犬を飼いたいと思ったとき、最も現実的に考えなければならないのがお金の問題です。「可愛いから飼いたい」という気持ちだけでは、犬との幸せな生活は続きません。
一般社団法人ペットフード協会の2024年🛒調査によると、犬の生涯費用は平均2,711,875円にのぼります。これは平均寿命14.90年で計算された金額で、年間約182,000円、月額約15,000円の継続的な支出が必要です。
この記事では、犬を飼うために必要な初期費用、毎月の維持費、年間費用、そして生涯でかかる総額を詳しく解説します。犬を飼う前に考えるべき10のことや適性チェックリストと合わせて、経済的な準備が整っているか確認しましょう。
初期費用:犬を迎える最初にかかるお金
犬を家に迎える際の初期費用は、合計で30万円〜40万円程度が目安です。

犬の購入費用
最も大きな初期費用が犬本体の価格です。
入手先別の購入費用:
| 入手先 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ペットショップ | 20万〜50万円 | 人気犬種や珍しいカラーは高額 |
| ブリーダー | 15万〜40万円 | 血統書付き、親犬の確認可能 |
| 保護犬譲渡 | 0〜5万円 | 譲渡費用のみ、成犬が多い |

ペットショップでの購入とブリーダーからの購入では費用だけでなく、アフターサポートや健康保証も異なります。また、保護犬を迎える選択肢も検討価値があります。
法律で定められた登録・ワクチン費用
犬を飼うには、法律で義務付けられた手続きと費用があります。
必須の法的費用:
| 項目 | 費用 | 頻度 |
|---|---|---|
| 畜犬登録 | 3,000円前後 | 初回のみ(生涯1回) |
| 狂犬病予防接種 | 3,000円前後 | 年1回(義務) |
| 混合ワクチン | 8,000〜15,000円 | 年1回推奨 |
| 避妊・去勢手術 | 20,000〜50,000円 | 初回のみ(推奨) |
| マイクロチップ登録 | 1,000円前後 | 初回のみ(義務化) |
これらの費用はアットホームなどの情報サイトでも詳しく紹介されています。
飼育グッズ・用品の費用
犬を迎える前に揃えるべき必需品があります。
必須の飼育グッズ:
| 商品カテゴリー | 小型犬 | 大型犬 |
|---|---|---|
| ケージ・サークル | 5,000〜15,000円 | 15,000〜40,000円 |
| トイレトレー・シーツ | 2,000〜5,000円 | 3,000〜8,000円 |
| 食器(フード・水用) | 1,000〜3,000円 | 2,000〜5,000円 |
| 首輪・リード・ハーネス | 2,000〜5,000円 | 3,000〜8,000円 |
| ベッド・クッション | 3,000〜8,000円 | 5,000〜15,000円 |
| おもちゃ | 2,000〜5,000円 | 3,000〜8,000円 |
| キャリーバッグ | 3,000〜10,000円 | 8,000〜20,000円 |
| 合計 | 18,000〜51,000円 | 39,000〜104,000円 |
初期費用の総額(まとめ):
小型犬:約27万〜38万円
大型犬:約30万〜45万円
月々の維持費:毎月必ずかかるお金
ペットフード協会の調査では、犬の月間平均支出額は15,270円(医療費含む)となっています。
フード・おやつ代
毎日必要なフード代は、犬のサイズで大きく異なります。
月額フード費用の比較:
| 犬のサイズ | フード代(月額) | フード代(年間) |
|---|---|---|
| 超小型犬(〜5kg) | 3,000〜5,000円 | 36,000〜60,000円 |
| 小型犬(5〜10kg) | 4,000〜6,000円 | 48,000〜72,000円 |
| 中型犬(10〜25kg) | 6,000〜10,000円 | 72,000〜120,000円 |
