犬を飼う際には、法律で定められた義務があります。畜犬登録と狂犬病予防注射は、すべての飼い主が守らなければならない重要な義務です。この記事では、手続きの流れや費用、違反した場合のペナルティまで詳しく解説します。
犬の登録(畜犬登録)とは
法的根拠と義務

狂犬病予防法第4条により、生後91日以上の犬を飼う場合、30日以内に市区町村への登録が義務付けられています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 法的根拠 | 狂犬病予防法第4条 |
| 対象 | 生後91日以上のすべての犬 |
| 期限 | 犬を取得してから30日以内 |
| 登録先 | お住まいの市区町村 |
| 費用 | 3,000円程度(自治体により異なる) |
| 有効期限 | 生涯有効(1回のみ) |
登録の手続き方法
必要なもの:

✅ 登録申請書(窓口で入手)
✅ 登録手数料(3,000円前後)
✅ 狂犬病予防注射済証(同時の場合は不要)
手続きの流れ:
市区町村の窓口(保健所、区役所など)へ
申請書に記入
手数料を支払う
鑑札を受け取る
鑑札を首輪🛒に装着
オンライン登録も可能な自治体あり
鑑札の役割
交付される鑑札には以下の情報が記載されています:
登録番号
登録年度
自治体名
重要性:
迷子になった時の身元確認
狂犬病発生時の追跡調査
飼い主の責任の証明
狂犬病予防注射の義務
狂犬病とは
狂犬病は、発症するとほぼ100%死亡する恐ろしい感染症です。日本では1957年以降発生していませんが、海外では現在も年間5万人以上が死亡しています。
| 特徴: | 項目 |
|---|---|
| 内容 | 病原体 |
| 狂犬病ウイルス | 感染経路 |
| 感染動物に咬まれる | 潜伏期間 |
| 1~3ヶ月(長い場合は数年) | 致死率 |
| ほぼ100% | 予防 |
| ワクチン接種のみ |
注射の義務と頻度
法的義務:
年1回の接種が義務
接種期間:毎年4月1日~6月30日
対象:生後91日以上のすべての犬
初回接種:
お迎え後すぐ(生後91日以降)
登録と同時に行うことが多い
接種方法と費用
2つの接種方法:
| 方法 | メリット | デメリット | 費用 |
|---|---|---|---|
| 集団接種 | 安い、手続き簡単 | 日程限定、混雑 | 3,000~3,500円 |
| 動物病院 | いつでも可能、健康チェックも | やや高い | 3,000~4,000円 |
集団接種の流れ:
市区町村から案内ハガキが届く
指定日時・場所へ犬を連れて行く
接種料金を支払う
注射済票を受け取る
首輪🛒に装着
動物病院での流れ:
かかりつけ病院を予約
犬を連れて受診
健康チェック後、接種
注射済証を受け取る
市区町村窓口で注射済票交付(550円程度)
混合ワクチンとの違い
狂犬病ワクチン vs 混合ワクチン
| 項目 | 狂犬病ワクチン | 混合ワクチン |
|---|---|---|
| 法的義務 | ★★★ 義務 | ☆☆☆ 任意(強く推奨) |
| 対象疾病 | 狂犬病のみ | 5~10種の感染症 |
| 接種時期 | 年1回(4~6月) | 年1回(通年) |
| 費用 | 3,000~4,000円 | 5,000~10,000円 |
| 接種場所 | 集団接種 or 病院 | 動物病院のみ |
同時接種は避ける:
狂犬病ワクチンと混合ワクチンは1ヶ月以上間隔を開ける
体への負担を考慮
引っ越しや犬が亡くなった場合
引っ越しの場合
同じ市区町村内:
住所変更届を提出
手数料不要
別の市区町村へ:
旧住所地:転出届(不要な場合も)
新住所地:転入届を提出
旧鑑札を持参
新しい鑑札を交付
犬が亡くなった場合
30日以内に市区町村へ届出
鑑札を返却
手数料不要
違反した場合のペナルティ
罰則規定
| 違反内容 | 罰則 |
|---|---|
| 登録しない | 20万円以下の罰金 |
| 狂犬病予防注射を受けさせない | 20万円以下の罰金 |
| 鑑札・注射済票を装着しない | 20万円以下の罰金 |
| 届出事項の変更届を出さない | 20万円以下の罰金 |
実際の運用:
即罰金というケースは稀
まずは指導・勧告
悪質な場合は罰則適用
マイクロチップとの関係
2022年6月からの新制度
ペットショップやブリーダーから迎える犬は、マイクロチップ装着が義務化されました。
マイクロチップ情報:
15桁の個体識別番号
飼い主情報(氏名、住所、電話番号🛒)
犬の情報(犬種、性別、毛色など)
登録手数料:
オンライン申請:300円
書類申請:1,000円🛒
畜犬登録との関係:
マイクロチップ情報を市区町村に提出することで、畜犬登録の手続きが簡略化される自治体も
一本化はまだ完全ではない
よくある質問(FAQ)
Q1: 室内飼いでも登録は必要?
A: 必要です。飼育場所に関わらず、すべての犬が対象です。
Q2: 保護犬を迎えた場合は?
A: 保護犬を迎える場合も、30日以内に登録が必要です。前の飼い主の情報を引き継ぐ場合もあります。
Q3: 老犬で注射が心配。免除される?
A: 獣医師が健康上の理由で接種不可と判断した場合、「猶予証明書」を発行してもらい、市区町村に提出すれば免除されます。
Q4: 鑑札を紛失したら?
A: 再交付可能です。市区町村窓口で手続き(手数料1,600円程度)。
Q5: 登録していないとどうなる?
A: 迷子になった際に身元確認ができません。また、災害時の同行避難でも登録が必要な場合があります。
まとめ:飼い主の責任として
犬の登録と狂犬病予防注射は、法律で定められた飼い主の義務です。
忘れずに実行:
✅ 生後91日以降、30日以内に登録
✅ 年1回(4~6月)狂犬病予防注射
✅ 鑑札・注射済票を首輪🛒に装着
✅ 引っ越し・犬が亡くなった時は届出



