愛犬の皮膚が乾燥してカサカサしていたり、フケが増えたりしていませんか?犬の皮膚は人間よりもデリケートで、特に冬場や乾燥した環境では適切な保湿ケアが欠かせません。本記事では、犬の乾燥肌対策として効果的な保湿ケアの方法と、クリームやスプレーなどの保湿剤の正しい使い方について詳しく解説します。
犬の皮膚が乾燥しやすい理由
犬の皮膚は人間と比べて非常に薄く、デリケートです。実は、犬の角質層(皮膚の最も外側の層)は人間の1/3~1/5程度の厚さしかありません(Virbac)。この薄い皮膚は外部刺激に弱く、水分が蒸発しやすいため、乾燥しやすい構造になっています。

乾燥肌の主な原因
犬の皮膚が乾燥する原因は様々です:
季節的要因:秋から冬にかけての低湿度、暖房による室内の乾燥
環境要因:エアコンの使用、乾燥した気候
シャンプー🛒のしすぎ:必要な皮脂まで洗い流してしまう
栄養不足:必須脂肪酸やビタミンの不足
加齢:皮脂の分泌量が減少
皮膚疾患:アトピー性皮膚炎、アレルギーなど
特に冬場は、低湿度と暖房システムによって室内の空気が非常に乾燥し、犬の皮膚から水分が奪われやすくなります(Sploot Veterinary Care)。

保湿剤の種類と選び方
犬用の保湿剤には様々なタイプがあり、使用する部位や目的によって適切なものを選ぶことが重要です。
保湿剤のタイプ別特徴
| タイプ | 特徴 | 適した使用部位 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| スプレー | 液状、広範囲に塗布しやすい | 被毛が多い部分、全身 | 使いやすい、被毛に浸透しやすい | 保湿力はやや弱め |
| ローション | 乳液状、べたつきが少ない | 被毛が多い部分 | 塗りやすい、日常使い可 | こまめな塗布が必要 |
| クリーム | 濃厚、保湿力が高い | お腹、内股など被毛が少ない部分 | 保湿力が高い、持続性がある | べたつきやすい |
| ジェル | 浸透力が高い | 肉球、鼻などの硬い部分 | 浸透しやすい | 広範囲には不向き |
| バーム(軟膏) | 最も濃厚、保護膜を形成 | 肉球、乾燥がひどい部分 | 最も保湿力が高い、保護効果 | べたつく、舐めやすい |
トイプードル🛒など巻き毛・長毛の犬種には、スプレーやフォームタイプが推奨されます。クリームタイプはべたつきが残り、皮膚まで十分に浸透しない可能性があります(株式会社QIX)。
推奨される保湿成分
効果的な保湿剤には以下の成分が含まれています:
バリア機能を強化する成分:
セラミド:皮膚のバリア機能を強化し、水分の蒸発を防ぐ
スクワラン:皮膚に浸透しやすく、保護膜を形成
ワセリン:皮膚表面に膜を作り、水分蒸発を防ぐ
水分を保持する成分:
ヒアルロン酸:高い保湿力で皮膚の潤いを保つ
ポリクオタニウム-51:ヒアルロン酸の2倍の保湿力
グリセリン:吸湿性が高く、皮膚を柔らかく保つ
尿素:角質層の水分保持能力を高める
天然オイル成分:
ココナッツ🛒オイル:天然の保湿剤で、抗菌・抗ウイルス作用もある(The Pet Lab Co)
シアバター:ビタミンEが豊富で、皮膚を柔らかく保つ
ビタミンE:抗酸化作用があり、皮膚の弾力性をサポート
犬が舐めても安全な食品グレードのオリーブオイルも推奨されています(もりやま犬と猫の病院)。
保湿クリーム・スプレーの正しい使い方
保湿剤の効果を最大限に引き出すには、正しい使用方法を知ることが重要です。
基本的な使用手順
1. シャンプー🛒後の保湿
最も効果的なタイミングは、入浴後、皮膚が湿っている数分以内です(Sploot Veterinary Care)。
タオルドライ後、完全に乾く前に保湿剤を塗布
湿った皮膚に塗ることで、水分を閉じ込める効果が高まる
ドライヤーで乾かす前または直後に使用
2. 日常的な保湿ケア
シャンプー以外でも、乾燥が気になる部位には日常的に保湿剤を使用します。
朝晩の散歩後
暖房を使用している室内にいる時
乾燥が目立つ部位に3~5回/日(たかくらとくらす)
3. 塗布方法
スプレータイプ:目立つカサつきや乾燥した粗い肌の部分にスプレー、特に乾燥している部分にはコットンを使用、被毛がパサついている場合は全体にスプレー
