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柴犬の魅力と難しさ:初心者は要注意

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日本を代表する犬種として国内外で絶大な人気を誇る柴犬。くるっと巻いた尻尾と三角の立ち耳、愛らしい表情で多くの人々を魅了していますが、その飼育には想像以上の難しさが潜んでいます。本記事では、柴犬の持つ魅力的な特徴と、初心者が直面しやすい飼育の難しさの両面を詳しく解説します。柴犬を家族に迎えることを検討している方、特に初めて犬を飼う方は、ぜひ最後までお読みください。現在飼われている日本犬の約80%を柴犬が占めるほど人気がある一方で、実は2018年の殺処分統計で最も多かったのも柴犬という現実があります。この事実は、柴犬の飼育難易度の高さを物語っています。

柴犬とは?日本犬を代表する犬種

柴犬の基本情報と歴史

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柴犬(しばいぬ)は、日本原産の小型犬で、天然記念物に指定されている日本犬6犬種(秋田犬、甲斐犬、紀州犬、柴犬、四国犬、北海道犬)の中で唯一の小型犬です。古くから狩猟犬として日本の山間部で活躍してきた歴史を持ち、その優れた身体能力と忠誠心から、現代でも多くの愛犬家に支持されています。

「柴犬」という名前の由来には諸説ありますが、柴藪を巧みに通り抜けて獲物を追った狩猟犬だったことから、「柴」の字が当てられたという説が有力です。また、赤褐色の毛色が枯れた柴に似ていることから名付けられたという説もあります。

柴犬の身体的特徴

柴犬の外見的特徴は非常に印象的です。体高は35-41cm、体重は7-11kg程度で、日本犬の中では最も小さい部類に入ります。平均寿命は12-15歳で、適切な飼育環境と健康管理により、それ以上長生きする個体も少なくありません。

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最も特徴的なのは、くるっと背中に巻いた尻尾と、三角にピンと立った耳です。この愛らしい外見が、柴犬の人気を支える大きな要因となっています。顔つきはキツネ顔とタヌキ顔の2タイプに分かれ、それぞれ異なる魅力を持っています。キツネ顔は細面でシャープな印象、タヌキ顔は丸顔で柔らかい印象を与えます。

被毛は固めの上毛と柔らかめの下毛からなるダブルコート🛒で、これが柴犬の日本の四季に適応した体質を支えています。しかし、このダブルコートは換毛期に大量の抜け毛という飼い主の悩みの種にもなります。

毛色のバリエーション

柴犬の毛色には主に4つのバリエーションがあります。

赤柴が最も一般的で、全体の約80%を占めます。明るい赤褐色の毛色が特徴で、多くの人が「柴犬」と聞いてイメージするのがこの赤柴です。

黒柴は黒い被毛に白と茶色の差し色が入り、凛々しい印象を与えます。全体の約10%程度を占め、赤柴とはまた違った魅力があります。

白柴は全身が白または クリーム色の被毛で覆われており、柔らかく優しい印象です。ただし、純血の白柴は比較的珍しく、他の毛色よりも高価になることがあります。

胡麻柴は赤、黒、白が混ざった複雑な毛色で、最も珍しいタイプです。個体ごとに色の出方が異なり、独特の風合いを持っています。

柴犬の魅力:なぜこんなに人気なのか

忠実で従順な性格

柴犬の最大の魅力は、飼い主に対する高い忠誠心です。一度信頼関係を築いた飼い主には非常に従順で、家族の一員としての役割を真剣に果たそうとします。この忠実さは、日本犬特有の美徳として古くから評価されてきました。

家族に対しては深い愛情を示し、特に主人と認めた人物に対しては、その指示を真摯に受け止めます。この特性は、適切にしつけが行われた場合、非常に頼もしいパートナーとなることを意味します。

日本の気候に適した丈夫な体質

長い歴史の中で日本の気候風土に適応してきた柴犬は、高温多湿の夏から厳しい寒さの冬まで、比較的幅広い気候に対応できる丈夫な体質を持っています。ダブルコート🛒の被毛が、夏は通気性を保ち、冬は保温性を発揮します。

