設置されています。JKCの競技規定では、以下のような障害物が使用されます。

ジャンプ系障害

  • ハードル:最も基本的な障害で、バーを飛び越えます。高さはクラスによって25〜60cmの範囲で設定されます

  • タイヤ:輪の中を飛び越えてくぐります

  • ロングジャンプ:幅跳びのような障害です

トンネル系障害

  • トンネル:柔らかい素材でできたパイプ状の障害を通り抜けます。直線やカーブしたものがあります

タッチ障害(登りもの)

  • Aフレーム:逆V字型の坂を登って降ります

  • ドッグウォーク:細い板の上を歩いて渡ります

  • シーソー:動く板の上を歩いてバランスを取ります

その他

  • スラローム:複数のポールの間をジグザグに通過します。スピードとテクニックが要求される難易度の高い障害です

競技には「ジャンピング(JP)」と「アジリティー(AG)」の2種目があり、AGではタッチ障害が含まれます。

初心者がアジリティを始める3ステップ

ステップ1:基礎トレーニングの完成

アジリティを本格的に始める前に、まず基礎トレーニング🛒を完成させましょう。petanの記事によると、生後6か月〜1歳頃が基礎トレーニングを開始する理想的な時期です。

この時期に以下のことをしっかり身につけておきましょう。

  • 基本コマンド(座れ、伏せ、待て、おいで)の習得

  • リードなしでも飼い主の側を歩ける状態

  • 他の犬がいても落ち着いていられる社会性

ポジティブ強化トレーニングを活用して、楽しみながら基礎を固めていくことが大切です。

ステップ2:アジリティスクールを探す

基礎ができたら、アジリティスクールを探しましょう。いきなり自己流で始めるのは難しく、専門家の指導を受けることが上達への近道です。

スクールの探し方

  1. JKC公認訓練所を探すJKCのホームページで公認訓練所のリストが公開されています

  2. 地域のドッグスクールを検索:「アジリティ スクール (お住まいの地域)」で検索してみましょう

  3. 体験レッスンを活用:入会前に必ず体験レッスンを受けて、指導者との相性や施設の雰囲気を確認しましょう

永田ドッグスクールのような専門スクールでは、初心者向けのコースも用意されています。

ステップ3:自宅でできる練習

スクールに通いながら、自宅でも練習を重ねることで上達が早まります。

自宅でできる練習

  • ジャンプ🛒練習:園芸用の支柱などを使って低いハードルを作り、ジャンプの練習ができます

  • トンネルくぐり:子供用のプレイトンネルを使って、くぐり抜けの練習ができます

  • 指示の練習:「右」「左」などの方向指示を教える練習は室内でも可能です

ただし、Aフレームやシーソーなど専門的な器具は、安全のためスクールで練習しましょう。

アジリティスクールの費用と選び方

アジリティスクールの費用は施設によって異なりますが、一般的な相場を紹介します。

料金の目安

項目料金相場
個別レッスン(1回40〜60分)4,000〜5,000円
グループレッスン(1回40〜60分)3,000〜4,000円
入会金0〜10,000円
年会費0〜5,000円

グループレッスンは個別レッスンより安価で、他の犬と一緒に練習することで社会性も身につきます。一方、個別レッスンは愛犬のペースに合わせた指導を受けられるメリットがあります。

スクール選びのポイント

  1. 通いやすさ:継続が大切なので、自宅から通いやすい距離にあることが重要です

  2. 初心者対応:初心者向けコースがあるかどうか確認しましょう

  3. 指導者との相性:体験レッスンで指導方法が愛犬に合っているか確認しましょう

  4. 施設の安全性:障害物がきちんとメンテナンスされているか確認しましょう

競技会に出場するには

練習を重ねたら、競技会への出場を目指してみましょう。日本では主に以下の団体が競技会を開催しています。

JKC(ジャパンケネルクラブ)

  • 日本最大の犬籍登録団体

  • 世界大会への派遣も行っている

  • 一部の競技はJKC登録犬のみ参加可能

OPDES(オプデス)

クラス分け

競技会では犬の体高によってクラスが分かれます。

クラス体高
スモール(S)35cm未満
ミディアム(M)35cm以上43cm未満
インターミディエイト(I)43cm以上48cm未満
ラージ(L)43cm以上

年齢制限

競技によって出場可能な年齢が異なります。

  • スーパービギナー:生後8か月1日以上

  • ビギナー:生後12か月1日以上

  • ジャンパー🛒ス:生後18か月1日以上

アジリティトレーニングのコツと注意点

アジリティを長く楽しむために、以下のポイントを心がけましょう。

楽しむことが最優先

アジリティは犬と飼い主が楽しむためのスポーツです。タイムや成績にこだわりすぎず、愛犬が楽しんでいるかどうかを常に確認しましょう。無理をさせるとストレスになり、アジリティ自体を嫌いになってしまう可能性があります。

チームワークを重視

アジリティは飼い主が一方的に命令するのではなく、犬とのチームワークが大切です。愛犬の気持ちを読み取りながら、一緒にコースを攻略していく姿勢が上達のカギです。

ご褒美を効果的に使う

トレーニング効果を上げるおやつの使い方を参考に、適切なタイミングでご褒美を与えましょう。成功したときにしっかり褒めることで、犬のモチベーションが維持できます。

シニア犬への配慮

シニア犬になるとコマンドの覚えが遅くなったり、体力が落ちてきます。無理をさせると怪我につながることもあるので、年齢に合わせた練習内容を心がけましょう。

まとめ:愛犬とアジリティを始めよう

アジリティは犬と飼い主が一緒に楽しめる素晴らしいスポーツです。始め方をおさらいしましょう。

  1. 基礎トレーニング🛒を完成させる:「待て」「おいで」などの基本コマンドをマスター

  2. アジリティスクールを探す:体験レッスンで相性を確認してから入会

  3. 自宅でも練習を重ねる:簡単な障害物で基本動作を反復

費用は1回3,000〜5,000円程度から始められ、競技会出場を目指さなくても、愛犬との絆を深めるレクリエーションとして十分に楽しめます。

まずは近くのアジリティスクールで体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。愛犬と一緒に障害物をクリアしていく達成感は、他では味わえない特別な体験になるはずです。

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