| 大型犬(25kg〜) | 10,000〜15,000円 | 120,000〜180,000円 |
プレミアムフードや療法食を選ぶと、さらに高額になります。おやつ代も月1,000〜3,000円程度を見込みましょう。
トリミング・グルーミング費用
犬種によってトリミングの必要性と頻度が異なります。
トリミングが必要な主な犬種: トイプードル、シーズー、マルチーズ、ヨークシャーテリア、ミニチュアシュナウザーなど
トリミング費用:
| 犬のサイズ | 1回あたりの費用 | 推奨頻度 | 月額換算 |
|---|---|---|---|
| 小型犬 | 4,000〜10,000円 | 月1回 | 4,000〜10,000円 |
| 中型犬 | 6,000〜15,000円 | 月1回 | 6,000〜15,000円 |
| 大型犬 | 8,000〜20,000円 | 月1回 | 8,000〜20,000円 |
トリミング不要の犬種でも、爪切りやシャンプー🛒で月1,000〜3,000円程度は必要です。
ペット保険料
万が一の病気やケガに備えるペット保険は、加入を強く推奨します。
ペット保険の月額費用:
小型犬(0〜3歳):1,500〜3,000円
小型犬(4〜8歳):2,500〜5,000円
大型犬(0〜3歳):2,500〜4,500円
大型犬(4〜8歳):4,000〜7,000円
年齢が上がるほど保険料も高くなります。詳しくはアイペット損保などのサイトで確認できます。
その他の月額費用
継続的に必要な費用:
トイレシーツ:1,500〜3,000円/月
消耗品(歯磨き、シャンプー等):1,000〜2,000円/月
光熱費増加(冷暖房):2,000〜5,000円/月(季節により変動)
月額維持費の総額(まとめ):
| 犬のサイズ | トリミング不要犬種 | トリミング必要犬種 |
|---|---|---|
| 小型犬 | 12,000〜18,000円 | 16,000〜28,000円 |
| 中型犬 | 15,000〜23,000円 | 21,000〜38,000円 |
| 大型犬 | 20,000〜32,000円 | 28,000〜52,000円 |
年間費用:1年間でかかる総額
月々の維持費に加えて、年に数回発生する費用があります。
年間医療費
定期的な医療費:
| 項目 | 費用 | 頻度 |
|---|---|---|
| 狂犬病予防接種 | 3,000円 | 年1回(義務) |
| 混合ワクチン | 8,000〜15,000円 | 年1回 |
| フィラリア予防薬 | 5,000〜15,000円 | 年1回(4〜12月) |
| ノミ・ダニ予防薬 | 10,000〜20,000円 | 年間通して |
| 健康診断 | 5,000〜15,000円 | 年1〜2回推奨 |
| 合計 | 31,000〜68,000円 |
これに加えて、病気やケガの治療費が発生する可能性があります。ペット保険未加入の場合、急な出費で10万円以上かかることも珍しくありません。
年間費用の総額
犬のサイズ別年間費用:
| 犬のサイズ | 年間費用の目安 |
|---|---|
| 小型犬(トリミング不要) | 175,000〜245,000円 |
| 小型犬(トリミング必要) | 223,000〜400,000円 |
| 中型犬(トリミング不要) | 211,000〜344,000円 |
| 中型犬(トリミング必要) | 283,000〜524,000円 |
| 大型犬(トリミング不要) | 271,000〜452,000円 |
| 大型犬(トリミング必要) | 367,000〜692,000円 |
ペットミーの調査でも、年間30〜40万円程度が平均的とされています。
生涯費用:犬の一生でかかる総額
犬の生涯費用は、寿命と年間費用を掛け合わせた金額に、特別な医療費や介護費用を加えたものです。
サイズ別の生涯費用
ペットフード協会の2024年調査データ:
生涯費用と平均寿命:
| 犬のサイズ | 生涯費用 | 平均寿命 | 年間平均 |
