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犬の問題行動:原因を知って根本から解決

ワンワン止まらない!吠え癖の原因別対処法

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愛犬の吠え声に悩まされていませんか?「ワンワン」が止まらない、近所迷惑になっているかも…そんな心配を抱える飼い主🛒さんは少なくありません。しかし、吠えることは犬にとって自然なコミュニケーション手段です。アニコム損保の調査によると、飼い主にとっての「無駄吠え」も、犬にとっては意味のある行動なのです。

大切なのは、なぜ愛犬が吠えているのかを理解すること。原因がわかれば、適切な対処法も見えてきます。この記事では、犬が吠える6つの理由とそれぞれの対処法を詳しく解説します。犬の問題行動を根本から解決するために、まずは吠え癖の原因を探っていきましょう。

犬が吠える6つの理由

犬が吠える理由は大きく6つに分類できます。イオンペットの解説でも紹介されているように、吠えの種類によって対策は異なります。愛犬の吠え方をよく観察して、どのタイプに当てはまるか見極めましょう。

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1. 要求吠え

「ごはんが欲しい」「遊んでほしい」「散歩に連れて行って」など、飼い主🛒に何かを求めて吠えるタイプです。飼い主を見つめながら吠える、尻尾を振りながら吠えるなどの特徴があります。

2. 警戒吠え

見知らぬ人や他の犬、聞き慣れない音に対して警戒して吠えます。体が硬直し、前に出るような姿勢で吠えるのが特徴です。「縄張りを守らなければ」という本能的な行動でもあります。

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3. 恐怖吠え

怖いものから身を守るために🛒吠えます。体を低くして後ずさりしながら吠えたり、尻尾を足の間に入れて吠えたりします。犬の気持ちを読み解くことで、恐怖のサインに気づけるようになります。

4. 興奮吠え

嬉しいときやテンションが上がったときに吠えます。飼い主の帰宅時、大好きなおもちゃを見たとき、遊びの最中などに見られます。全身で喜びを表現しながら吠えるのが特徴です。

5. 不安吠え・分離不安

飼い主と離れることへの不安から吠えます。留守番中にずっと吠え続ける、飼い主が見えなくなると吠え始めるなどの症状が見られます。分離不安の詳しい症状と克服法については別記事で詳しく解説しています。

6. 体調不良吠え

痛みや不調を訴えて吠えることがあります。いつもと違う吠え方、急に吠えるようになった場合は、まず動物病院で健康チェックを受けることをおすすめします。

【原因別】要求吠えの対処法

要求吠えは最も多い吠え癖の一つです。みんなのブリーダーの専門家解説によると、要求吠えへの対処で最も重要なのは「無視すること」です。

基本は「無視」が鉄則

愛犬🛒が要求吠えを始めたら、目を合わせず、声もかけず、完全に無視しましょう。難しいかもしれませんが、これが最も効果的な方法です。

具体的な手順:

  1. 吠え始めたら背中を向ける

  2. 目を合わせない、声をかけない

  3. 別の部屋に移動するのも有効

  4. 吠えやんだら5秒待つ

  5. 静かにしていたらおやつ🛒や声かけで褒める

「消去バースト」に要注意

無視を始めると、最初は吠えが激化することがあります。これを「消去バースト」と呼びます。「あれ?いつもは反応してくれるのに」と犬が混乱し、より大きな声で吠えるのです。

ここで負けて反応してしまうと、「もっと激しく吠えれば願いが叶う」と学習してしまいます。消去バーストは数日から1週間程度続くことがありますが、ぐっと我慢しましょう。

「待て」のコマンドを教える

信頼関係を築くトレーニングの基本である「待て」を教えることも効果的です。ごはんの前、おやつをあげる前に「待て」ができるようになれば、吠えて要求する前に落ち着いて待てるようになります。

