犬を迎える際、犬を飼う費用は購入価格だけではありません。初期費用の内訳を理解し、優先順位をつけて準備することが、スムーズなスタートの鍵です。この記事では、必要な初期費用を詳しく解説し、賢い準備方法をご紹介します。
犬の初期費用:全体像
犬を飼うための初期費用は、大きく分けて以下の4つに分類されます。

| カテゴリー | 費用目安 | 必須度 | タイミング |
|---|---|---|---|
| 生体購入費 | 50,000~500,000円 | ★★★ | 最初 |
| 法的義務費用 | 9,000~15,000円 | ★★★ | お迎え後すぐ |
| 飼育用品費 | 50,000~150,000円 | ★★★ | お迎え前 |
| 初期医療費 | 20,000~50,000円 | ★★★ | 最初の3ヶ月 |
| 合計 | 129,000~715,000円 |
初めて犬を飼う場合、最低でも13~15万円程度の初期費用を見込んでおきましょう。
1. 生体購入費:5~50万円
犬を迎える最初の費用です。入手先によって大きく異なります。

| 入手先 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| ペットショップ | 100,000~500,000円 | 豊富な品揃え、価格は高め |
| ブリーダー | 50,000~300,000円 | 良いブリーダーなら健康面で安心 |
| 保護犬 | 10,000~50,000円 | 保護犬施設からの譲渡費 |
価格を左右する要因:
犬種の人気度
血統書の有無
毛色・性別
健康状態
ペットショップで買う際やブリーダーから迎える際は、悪徳業者に注意が必要です。
2. 法的義務費用:9,000~15,000円(必須)
犬を飼う際に法律で義務付けられている費用です。必ず支払う必要があります。
畜犬登録料:約3,000円(1回のみ)
狂犬病予防法に基づき、生後90日を経過した日から30日以内に、住んでいる市区町村で登録することが義務付けられています。登録すると鑑札が交付されます。
登録の流れ:
お住まいの市区町村の窓口へ
登録申請書を提出
登録料を支払う(自治体により異なるが3,000円🛒程度)
鑑札を受け取る
狂犬病ワクチン接種:3,000~4,000円/年
狂犬病ワクチン接種も法的義務です。毎年1回の接種が必要です。
接種のタイミング:
初回:生後91日以降(お迎え後すぐ)
2回目以降:毎年4~6月(自治体の集団接種)
マイクロチップ登録:300~1,000円
2022年6月から、ペットショップやブリーダーから迎える犬はマイクロチップ装着が義務化されました。
書類申請:1,000円
オンライン申請:300円(おすすめ)
混合ワクチン:5,000~10,000円(任意だが推奨)
法的義務ではありませんが、犬の健康のため強く推奨されます。
接種スケジュール:
1回目:生後2ヶ月
2回目:生後3ヶ月
3回目:生後4ヶ月
以降:年1回
種類:5種、6種、8種混合など(価格が異なる)
3. 飼育用品費:5~15万円
お迎え前に揃える必需品として、以下の費用がかかります。
住環境整備:2~5万円
| アイテム | 費用相場 | 優先度 |
|---|---|---|
| ケージ・クレート | 8,000~30,000円 | ★★★ 最優先 |
| ベッド | 3,000~10,000円 | ★★★ |
| サークル | 5,000~20,000円 | ★★☆ |
飼育用品は小型犬で平均2万円程度、大型犬では平均4万円程度かかります。
食事用品:5,000~15,000円
| アイテム | 費用相場 | 優先度 |
|---|---|---|
| フードボウル | 1,000~3,000円 | ★★★ |
| 給水器 | 1,500~5,000円 | ★★★ |
| 初回ドッグフード(2週間分) | 2,000~7,000円 | ★★★ |
トイレ用品:3,000~10,000円
| アイテム | 費用相場 | 優先度 |
|---|---|---|
| トイレトレー | 1,500~5,000円 | ★★★ |
| ペットシーツ(1ヶ月分) | 1,500~4,000円 | ★★★ |
| 消臭スプレー | 500~2,000円 | ★★☆ |
お散歩グッズ:5,000~15,000円
| アイテム | 費用相場 | 優先度 |
|---|---|---|
| 首輪 | 1,000~5,000円 | ★★★ |
| リード | 1,000~5,000円 | ★★★ |
| ハーネス | 2,000~6,000円 | ★★☆ |
| ウンチ袋 | 500~1,500円 | ★★★ |
ケア用品:5,000~10,000円
| アイテム | 費用相場 | 優先度 |
|---|---|---|
| ブラシ | 1,000~3,000円 | ★★★ |
| 爪切り | 1,000~2,500円 | ★★☆ |
