愛犬がしきりに体を掻いたり、毛並み🛒が悪くなったりしていませんか?その原因は犬のシラミかもしれません。シラミは犬の皮膚や被毛に寄生する外部寄生虫で、強いかゆみや皮膚トラブルを引き起こします。Merck獣医マニュアルによると、現在では月1回のノミ・ダニ予防薬の普及により発生は減少していますが、予防をしていない犬では依然として注意が必要です。この記事では、犬のシラミの見つけ方から駆除方法、予防対策まで詳しく解説します。
犬に寄生するシラミの種類と特徴
犬に寄生するシラミには主に2種類があります。それぞれ異なる特徴を持ち、被害の出方も異なります。

| 種類 | 学名 | 特徴 | 食性 |
|---|---|---|---|
| イヌジラミ | Linognathus setosus | 吸血性シラミ | 血液を吸う |
| イヌハジラミ | Trichodectes canis | 咬むシラミ | フケや皮膚片を食べる |
いずれも体長は約2mm程度で、肉眼でも注意深く見れば確認できる大きさです。CAPC(コンパニオンアニマル寄生虫協議会)によると、イヌハジラミは条虫(Dipylidium caninum)の中間宿主となることがあり、シラミを飲み込んだ犬が条虫に感染するリスクもあります。
シラミは宿主特異性が高く、犬のシラミは人間には寄生しません。ただし、人を介して他の犬に感染が広がる可能性はあります。
シラミ感染の症状:こんなサインに注意

シラミに感染すると、以下のような症状が現れます。ただし、軽度の感染では無症状の場合もあります。
主な症状一覧
激しいかゆみ(体を掻く、噛む)
落ち着きのなさ
脱毛(特に首、耳、肩周り)
皮膚の赤み・炎症
小さな赤いブツブツ
毛並みの悪化・乾燥
フケの増加
重症時の症状
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 貧血 | 大量のイヌジラミによる吸血 | 緊急の獣医師受診 |
| 食欲低下 | 慢性的なストレス・貧血 | 駆虫と栄養管理 |
| 二次感染 | 掻き傷からの細菌感染 | 抗生剤治療 |
| 体重減少 | 栄養吸収障害 | 総合的な治療 |
特にイヌジラミは吸血性のため、子犬や小型犬では大量寄生により貧血を起こすことがあり、重症の場合は命に関わることもあります。
シラミの見つけ方:自宅でできるチェック方法
シラミは肉眼でも確認可能です。以下の方法で定期的にチェックしましょう。
目視チェックの手順
明るい場所で被毛を分ける - 特に首、耳の後ろ、肩周りを重点的に
白い粒(卵)を探す - 毛の根元付近に付着した白い卵(ニット)を確認
動く虫体を探す - 薄茶色〜灰色の小さな虫が動いていないか確認
目の細かい櫛で梳く - 白い紙の上でブラッシング🛒し、落ちた虫やフケを確認
AKC(アメリカンケネルクラブ)によると、シラミの卵は毛に強固に付着しているため、フケと違って簡単には落ちません。疑わしい場合は獣医師に相談し、顕微鏡検査で確定診断を受けましょう。
感染経路:どこからシラミはやってくる?
シラミは感染した動物との直接接触で感染します。シラミは宿主から離れると数日で死んでしまうため、環境からの感染は稀です。
感染リスクの高い状況
| 場所・状況 | リスク | 対策 |
|---|---|---|
| ペットショップ | 高い | 購入前の健康チェック |
| 保護施設 | 高い | 譲渡後の検査・治療 |
| トリミングサロン | 中程度 | 器具の消毒確認 |
| ドッグラン | 中程度 | 体のチェック |
| 多頭飼育環境 | 高い | 定期的な予防 |
わんちゃんホンポの情報によると、感染した犬が使用した寝床やブラシ、キャリーバッグ🛒からも感染する可能性があります。多頭飼育の場合は、1頭でも感染が確認されたら全頭を同時に治療することが重要です。
駆除・治療方法:効果的な駆虫薬
シラミの治療には駆虫薬の投与が中心となります。重要な点は、駆虫薬は成虫や幼虫には効果がありますが、卵には効かないということです。そのため、複数回の投与が必要になります。
主な治療薬
| 薬剤タイプ | 成分例 | 投与方法 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スポットタイプ | セラメクチン(レボリューション) | 肩甲骨間に滴下 | 2週間おきに4回 |
| スポットタイプ | フィプロニル(フロントライン) | 肩甲骨間に滴下 | 即効性あり |
| スポットタイプ | イミダクロプリド(アドバンテージ) | 肩甲骨間に滴下 | ノミにも有効 |
| 経口薬 | イソキサゾリン系(ネクスガード等) | 内服 | 1〜2回で効果 |
| スプレー | フィプロニル | 全身に噴霧 | 重症例に |
治療の流れ
初回治療 - 駆虫薬を投与
2回目治療 - 7〜10日後に再投与(卵から孵化した虫を駆除)
必要に応じて追加 - 2週間おきに3〜4回繰り返す
環境消毒 - 寝具やブラシ🛒を熱湯洗浄
経過観察 - 完全駆虫を確認
重度の感染で毛に卵が大量に付着している場合は、毛刈りが必要になることもあります。
予防対策:定期的な予防薬が効果的
シラミの予防には、ノミ・ダニ予防薬の定期的な投与が最も効果的です。
予防のポイント
月1回の予防薬投与 - フロントラインやレボリューションなど
定期的な被毛チェック - 週1回程度のブラッシング時に確認
新しい犬の検疫 - 新しく迎えた犬は検査後に合流
環境の清潔維持 - 寝具や器具の定期的な洗浄
感染犬との接触回避 - かゆがっている犬との接触は控える
予防薬を定期的に使用している犬では、シラミ感染はほとんど見られません。予防は治療よりもはるかに簡単で効果的です。
人への感染について:心配は不要
犬のシラミ(イヌジラミ、イヌハジラミ)は宿主特異性が非常に高く、人間には寄生しません。万が一人の体に付着しても、繁殖できずにすぐに死んでしまいます。
ただし、シラミに感染した犬を触った手で他の犬を触ると、感染を媒介する可能性があります。感染犬の世話をした後は手洗いを徹底しましょう。
まとめ:早期発見と予防が大切
犬のシラミは適切な駆虫薬で確実に駆除できます。愛犬が体を頻繁に掻いたり、毛並みが悪くなったりしたら、シラミ感染を疑って被毛をチェック🛒しましょう。定期的なノミ・ダニ予防薬の投与で、シラミ感染を未然に防ぐことができます。寄生虫対策の基本については犬の寄生虫対策:予防が愛犬を守るもご参照ください。