クリーム・ローションタイプ:適量を手に取り、手のひらで温めてから、乾燥している部分に優しくマッサージするように塗り込む
バームタイプ:肉球や鼻など乾燥がひどい部分に、少量を指で温めて塗布
適切な使用量
クリームや軟膏の場合、指先から第一関節までの量を、大人の手のひら2枚分の面積に塗るのが目安です(もりやま犬と猫の病院)。保湿剤はケチらずにたっぷりと使用することが重要です。
部位別の塗り方
被毛が多い部分:
スプレーまたはローションタイプを使用
被毛をかき分けて、皮膚に直接届くように塗布
ブラッシング🛒後に使用すると効果的
お腹・内股など被毛が少ない部分:
クリームタイプが効果的
特に乾燥しやすいため、重点的にケア
1日3~5回の塗布が推奨(たかくらとくらす)
肉球・鼻:
バームやジェルタイプを使用
散歩後や就寝前に塗布
冬場は特にひび割れしやすいため、こまめなケアが必要
詳しいケア方法はツヤツヤの毛並みを作る日常ケアもご覧ください。
冬の乾燥対策と特別なケア
冬場は特に乾燥が厳しく、追加のケアが必要です。
冬の保湿ケアのポイント
1. 肉球の集中ケア
冬の散歩後は、肉球のケアが特に重要です:
散歩後、グルーミングワイプやアロエ・オートミールシャンプー🛒で肉球を清潔にする
保湿バームを塗布する
シアバター、ココナッツオイル、ミツロウ配合の製品が効果的(Daily Paws)
乾燥がひどい場合は、防水ブーツの使用も検討
2. 室内環境の調整
加湿器の使用が非常に効果的です。冬場に加湿器を稼働させることで、室内の空気に湿気を戻し、乾燥によるかゆみを軽減できます(Daily Paws)。
室内湿度を40~60%に保つ
愛犬が過ごす部屋に加湿器を設置
定期的な換気も忘れずに
3. シャンプー頻度の調整
冬場はシャンプーの頻度を減らし、必要な皮脂を残すことも重要です。月に1回程度に抑え、保湿効果の高いシャンプーを使用しましょう。
注意点と避けるべきこと
人間用の保湿剤は使用しない:
人間用の保湿剤には、犬にとって有害な成分が含まれている可能性があります。また、犬は塗布した部分を舐める習性があるため、犬専用で舐めても安全な製品を使用することが必須です(Daily Paws)。
香料の強い製品は避ける:
犬は嗅覚が人間よりも優れているため、柑橘系やミント系の香りは不快に感じることが多いです。無香料または微香性の製品を選びましょう(株式会社QIX)。
開放創や敏感な部分は避ける:
傷口や炎症がある部分には保湿剤を塗布せず、まず獣医師に相談してください。
保湿ケアと併せて行いたい対策
保湿剤の使用だけでなく、総合的なアプローチが乾燥肌の改善には効果的です。
栄養面でのサポート
オメガ3脂肪酸の摂取は、皮膚の健康に非常に重要です。フィッシュオイルのサプリメント🛒や、サーモン・サバなどを含むフードを選ぶことで、内側から皮膚の保湿力を高められます。
ブラッシングの重要性
定期的なブラッシングは:
皮膚の血行を促進し、皮脂の分泌を助ける
死んだ皮膚やフケを除去する
保湿剤の浸透を助ける
適度な運動
適度な運動は血行を促進し、健康な皮膚の維持に役立ちます。
獣医師への相談
乾燥がひどい場合や、以下のような症状がある場合は、獣医師に相談してください:
激しいかゆみや赤み
脱毛
皮膚のただれや出血
フケの大量発生
慢性的な乾燥
これらは単なる乾燥ではなく、アレルギーや皮膚疾患の可能性があります。
皮膚トラブル全般については、犬の皮膚トラブルの見分け方と対処法で詳しく解説しています。
まとめ
愛犬の乾燥肌対策と保湿ケアのポイントをまとめます:
犬の皮膚の特性を理解:角質層が薄く、乾燥しやすい構造
適切な保湿剤を選ぶ:部位や犬種に合わせてスプレー、クリーム、バームなどを使い分ける
推奨成分:セラミド、ヒアルロン酸、ココナッツオイル、シアバターなど
タイミング:入浴後数分以内が最も効果的、日常的には3~5回/日
冬の特別ケア:肉球の保湿、加湿器の使用、シャンプー🛒頻度の調整
人間用製品は使用不可:犬専用で舐めても安全なものを選ぶ
総合的なアプローチ:栄養、ブラッシング、環境調整も重要
乾燥肌のケアは継続が大切です。毎日のケアを習慣化することで、愛犬の皮膚は健康な状態を保ち、快適に過ごすことができます。適切な保湿ケアで、愛犬の皮膚トラブルを予防し、健やかな生活をサポートしましょう。