この環境適応力の高さは、日本で犬を飼育する上で大きなメリットです。極端な温度管理を必要とせず、自然な環境で健康を維持できる点は、飼い主の負担を軽減します。

小柄で室内飼いに向いている

日本犬6犬種の中で唯一の小型犬である柴犬は、マンションやアパートなどの集合住宅でも飼いやすいサイズです。体重7-11kg程度という大きさは、抱き上げることも可能で、動物病院への通院や緊急時の移動も比較的容易です。

小型でありながら、大型犬に劣らない存在感と威厳を持ち合わせているのも柴犬の特徴です。番犬としての能力も十分に発揮できる体格と気質を備えています。

番犬としての優秀さ

元々狩猟犬として活躍してきた柴犬は、警戒心が強く、見知らぬ人や動物に対して適度な警戒を示します。この特性により、家族と住居を守る番犬として非常に優秀な能力を発揮します。

不審な物音や見慣れない訪問者に対して吠えて知らせてくれるため、防犯面でも心強い存在です。ただし、この警戒心の強さは適切にコントロールしないと、過剰な吠えや攻撃性につながる可能性もあるため、注意が必要です。

愛らしい外見と表情

くるっと巻いた尻尾、キリッとした顔立ち、時折見せる柔らかい表情など、柴犬の外見は多くの人々を魅了します。特に「柴犬スマイル」と呼ばれる、口角が上がった満足そうな表情は、見る者の心を和ませます。

凛とした佇まいの中に見せる、お茶目で変な行動も柴犬の魅力の一つです。思わず笑ってしまうような独特の仕草や行動は、SNSでも大人気となっています。

海外でも大人気の「Shiba Inu」

近年、柴犬は海外でも「Shiba Inu」や「Shiba」の名称で高い人気を誇っています。YouTubeやInstagramなどのSNSで柴犬の動画や写真が世界中で共有され、その愛らしさが国境を越えて評価されています。

特にアメリカやヨーロッパでは、「忠実で独立心のある東洋の犬」として注目され、日本文化への関心とともに柴犬の人気も高まっています。

柴犬の性格:理解しておくべき特徴

警戒心の強さ

元々狩猟犬として活躍していた柴犬は、見知らぬ人や犬に対する警戒心が非常に強い犬種です。この特性は番犬として優秀である一方、適切な社会化トレーニングを受けないと、過度に警戒的になり、攻撃性として現れることがあります。

家族以外の人間や他の犬に対しては、基本的に距離を保とうとします。この性質を理解せずに無理に近づけようとすると、ストレスを与えたり、噛みつきなどの問題行動につながる可能性があります。

独立心が強い(ツンデレ気質)

柴犬の特徴的な性格の一つが、その強い独立心です。飼い主とべったり過ごすよりも一定の距離を保ちたがる傾向があり、「ツンデレ」と表現されることもあります。

抱っこやハグなど、体を拘束されることを基本的に嫌います。甘えたい時は自分から寄ってきますが、それ以外の時は無理に接触を求めると嫌がります。この距離感を理解し、尊重することが、柴犬との良好な関係を築く鍵となります。

頑固でプライドが高い

柴犬は一度決めたことは曲げない頑固さと、高いプライドを持っています。この特性は、しつけを難しくする大きな要因の一つです。

気に入らないことがあると、散歩中に突然動かなくなったり、指示を無視したりすることがあります。また、自分が正しいと思ったことは、飼い主の指示よりも優先することがあるため、根気強いトレーニング🛒が必要です。

勇敢で忍耐強い

困難な状況でも怯まない勇敢さと、痛みに耐える忍耐強さも柴犬の特徴です。この性質は、狩猟犬として活躍してきた歴史に由来します。

しかし、この忍耐強さゆえに、病気や怪我の兆候を見逃しやすいという側面もあります。痛みを我慢して普段通りに振る舞うため、飼い主が異変に気づいた時には症状が進行していることもあるので注意が必要です。

賢く学習能力が高い

柴犬は非常に賢い犬種で、良いことも悪いこともすぐに学習します。この高い知能は、適切にしつけを行えば素晴らしいパートナーになる一方、不適切な対応をすると問題行動を学習してしまうリスクもあります。

ルールが曖昧だったり、その日の気分で対応が変わったりすると、飼い主への信頼を失い、言うことを聞かなくなります。一貫性のある対応が、柴犬のしつけには不可欠です。

柴犬が「初心者には難しい」と言われる理由

頑固でしつけに時間がかかる

柴犬の頑固な性格により、基本的なコマンド(お座り、待て、来いなど)を教えるのにも時間と根気が必要です。他の犬種なら数週間で覚えることが、柴犬では数ヶ月かかることも珍しくありません

