はじめに
純白の絹のような被毛が特徴的なマルチーズは、その気品ある外見で多くの愛犬家を魅了しています。しかし、その美しい白い被毛を維持するには、日々の丁寧なケアが欠かせません。マルチーズの被毛は細く柔らかで絡まりやすく、放置すると毛玉ができたり、涙やけが目立ってしまったりします。この記事では、マルチーズの白い被毛の美しさを保つための具体的な方法を、ブラッシングからシャンプー🛒、涙やけ対策まで詳しく解説します。

マルチーズは体高20-25cm、体重3-4kgの小型愛玩犬で、穏やかで明るい性格が特徴です。飼い主に対して愛情深く、初心者でも飼いやすい犬種とされています。しかし、その美しい被毛を維持するには、適切なグルーミングと健康管理が必要です。
マルチーズの被毛の特徴
マルチーズの被毛はシルクのように細く真っ白で、他の犬種にはない独特の美しさがあります。JKC(ジャパンケネルクラブ)で認められているマルチーズの毛色は純白(ピュアホワイト)で、淡いアイボリーの色調も許容されています。
シングルコートの特性

マルチーズはシングルコートの犬種で、アンダーコート(下毛)がなく、オーバーコート(上毛)のみで構成されています。このため、換毛期がなく抜け毛が少ないという特徴があります。しかし、被毛は伸び続けるため、定期的なトリミングが必要です。
被毛の質感
マルチーズの被毛は非常に細く柔らかいため、絡まりやすく毛玉ができやすいという特徴があります。特に長く伸ばしている場合は、毎日のブラッシングが欠かせません。被毛が白いため、汚れや涙やけが非常に目立ちやすく、日々のケアが美しさを保つ鍵となります。
毎日のブラッシング方法
マルチーズの被毛ケアの基本は毎日のブラッシングです。週2-3回を最低限の目安とし、被毛を長く伸ばしている場合は毎日行うことをおすすめします。
適切なブラシの選び方
マルチーズの柔らかい被毛には、以下のブラシが適しています:
| ブラシの種類 | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| ピンブラシ | 日常のブラッシング | 先端が丸く、被毛を傷めにくい |
| スリッカーブラシ | 毛玉の除去 | 細かい針金状のピンで絡みを解く |
| コーム(櫛) | 仕上げ | 細かい部分の整えに最適 |
ブラッシングの手順
全体をチェック:毛玉や絡みがないか確認します
ピンブラシで全体をブラッシング:毛の流れに沿って優しくブラッシングします
毛玉があればスリッカーブラシで:根元から少しずつ解いていきます
コームで仕上げ:細かい部分を整えて完成です
ブラッシングの際は、皮膚を傷つけないよう優しく行いましょう。特に耳の後ろ、脇の下、内股は毛玉ができやすい部位なので、入念にチェックします。
シャンプーの頻度と方法
マルチーズのシャンプーは月1-2回が適切です。夏場は月2回程度、冬場は月1回程度を目安にします。白い被毛は汚れが目立ちやすいため、散歩後に汚れが付着した場合は、部分的に洗うか拭き取りましょう。
シャンプー前の準備
シャンプーを成功させる秘訣は、シャンプー前のブラッシングです。被毛に付着した汚れや毛玉を事前に取り除いておくことで、シャンプーがより効果的になります。
シャンプーの手順
ぬるま湯で予洗い:38度程度のぬるま湯で全身を濡らします
シャンプー液を泡立てる:手のひらでよく泡立ててから被毛に乗せます
優しくマッサージ:皮膚を傷つけないよう、指の腹で優しく洗います
しっかりすすぐ:シャンプー残りがないよう、十分にすすぎます
タオルドライ:タオルで水分をしっかり吸い取ります
ドライヤーで乾かす:ブラシで毛並みを整えながら、完全に乾かします
マルチーズのデリケートな皮膚には、低刺激の犬用シャンプー🛒を選びましょう。人間用のシャンプーは皮膚のpHが異なるため使用しないでください。
涙やけ対策
マルチーズ🛒は被毛が白いため、涙やけが非常に目立ちやすい犬種です。涙やけとは、目から溢れた涙が酸化や細菌繁殖、紫外線によって赤茶色に変色し、被毛に色素沈着してしまう状態を指します。
涙やけの原因
涙やけの主な原因には以下があります:
鼻涙管の問題:生まれつき涙の通り道に異常があることが多い
食事やアレルギー:添加物や脂質が多いフードが涙管を詰まらせる
被毛の刺激:伸びた毛が眼球を刺激し、涙の過剰分泌を引き起こす
眼病:結膜炎などの目の病気
涙やけの予防と対策
こまめな涙の拭き取り:清潔なコットンやガーゼ、専用のウェットシートで、毎日優しく拭き取ります。一度涙やけを起こすと元に戻すことが難しいため、予防が重要です。
目周りのトリミング:長毛の場合は、トリミングサロンで目周りの被毛を短くカットしてもらいましょう。月1回程度の頻度が目安です。
食事の見直し:無添加で高品質なドッグフードに変更することで、涙やけが改善するケースもあります。また、食器をプラスチックからステンレスや陶器に変更するのも効果的です。
水分補給と運動:運動不足は代謝が悪くなり老廃物が蓄積するため、毎日散歩する時間を設け、1日に必要な水分量をしっかり摂らせることが重要です。
動物病院の受診:常に目の周りが涙で濡れている、白目が赤い、目を痛そうにしている場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
トリミングの重要性