| シャンプー | 1,000~3,000円 | ★★☆ |
| タオル | 1,000~2,000円 | ★★☆ |
その他:3,000~10,000円
おもちゃ:2,000~5,000円
ペットゲート:3,000~15,000円
キャリーバッグ🛒:3,000~15,000円
4. 初期医療費:2~5万円
お迎え直後の医療費です。
| 項目 | 費用相場 | タイミング |
|---|---|---|
| 健康診断 | 3,000~8,000円 | お迎え直後 |
| 混合ワクチン(2~3回) | 15,000~30,000円 | 生後2~4ヶ月 |
| ノミ・ダニ予防薬 | 1,000~3,000円/月 | 通年 |
| フィラリア予防薬 | 1,000~2,000円/月 | 5~12月 |
優先順位付き支出プラン
【最優先】お迎え前日までに準備(約8~12万円)
✅ 飼育用品の必需品(約5~8万円)
- ケージ、食器、トイレ、リード、首輪
✅ ドッグフード2週間分(約2,000~5,000円)
✅ ペットゲート(入って欲しくない場所用、約3,000~10,000円)
【1週間以内】法的義務とすぐ必要なもの(約1.5~2.5万円)
✅ 畜犬登録(約3,000円)
✅ 狂犬病ワクチン(約3,000~4,000円)
✅ マイクロチップ登録更新(約300~1,000円)
✅ 健康診断(約3,000~8,000円)
✅ 消耗品補充(ペットシーツなど、約2,000~5,000円)
【1ヶ月以内】段階的に準備(約1~3万円)
✅ 混合ワクチン1回目(約5,000~10,000円)
✅ ケア用品(ブラシ、爪切りなど、約3,000~5,000円)
✅ おもちゃ追加(約2,000~5,000円)
【3ヶ月以内】継続的な費用(約2~4万円)
✅ 混合ワクチン2回目・3回目(約10,000~20,000円)
✅ ノミ・ダニ、フィラリア予防薬(約3,000~10,000円)
✅ キャリーバッグ🛒(病院通院用、約3,000~10,000円)
費用を抑えるコツ
1. 優先順位を明確にする
最優先の必需品から順番に購入し、オプション品は様子を見ながら検討しましょう。
2. 通販を活用する
Amazon、楽天などの通販サイトは、実店舗より安い場合が多く、レビューも参考になります。
3. セット商品を選ぶ
「子犬スターターセット」などのセット商品は、個別購入より割安なことが多いです。
4. 中古品を検討する
ケージやキャリーバッグは中古でも問題ありません。ただし、衛生面から食器やおもちゃは新品がおすすめ。
5. 自治体の助成金を確認する
自治体によっては、去勢・避妊手術の助成金制度があります。
6. ペット保険の比較検討
将来的な医療費に備えて、ペット保険への加入を検討しましょう。
月間・年間・生涯費用の見通し
月間費用:約10,000~15,000円
内訳:
フード代:3,000~8,000円
おやつ:500~2,000円
ペットシーツ🛒:1,500~3,000円
予防薬:1,000~3,000円(季節により変動)
その他消耗品:1,000~3,000円
年間費用:約15~25万円
内訳:
月間費用合計:120,000~180,000円
年1回の費用(ワクチン、健康診断など):20,000~50,000円
トリミング(長毛種の場合):0~60,000円
生涯費用:約270万円
2024年の調査では、犬にかかる生涯必要経費は2,711,875円でした。
内訳(15年間と仮定):
初期費用:150,000円
年間費用 × 15年:3,000,000円
シニア期の医療費増加分:500,000円
合計:約350万円(大型犬はさらに高額)
よくある質問(FAQ)
Q1: 初期費用を最も抑えられる方法は?
A: 保護犬を迎えることで、生体購入費を大幅に削減できます。また、必需品は中古やセット商品を活用しましょう。
Q2: 犬種によって初期費用は変わる?
A: 大型犬は飼育用品が大きく高額になります。また、人気犬種は購入価格が高くなります。
Q3: クレジットカード払いは可能?
A: ペットショップやブリーダーによります。分割払いを検討する場合は、手数料に注意しましょう。
Q4: ペット保険はいつから入るべき?
A: お迎え直後からの加入がおすすめ🛒です。生まれつきの疾患は加入後に発覚しても補償されないため、早期加入が有利です。
Q5: 急な出費に備えるには?
A: ペット用の緊急費用として、常に5~10万円程度を確保しておくことをおすすめします。
まとめ:計画的な準備で安心のスタートを
犬を迎える初期費用は、最低でも約13~15万円、余裕を持って20~25万円程度を見込んでおきましょう。
重要ポイント:
法的義務費用は必須(約9,000~15,000円)
飼育用品は優先順位をつけて(約5~15万円)
初期医療費を忘れずに(約2~5万円)
月々の維持費も計画的に(約10,000~15,000円)
生涯費用は約270万円を見据えて