プライドの高さから、間違いを指摘されることを嫌がり、トレーニングに非協力的になることもあります。飼い主が焦りや苛立ちを見せると、さらに頑なになるため、忍耐強く、楽しい雰囲気でトレーニングを続けることが重要です。

強い警戒心による攻撃性

適切な社会化トレーニングを受けないと、人や他の犬に対して攻撃的になる可能性があります。柴犬は噛みつきなどの対人事故が最も多い犬種という統計もあり、この点を軽視すると重大な問題に発展します。

特に子犬期の社会化に失敗すると、成犬になってから他者への攻撃性が顕著になり、散歩や外出が困難になることがあります。一度攻撃性が定着してしまうと、改善には専門家の助けが必要になります。

激しい甘噛みと自己主張

特に子犬期の甘噛みが非常に激しく、多くの飼い主が手や腕に傷を負います。成犬になってからも、自己主張が強く、気に入らないことがあると噛んで抵抗することがあります。

この噛み癖を放置すると、家族や来客に怪我をさせる危険性があり、最悪の場合、飼育放棄につながることもあります。早期から適切に噛み癖をコントロールするトレーニングが必須です。

散歩中の頑固さ

気に入らないことがあると、散歩中に突然動かなくなることがあります。特定の場所を嫌がったり、帰宅を拒否したりと、その頑固さに多くの飼い主が苦労しています。

無理に引っ張ると余計に抵抗し、時には攻撃的になることもあります。この問題に対処するには、柴犬の性格を理解し、根気強く対応する必要があります。

極端な抜け毛(換毛期)

ダブルコート🛒のため、春と秋の換毛期には驚くほどの量の毛が抜けます。家中が毛だらけになり、毎日の掃除が欠かせません。この抜け毛の量は、柴犬を飼って初めて知る人が多く、想像以上の手間に後悔する人もいます。

ブラッシングを怠ると、抜けた下毛が毛玉となり、皮膚病の原因になります。換毛期は毎日、通常時でも2日に1回のブラッシングが推奨されます。

室内トイレの難しさ

柴犬は屋外での排泄を好む傾向が強く、室内トイレのトレーニングが非常に難しい犬種です。特にオスは縄張り意識が強く、マーキング行動を室内で行うことも珍しくありません。

悪天候の日や飼い主の体調不良時でも、外に出ないと排泄しないという問題に直面する飼い主も多く、これが大きなストレスとなることがあります。

統計から見る飼育の難しさ

2018年の殺処分統計では、柴犬が301頭で犬種別1位となっており、その多くが「手に負えない」ことが理由とされています。この痛ましい事実は、柴犬の飼育難易度の高さと、安易に飼い始めることの危険性を物語っています。

可愛らしい外見に惹かれて飼い始めたものの、しつけの難しさや攻撃性に対処できず、最終的に手放してしまう飼い主が少なくないのです。

柴犬のしつけ:成功のための重要ポイント

社会化トレーニングの重要性

生後3週目から16週目までの「社会化期」に、できるだけ多くの人、犬、環境、音などに触れさせることが最も重要です。この時期に様々な刺激に慣れさせることで、成犬になってからの警戒心や攻撃性を大幅に軽減できます。

公園や ペットショップ、動物病院など、様々な場所に連れて行き、友好的な人や犬と接する機会を積極的に作りましょう。ただし、ワクチン接種が完了するまでは、地面に直接下ろさないなど、感染症予防にも注意が必要です。

褒めるしつけを基本に

柴犬は叱ってしつけようとすると攻撃的になりやすいため、良い行動をすぐに褒める「褒めるしつけ」が効果的です。おやつやおもちゃ🛒を使って、望ましい行動を楽しいことと関連付けることで、柴犬の自主性を尊重しながらしつけができます。

叱る場合も、大声で怒鳴ったり体罰を加えたりするのではなく、低い声で短く「ダメ」と伝えるだけにとどめます。感情的に叱ると、飼い主への信頼を失い、逆効果になります。

一貫性のあるルール

賢い犬種のため、曖昧なルールやその日の気分で変わる指示は飼い主への信頼を失います。家族全員で統一したルールを決め、誰が対応しても同じ指示、同じ対応をすることが重要です。