マルチーズ🛒の被毛は放っておくとどんどん伸び続けるため、月1回程度のトリミングが必要です。プロのトリマーに依頼することで、被毛の美しさを保ちつつ、快適に過ごせるスタイルを維持できます。
人気のカットスタイル
| カットスタイル | 特徴 | メンテナンス |
|---|---|---|
| フルコート | 被毛を床につくまで伸ばした伝統的なスタイル | 毎日のブラッシング必須 |
| サマーカット | 全体を短くカットした涼しげなスタイル | お手入れが楽 |
| テディベアカット | 顔を丸くカットした可愛らしいスタイル | 月1回のトリミング推奨 |
| マッシュルームカット | 顔周りを丸くカットしたキノコ型スタイル | 目周りのケアが重要 |
ライフスタイルに合わせて、お手入れしやすいスタイルを選びましょう。
マルチーズがかかりやすい病気
美しい被毛を保つには、健康管理も欠かせません。マルチーズは特定の病気にかかりやすい傾向があります。
僧帽弁閉鎖不全症
心臓の弁に異常が生じる病気で、9歳以降に発症率が急激に増加します。定期的な健康診断で心雑音をチェックすることが重要です。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
後ろ脚の膝蓋骨が正常な位置から外れる病気で、幼犬期から高齢期まで一生を通してかかりやすいとされています。適正体重の維持が予防につながります。
外耳炎
耳が垂れており長い被毛に覆われているため、外耳炎を発症しやすい犬種です。週に数回は専用のイヤークリーナーで耳の中を拭き取り、においや汚れがないか確認しましょう。
その他の疾患
気管虚脱
白内障
低血糖症(生後3か月程度まで)
ホワイトドッグシェイカーシンドローム(3歳以下の若い犬に多い)
栄養管理と食事
美しい被毛を維持するには、内側からのケアも重要です。栄養バランスの取れた食事は、被毛の健康を保つだけでなく、涙やけの予防にも効果的です。
理想的な食事内容
高品質なタンパク質:被毛の主成分であるタンパク質を十分に摂取
オメガ3・オメガ6脂肪酸:被毛の艶と健康を保つ
ビタミンとミネラル:皮膚と被毛の健康をサポート
無添加・無着色:涙やけの原因となる添加物を避ける
体重管理も重要で、マルチーズ🛒の標準体重は3-4kgです。肥満は膝蓋骨脱臼や気管虚脱のリスクを高めるため、適正体重を維持しましょう。
日常生活での注意点
マルチーズの美しい被毛を保つには、日常生活での細やかな配慮が必要です。
散歩後のケア
散歩から帰ったら、足や被毛の汚れを拭き取りましょう。特に雨の日や泥道を歩いた後は、しっかりとケアします。白い被毛は汚れが目立ちやすいため、こまめなケアが美しさを保つ秘訣です。
室内環境の整備
清潔な環境:ほこりや汚れが被毛に付着しないよう、こまめに掃除します
適切な温度管理:マルチーズは暑さに弱いため、夏場はエアコンで室温を調整
床の滑り止め:膝蓋骨脱臼予防のため、フローリングにはマットを敷く
社会化としつけ
マルチーズは飼い主に従順な性格のため、しつけがしやすい犬種です。しかし、甘やかしすぎると分離不安や吠え癖につながることがあります。子犬のころから適切な社会化を行い、他の人や犬、さまざまな環境に慣れさせることが大切です。
よくある質問
マルチーズのブラッシングは毎日必要ですか?
はい、特に被毛を長く伸ばしている場合は毎日のブラッシングが推奨されます。最低でも週2-3回は行いましょう。マルチーズの細く柔らかい被毛は絡まりやすく、毛玉ができると皮膚炎の原因にもなります。
涙やけは完全に治りますか?
一度色素沈着してしまった涙やけを完全に元に戻すのは難しいですが、こまめなケアと原因の除去により、新しい涙やけの発生を予防できます。毎日の拭き取り、適切な食事、目周りのトリミングが効果的です。
シャンプーの頻度はどれくらいが適切ですか?
月1-2回が目安です。夏場は月2回程度、冬場は月1回程度にします。シャンプー🛒のしすぎは皮膚の乾燥を招くため、適度な頻度を守りましょう。散歩後の部分的な汚れは、ぬるま湯で洗い流すか、ペット用ウェットシートで拭き取ります。
トリミングの料金はどれくらいですか?
地域やサロンによって異なりますが、一般的に5,000円~8,000円程度です。カットスタイルや追加メニュー(歯磨き、耳掃除など)によって料金は変動します。
マルチーズは初心者でも飼いやすいですか?
はい、マルチーズは穏やかで従順な性格のため、初心者でも飼いやすい犬種とされています。ただし、被毛のケアには手間がかかるため、毎日のブラッシングや定期的なトリミングを継続できるかどうか検討してから飼い始めましょう。
まとめ
マルチーズの真っ白な被毛の美しさを保つには、毎日の丁寧なケアが欠かせません。ブラッシング、シャンプー🛒、涙やけ対策、定期的なトリミング、そして適切な健康管理を組み合わせることで、愛犬の美しさを長く維持できます。
特に重要なのは以下の5つのポイントです:
毎日のブラッシングで毛玉を防ぐ
月1-2回のシャンプーで清潔を保つ
涙やけ対策をこまめに行う
月1回のトリミングでスタイルを維持
健康管理で内側から美しさをサポート
マルチーズは愛情深く、飼い主との時間を何よりも大切にする犬種です。日々のケアを通して愛犬との絆を深めながら、その美しい白い被毛を守っていきましょう。適切なケアと愛情があれば、マルチーズは何年も変わらぬ美しさと健康を保ち続けます。
より詳しい犬種の特徴や飼い方については、犬種図鑑:あなたにぴったりの犬種を見つけるをご覧ください。