絶対NG:吠えている最中のおやつ

吠えている犬におやつを与えて静かにさせる方法は、一見効果があるように見えますが逆効果です。犬は「吠えればおやつがもらえる」と学習してしまいます。

【原因別】警戒吠えの対処法

チャイムが鳴るたびに吠える、散歩🛒中に他の犬を見ると吠える…。警戒吠えは近所トラブルの原因になりやすい問題です。来客に吠える犬の対策も参考にしながら、根本的な解決を目指しましょう。

「吠える=危険が去る」という誤学習

警戒吠えが厄介なのは、犬が「自分が吠えたから危険が去った」と誤解してしまうことです。実際には来客が用事を済ませて帰っただけなのに、犬は「吠えて追い払った」と思い込みます。

AKC(アメリカンケネルクラブ)では、この誤学習を修正するためのトレーニング方法が紹介されています。

チャイムへの反応を変える

クレート🛒トレーニングの活用:

  1. 玄関から離れた場所にクレートを設置

  2. チャイムが鳴ったらクレートに誘導

  3. クレートに入ったらおやつをあげる

  4. 「チャイム=クレートでおやつ」と学習させる

これにより「チャイム=警戒すべき音」から「チャイム=良いことがある音」へと認識を上書きできます。

散歩中の警戒吠えへの対処

他の犬や人に向かって吠える場合は、以下の方法を試してみましょう:

  1. 相手が見えたら名前を呼ぶ

  2. こちらを見たらおやつ🛒をあげる

  3. 吠えずにやり過ごせたら大げさに褒める

  4. 最初は距離をとって練習する

社会化トレーニングの重要性

警戒吠えの多くは社会化不足が原因です。様々な人、犬、音、環境に慣れていないと、見慣れないものすべてに警戒してしまいます。成犬になってからでも社会化は可能ですが、子犬のうちから始めるのが理想的です。

【原因別】恐怖吠えの対処法

恐怖から吠えている犬に対して、無理に慣れさせようとするのは逆効果です。ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)では、恐怖吠えへの段階的なアプローチを推奨しています。

恐怖吠えと警戒吠えの違い

特徴恐怖吠え警戒吠え
姿勢体を低くする、後ずさり前に出る、体が硬直
尻尾足の間に入れる上がっている、硬直
視線逸らす、対象を避ける対象を凝視
吠え方高い声、途切れがち低い声、連続的

系統的脱感作で少しずつ慣れさせる

怖いものに対して、安全な距離から少しずつ慣れさせていく方法です。

例:掃除機を怖がる場合

  1. 掃除機を遠くに置いた状態でおやつ🛒

  2. 少し近づけておやつ

  3. 電源を入れずに動かしておやつ

  4. 小さな音を出しておやつ

  5. 徐々に音を大きく

焦らず、犬のペースに合わせることが大切です。

雷・花火への恐怖

音恐怖症は多くの犬に見られます。雷・花火への恐怖と対処法では、より詳しい対策を解説しています。また、怖がりな犬の恐怖症克服も参考になります。

応急処置🛒として:

  • 安全な場所(クレートなど)に逃げ込めるようにする

  • カーテンを閉めて光や音を軽減する

  • 飼い主は普段通りに振る舞う(過度に慰めない)

【原因別】分離不安による吠えの対処法

飼い主が外出するとパニックになって吠え続ける…これは分離不安症の症状かもしれません。アニコム損保の獣医師監修記事によると、分離不安は適切な対処が必要な心の問題です。

分離不安の症状チェック

以下の症状が見られる場合、分離不安の可能性があります:

  • 飼い主の外出準備を見ると吠え始める

  • 留守中ずっと吠え続ける(近所からの苦情)

  • 留守中に物を壊す、トイレを失敗する

  • 飼い主が帰宅すると異常に興奮する

  • 飼い主の後を常についてまわる

分離不安による問題行動は、外出後30分以内に起こることが多いとされています。

一人の時間に慣れさせる練習

段階的なトレーニング:

  1. 部屋の中で犬を一人にして、ドアを閉める

  2. 最初は数十秒から始める

  3. 吠え始める前にドアを開けて戻る

  4. 徐々に時間を延ばしていく

  5. 戻るときは静かに、大げさに喜ばない

外出前後の工夫

  • 「いってきます」「ただいま」を言わない

  • 外出前に長時間の散歩で疲れさせる

  • 留守番用のおもちゃ🛒(知育トイなど)を与える

  • テレビやラジオをつけておく

重度の場合は専門家に相談

自己流のトレーニングで改善しない場合は、専門家への相談を検討しましょう。重度の分離不安には、抗不安薬などの薬物療法が必要なケース🛒もあります。

【原因別】興奮吠えの対処法

飼い主が帰宅すると大喜びで吠える、遊びの最中にエキサイトして吠える…。興奮吠えは嬉しい気持ちの表れですが、度が過ぎると困りますよね。

飼い主は冷静に対応する

犬が興奮しているときに一緒になって喜んでしまうと、興奮がさらにエスカレートします。帰宅時に犬が吠えていたら、以下のように対応しましょう:

  1. 目を合わせない

  2. 声をかけない

  3. 犬が落ち着くまで無視

  4. 静かになったら低い声で「よし」と声かけ

  5. 落ち着いた状態で撫でてあげる

興奮を鎮める「伏せ」のコマンド

「伏せ」は吠えることと両立しにくい体勢です。興奮し始めたら「伏せ」のコマンドで体勢を変えさせることで、興奮を鎮める効果があります。

しつけの基本として「おすわり」「伏せ」「待て」を教えておくと、様々な場面で役立ちます。

絶対にやってはいけない!NGな対応

吠え癖を直したい一心で、逆効果な対応をしていませんか?みんなのブリーダーの解説でも警告されている、やってはいけない対応を確認しましょう。

NG1:大声で叱る

愛犬の吠え声に負けないような大声で「うるさい!」と叱っていませんか?これは最もやってはいけない対応です。

なぜダメなのか:

  • 犬は「飼い主🛒も一緒に吠えている」と勘違いする

  • 「吠えると反応してもらえる」と学習する

  • 恐怖心を与え、信頼関係を壊す

NG2:吠えている最中におやつを与える

吠えている犬におやつ🛒を見せて黙らせる方法は、一時的には効果がありますが、長期的には逆効果です。犬は賢いので、すぐに「吠える=おやつがもらえる」と学習してしまいます。

NG3:電気ショック首輪などの懲罰的グッズ

電気ショック首輪やスプレー首輪などは、短期的に吠えを抑えることはできますが、根本的な解決にはなりません。

問題点:

  • 恐怖や不安を増大させる

  • 吠えの原因を解決しない

  • 攻撃性が増す可能性がある

  • 犬との信頼関係を損なう

NG4:体罰

叩く、マズルを掴むなどの体罰は絶対にNGです。犬は「なぜ叩かれたのか」を理解できず、ただ飼い主を怖がるようになります。

NG5:無視を途中でやめる

要求吠えに無視で対応しようとしても、途中で根負けして反応してしまうと、「粘れば願いが叶う」と学習してしまいます。無視すると決めたら、最後まで貫きましょう。

吠え癖改善に効果的なグッズと注意点

トレーニング🛒をサポートするグッズを上手に活用しましょう。ただし、グッズだけに頼るのではなく、トレーニングと併用することが大切です。

超音波グッズ

犬にだけ聞こえる超音波を発して吠えを抑制するグッズです。

特徴:

  • 若い犬ほど効果が出やすい

  • 効果には個体差がある

  • 慣れてしまうこともある

  • 人間には聞こえないので使いやすい

超音波グッズを使う場合も、吠えやんだら必ず褒めることを忘れずに。グッズに頼りきりではなく、トレーニングの補助として活用しましょう。

クレート

安心できる「自分だけの場所」として活用できます。

活用方法:

  • 普段からおやつ🛒を使って良いイメージを作る

  • 警戒吠え対策として避難場所にする

  • 留守番時の安心スペースとして使う

知育おもちゃ

犬のおもちゃの中でも、頭を使う知育おもちゃは留守番時の暇つぶしに最適です。おやつを詰めるタイプのおもちゃは、長時間集中できるので、吠える暇がなくなります。

カーミンググッズ・サプリメント

不安を和らげる効果のあるサプリメントやカーミンググッズもあります。

代表的なもの:

  • サンダーシャツ(体を包む安心感)

  • カーミングスプレー(フェロモン配合)

  • 落ち着きサプリメント(L-テアニンなど配合)

ただし、これらはあくまで補助的なもの。トレーニングと併用することで効果を発揮します。

子犬の社会化で吠え癖を予防

吠え癖は予防が一番です。子犬との暮らしを始めたら、早い段階から社会化トレーニングを始めましょう。

社会化期は生後2〜4ヶ月がゴールデンタイム

子犬の「社会化期」と呼ばれる生後2〜4ヶ月頃は、好奇心が旺盛で新しいものに慣れやすい時期です。この時期に様々な刺激を経験させることで、将来の問題行動を予防できます。

慣れさせたいもの

  • :男性、女性、子ども、高齢者、帽子やサングラスをかけた人

  • :様々な犬種、大きさの犬

  • :掃除機、ドライヤー🛒、車の音、チャイム

  • 環境:様々な床材、階段、車での移動、人混み

  • 触られること:全身を触られる、爪切り、歯磨き

ポジティブな経験を積ませる

新しいものに出会ったとき、おやつをあげながら「いいこと」として記憶させます。無理強いせず、子犬のペースで進めることが大切です。

成犬でも社会化は可能

成犬になってからでも社会化は可能ですが、子犬の頃より時間がかかります。社会化不足からくる問題行動を改善するためには、根気強いトレーニング🛒が必要です。

専門家への相談が必要なケース

自己流のトレーニングで改善しない場合や、以下のような状況では、専門家に相談することをおすすめします。

こんなときは専門家に相談

  • 何ヶ月も取り組んでも改善しない

  • 吠えがエスカレートしている

  • 攻撃性を伴う(唸る、噛もうとする)

  • 分離不安が重度である

  • 体調不良が疑われる

  • 飼い主自身がストレスを感じている

ドッグトレーナーと行動診療科獣医師の違い

ドッグトレーナー行動診療科獣医師対応
しつけ、トレーニング行動問題の診断・治療薬物療法
不可可能適したケース
軽〜中度の問題行動重度、医療が必要なケース費用
1回数千円〜診察料+治療費

いつ専門家に相談すべきか迷ったら、まずはかかりつけの獣医師に相談してみるのも一つの方法です。

専門家選びのポイント

  • 資格や経験を確認する

  • ポジティブトレーニングを重視しているか

  • 説明がわかりやすいか

  • 愛犬に合ったアプローチをしてくれるか

  • 口コミや評判を調べる

まとめ:原因を見極めて適切な対処を

犬の吠え癖を直すためのポイントをおさらいしましょう。

✓ 吠えには必ず理由がある 要求、警戒、恐怖、興奮、不安、体調不良…犬は何かを伝えようとして吠えています。まずは愛犬が「なぜ」吠えているのかを観察しましょう。

✓ 原因によって対処法は異なる すべての吠えに「無視」が効くわけではありません。原因に合った対処法を選ぶことが重要です。

✓ 根気強く一貫したトレーニング🛒 吠え癖の改善には時間がかかります。家族全員で同じ対応を続けることが成功の鍵です。

✓ NGな対応を避ける 大声で叱る、吠えている最中のおやつ、体罰は絶対にNG。これらは問題を悪化させます。

✓ 困ったら専門家に相談 自己流で改善しない場合は、一人で抱え込まず専門家の力を借りましょう。

吠え癖の改善は簡単ではありませんが、正しい知識と根気があれば必ず良い方向に向かいます。犬の問題行動について全体像を把握しながら、愛犬との幸せな暮らしを目指しましょう。

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