例えば、ソファに上がることを許すのか禁止するのか、食事中におねだりに応じるのか無視するのかなど、細かいルールまで家族間で共有し、一貫した態度で接しましょう。

短時間の反復トレーニング

トレーニングは5分以内の練習を1日に数回繰り返すことが効果的です。柴犬は集中力が長く続かず、長時間のトレーニングは退屈してしまい、逆効果になります。

短時間で楽しく終わらせることで、「トレーニング=楽しい時間」という印象を持たせることができます。良い行動をしたら、すぐに褒め言葉とおやつを与え、テンポよく進めることが大切です。

主従関係の確立

子犬期から主従関係をしっかり教えることで、飼い主の指示に従いやすくなります。ただし、これは支配や威圧ではなく、「飼い主は信頼できるリーダー」という関係性を築くことを意味します。

食事は飼い主が先、散歩では飼い主が先に出入りするなど、日常生活の中で飼い主がリーダーであることを自然に示していきます。

専門家への相談

初心者の場合、ドッグトレーナーや訓練所のサポートを受けることを強くおすすめします。特に柴犬は、間違ったしつけが後の問題行動につながりやすいため、早い段階でプロの指導を受けることが重要です。

パピークラスや社会化トレーニングのクラスなど、子犬期に参加できるプログラムを積極的に活用しましょう。費用はかかりますが、後々の問題行動を防ぐ投資と考えれば決して高くありません。

柴犬がかかりやすい病気と健康管理

皮膚疾患

柴犬はアレルギー体質の個体が多く、他の犬種よりも皮膚病になりやすいと言われています。特にアトピー性皮膚炎と食物アレルギー性皮膚炎が多く見られます。

症状としては、皮膚の赤み、かゆみ、脱毛、フケなどが現れます。痒みのため、患部を舐めたり掻いたりして悪化させることもあります。早期発見と適切な治療が重要です。

抜けた下毛をそのままにしておくと、毛玉ができて通気性が悪くなり、皮膚病を招きやすくなります。定期的なブラッシングで余分な毛を取り除き、皮膚を清潔に保つことが予防につながります。

関節疾患

膝蓋骨脱臼(パテラ)は、膝のお皿の骨が正常な位置からずれる病気です。軽度の場合は無症状ですが、重度になると歩行困難になり、手術が必要になることもあります。

股関節形成不全は、股関節の発育異常により、痛みや歩行障害を引き起こす病気です。遺伝的な要因が大きいため、信頼できるブリーダーから子犬を迎えることが予防の第一歩です。

過度な運動や肥満は関節に負担をかけるため、適度な運動量の維持と体重管理が重要です。

眼の疾患

白内障は、眼の水晶体が白く濁る病気で、進行すると視力が低下します。老齢犬に多く見られますが、若齢で発症する遺伝性のものもあります。

緑内障は、眼圧が上昇して視神経にダメージを与え、放置すると失明に至る深刻な病気です。目の充血、痛み、視力低下などの症状が見られたら、早急に動物病院を受診する必要があります。

定期的な健康診断で眼の状態をチェックし、早期発見に努めることが大切です。

その他の病気

認知症は、老齢の柴犬に多く見られます。夜鳴き、徘徊、トイレ🛒の失敗などの症状が現れます。完治は難しいですが、適切なケアで症状を緩和できます。

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気で、脱毛、体重増加、無気力などの症状が現れます。血液検査で診断でき、投薬治療で管理できます。