|---|---|---|---|
| 超小型犬 | 2,707,366円 | 15.13年 | 178,928円 |
| 小型犬 | 2,726,508円 | 14.78年 | 184,445円 |
| 中型・大型犬 | 2,703,543円 | 14.37年 | 188,127円 |
| 全体平均 | 2,711,875円 | 14.90年 | 182,007円 |
老犬介護にかかる追加費用
犬が高齢になると、追加の費用が発生します。
老犬期の追加費用:
介護用品(おむつ、床ずれ防止マット等):月5,000〜10,000円
療法食・サプリメント🛒:月3,000〜8,000円
頻繁な通院・治療費:月10,000〜50,000円
介護サービス(必要な場合):1日5,000〜15,000円
老犬期が2〜3年続くと想定すると、追加で50万〜100万円以上かかる可能性があります。
犬種別・サイズ別の費用比較
ペット保険のピクシーによると、小型犬と大型犬では年間10万円、生涯で100万円以上の差が出ることもあります。
お金のかからない犬種トップ5
比較的維持費が安い犬種:
柴犬(トリミング不要、丈夫)
ミニチュアピンシャー(小型、短毛)
パグ(小型、トリミング不要)
ボストンテリア(短毛、丈夫)
イタリアングレーハウンド(小型、短毛)
費用がかかる犬種トップ5
維持費が高い傾向の犬種:
ゴールデンレトリーバー(大型、トリミング、医療費)
トイプードル(頻繁なトリミング必須)
シーズー(トリミング、皮膚トラブル)
ダックスフンド(椎間板ヘルニアのリスク)
ブルドッグ(呼吸器系のトラブル、医療費高)
詳しい犬種選びは犬選びの基準や純血種vsミックスを参考にしてください。
費用を節約する方法
犬を飼う費用は工夫次第で抑えることができます。
節約テクニック10選:
保護犬を迎える - 初期費用が大幅に削減
ペット保険に加入 - 高額医療費のリスク軽減
フードはまとめ買い - 10〜20%割引になることも
自宅でシャンプー🛒 - トリミング費用の一部削減
予防医療を徹底 - 病気予防で医療費削減
通販の活用 - フードや用品が店頭より安い
手作りおもちゃ - タオルや靴下で代用可能
電力会社の見直し - ペット割引がある会社も
去勢・避妊手術 - 病気予防と医療費削減
複数頭割引 - トリミングや保険で割引も
ただし、フードや医療のケチりすぎは犬の健康を害するので注意が必要です。
費用が払えなくなったら?緊急時の対応
万が一、経済的に苦しくなった場合の対処法も知っておきましょう。
経済的困窮時の選択肢:
自治体の補助金制度(去勢・避妊手術等)
動物福祉団体の医療費支援
クラウドファンディング
里親探し(最終手段)
経済的な見通しが立たない状態で犬を飼い始めることは、犬にとっても不幸です。犬を飼える適性を冷静に判断しましょう。
まとめ:犬を飼う費用の現実を知ろう
犬を飼うには想像以上のお金がかかります。この記事の重要ポイントをまとめます。
費用の重要ポイント:
✅ 初期費用:30万〜40万円
✅ 月額維持費:12,000〜52,000円🛒(犬種・サイズによる)
✅ 年間費用:175,000〜692,000円
✅ 生涯費用:平均271万円(最大300万円超も)
✅ 緊急医療費の備え:最低10〜30万円
費用準備のチェックリスト:
初期費用40万円を無理なく支払える
月2〜3万円を15年間継続できる
緊急医療費20万円の貯蓄がある
ペット保険への加入を検討している
老犬介護費用も想定している
これらすべてに「はい」と答えられない場合、今はまだ犬を迎えるタイミングではないかもしれません。
犬との生活は素晴らしいものですが、経済的な準備なしに始めると、犬も人も不幸になります。しっかりと費用を理解し、余裕を持った計画を立ててから、犬を迎える準備を進めましょう。
入手先選びも費用に大きく影響します。悪徳ブリーダーから購入すると、病気がちで医療費が膨らむリスクがあるため、信頼できる入手先を選ぶことも重要です。