胃腸炎も柴犬に比較的多く見られる病気です。食べ物の急な変更やストレスが原因となることがあります。

日常的な健康管理のポイント

毎日のブラッシングは、換毛期は特に念入りに行いましょう。これにより皮膚の状態をチェックでき、異常の早期発見につながります。

定期的な健康チェック(年1-2回の健康診断)を行い、病気の早期発見に努めます。シニア期に入ったら、より頻繁な健康チェックが推奨されます。

適度な運動として、1日2回、各30分程度の散歩が理想的です。柴犬は運動量が多い犬種なので、十分な運動は健康維持に不可欠です。

食事管理も重要で、良質なドッグフードを適量与え、肥満を防ぎます。人間の食べ物を与えることは、健康問題や問題行動の原因となるため避けましょう。

柴犬に向いている飼い主・向いていない飼い主

柴犬に向いている人

犬の飼育経験がある人は、犬の基本的な習性やしつけの方法を理解しているため、柴犬の特殊な性格にも対応しやすいでしょう。

しつけに時間と労力をかけられる人は、柴犬の頑固さに根気強く付き合うことができます。数ヶ月から1年単位でのトレーニング期間を覚悟できる人が適しています。

毎日十分な散歩時間を確保できる人は、柴犬の運動欲求を満たすことができます。悪天候でも朝晩の散歩を欠かさない覚悟が必要です。

柴犬の独立した性格を理解し尊重できる人は、べたべた甘えてこない柴犬との適切な距離感を保てます。

根気強く一貫した態度で接することができる人は、柴犬の信頼を得て、良好な関係を築くことができます。

柴犬に向いていない人

初めて犬を飼う人は、柴犬の難しい性格に圧倒される可能性が高いです。最初の犬としては、もっと扱いやすい犬種を選ぶことをおすすめします。

忙しくて十分な時間を取れない人は、柴犬のしつけや運動、健康管理に必要な時間を確保できません。

べたべた甘えてくる犬を求めている人は、柴犬の独立心の強さに失望するでしょう。常に一緒にいたい、抱っこしたいという人には向きません。

抜け毛の掃除に手間をかけたくない人は、換毛期の大量の抜け毛に耐えられません。

すぐに結果を求めたがる性格の人は、柴犬のゆっくりとしたしつけの進捗に苛立ちを感じるでしょう。

項目向いている人向いていない人
飼育経験犬の飼育経験がある初めて犬を飼う
時間しつけに時間をかけられる忙しくて時間が取れない
散歩毎日2回、悪天候でも可能散歩時間が不規則
性格の理解独立心を尊重できるべたべた甘えてほしい
根気一貫した態度で接せるすぐ結果を求める
掃除抜け毛掃除に対応できる掃除に手間をかけたくない

柴犬を飼う前に準備すべきこと

環境の整備

十分な運動スペースを確保します。室内飼いでも、家の中で動き回れるスペースが必要です。

安全な室内環境を整えます。電気コード、小物、観葉植物など、犬が誤飲する可能性のあるものは手の届かない場所に移動します。

適切な温度管理ができる環境を用意します。エアコンで室温を調整し、直射日光が当たらない涼しい場所と、温かい場所の両方を用意します。

費用の見積もり

初期費用として、子犬購入費(15万円-30万円程度)、ワクチン接種(1万円-2万円)、用品購入(ケージ、食器、首輪、リードなど合計3万円-5万円)が必要です。

継続費用として、毎月のフード代(5千円-1万円)、ペット保険(2千円-5千円)、定期的な医療費(年間5万円-10万円)を見込みます。

トレーニング費用として、パピークラスやしつけ教室(月1万円-3万円、数ヶ月)を予算に入れておきましょう。

家族全員の同意と役割分担

家族全員が柴犬を迎えることに同意し、飼育方針を統一します。一人でも反対している家族がいると、後々トラブルの原因になります。

しつけルールを家族間で共有し、誰が対応しても同じ対応をできるようにします。

お世話の分担を明確にし、散歩、食事、トイレ掃除など、誰がどの役割を担当するかを決めておきます。

信頼できる獣医師とトレーナーの確保

かかりつけ動物病院を選定します。緊急時に備えて、24時間対応可能な病院や、夜間診療を行っている病院も調べておきましょう。

ドッグトレーナーの検討をします。柴犬の扱いに経験豊富なトレーナーを事前に探しておくと、いざという時に安心です。

よくある質問(FAQ)

柴犬は初心者でも飼えますか?

正直に言うと、初心者にはおすすめできません。頑固で独立心が強く、適切なしつけに時間と経験が必要です。社会化トレーニングの重要性を理解し、根気強く取り組める覚悟が必要です。どうしても柴犬を飼いたい場合は、ドッグトレーナーのサポートを受けることを強くおすすめします。最初の犬としては、もっと扱いやすい犬種(例えばトイプードルなど)を選び、飼育経験を積んでから柴犬に挑戦するのが理想的です。

柴犬のしつけはいつから始めるべきですか?

生後3週目から16週目の「社会化期」が最も重要です。この時期にできるだけ多くの刺激(人、犬、場所、音など)に慣れさせることで、社交的で落ち着いた性格に育ちやすくなります。家に迎えたその日から、優しく、一貫性のある接し方を始めましょう。基本的なコマンドのトレーニングは、生後2-3ヶ月頃から少しずつ始められます。ただし、無理強いせず、楽しい雰囲気で行うことが大切です。

柴犬の抜け毛対策は?

毎日のブラッシングが基本です。通常時は2日に1回でも良いですが、春と秋の換毛期は毎日念入りに行いましょう。スリッカーブラシ🛒とコームを使い、下毛までしっかりとかします。抜けた下毛をそのままにすると毛玉ができ、通気性が悪くなり、皮膚病の原因になります。掃除機は毎日かけ、空気清浄機の使用も効果的です。服装は毛が付きにくい素材を選ぶか、粘着ローラーを常備しましょう。

柴犬は留守番ができますか?

独立心が強いため、適切にトレーニングすれば留守番は可能です。ただし、子犬期は分離不安に注意が必要です。留守番トレーニングは、最初は数分から始め、徐々に時間を延ばしていきます。留守番中は、安全なケージやサークル🛒内で過ごさせるのが基本です。水と適度なおもちゃを用意し、快適に過ごせる環境を整えます。長時間(8時間以上)の留守番が日常的になる場合は、ペットシッターやドッグデイケアの利用も検討しましょう。

柴犬と子供の相性は?

適切に社会化されていれば、家族の子供とは良好な関係を築けます。ただし、子供の友達など見知らぬ子供には警戒心を示すことがあります。子供と柴犬を一緒にする場合は、必ず大人が監督し、子供には犬の正しい接し方(大声を出さない、無理に触らない、食事中は近づかないなど)を教えることが重要です。柴犬は乱暴な扱いを嫌うため、小さな子供がいる家庭では特に注意が必要です。子供が犬を尊重し、優しく接することができる年齢(小学校高学年以上)になってから迎えるのが理想的です。

まとめ:柴犬の魅力を理解し、覚悟を持って迎えよう

柴犬は、忠実で勇敢、日本の風土に適した素晴らしい犬種です。その愛らしい外見と飼い主への深い忠誠心は、多くの人々を魅了してやみません。小柄で室内飼いに適し、番犬としても優秀な能力を発揮します。海外でも「Shiba Inu」として高い人気を誇り、日本を代表する犬種として世界中で愛されています。

しかし同時に、警戒心の強さ、頑固さ、独立心の強さなど、初心者には扱いが難しい側面も持っています。適切な社会化トレーニングとしつけを怠ると、攻撃的になったり、問題行動を起こす可能性があります。2018年の殺処分統計で柴犬が最多だったという事実は、その飼育難易度の高さを物語っています。

柴犬を家族に迎える前に、この記事で紹介した特徴と難しさを十分に理解し、本当に自分に飼えるかを慎重に検討してください。以下のチェックリストで自己評価してみましょう:

  • [ ] 犬の飼育経験がある(または経験者のサポートが得られる)

  • [ ] 毎日朝晩2回、各30分以上の散歩時間を確保できる

  • [ ] しつけに数ヶ月から1年以上かかることを理解し、根気強く取り組める

  • [ ] 柴犬の独立した性格を尊重できる

  • [ ] 換毛期の大量の抜け毛に対応できる

  • [ ] ドッグトレーナーや訓練所のサポートを受ける準備がある

  • [ ] 初期費用20万円以上、年間維持費15万円以上を負担できる

  • [ ] 家族全員が柴犬を迎えることに同意している

もし不安があれば、まずはドッグトレーナーに相談したり、柴犬を飼っている知人に話を聞いたりすることをおすすめします。動物保護施設でボランティアをして、犬との接し方を学ぶのも良い方法です。

適切な準備と覚悟があれば、柴犬は一生のパートナーとして、かけがえのない存在となってくれるでしょう。その忠誠心と凛とした佇まいは、あなたの人生を豊かにしてくれるはずです。しかし、安易な気持ちで迎えれば、犬にとっても飼い主にとっても不幸な結果を招きかねません。

柴犬について、より詳しい情報は犬種図鑑でご確認いただけます。他の犬種との比較も参考にして、本当に自分に合った犬種を選んでください。

犬を飼うということは、一つの命に対して15年前後の責任を持つということです。この決断を軽く考えず、十分に検討した上で、素晴らしい柴犬ライフを始めてください。

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