ペット保険に加入したものの、いざという時に「この治療は補償対象外です」と言われてしまった経験はありませんか?実は、ペット保険には多くの免責事項があり、すべての治療費が補償されるわけではありません。この記事では、ペット保険で補償されないケースについて詳しく解説します。加入前にしっかり理解しておくことで、後悔のない保険選びができるでしょう。
ペット保険の「免責」とは?3つの意味を理解する
ペット保険における「免責」には、3つの異なる意味があります。アイペット損保の説明によると、これらを正しく理解することが保険選びの第一歩です。

免責金額(自己負担額)
免責金額とは、飼い主が必ず自己負担しなければならない金額のことです。例えば、免責金額が5,000円🛒の場合、治療費が8,000円なら、5,000円は自己負担となり、残りの3,000円のみが補償対象となります。
免責金額を設定することで保険料を安く抑えられますが、少額の治療では保険金を受け取れないデメリットもあります。通院が多いペット🛒の場合は、免責金額なしのプランの方が実質的にお得になることもあるため、ライフスタイルに合わせて検討しましょう。
免責事由(補償対象外の条件)

免責事由とは、保険会社が保険金を支払う義務がない条件のことです。アニコム損保の補償対象外ケースには、様々な免責事由が記載されています。
これらの事由に該当する治療は、どんなに高額でも補償されません。約款や重要事項説明書に細かく記載されているため、加入前に必ず確認することが重要です。
免責期間(待機期間)
免責期間とは、契約開始後、実際に補償が始まるまでの期間のことです。一般的には以下のような設定があります:
ケガ:0~15日
病気:30日
がん:30~120日
この期間中に発症した病気やケガは補償対象外となります。健康なうちに早めに加入することが大切です。
予防目的の医療行為は対象外
ペット保険は「治療」を目的とした医療行為を補償するものであり、予防を目的とした医療行為は基本的に補償対象外です。PS保険の解説によると、以下のような予防医療は対象外となります。
対象外となる予防医療
| 医療行為 | 対象外の理由 |
|---|---|
| 混合ワクチン接種 | 病気の予防が目的 |
| 狂犬病予防接種 | 法律で義務付けられた予防措置 |
| フィラリア予防薬 | 寄生虫予防が目的 |
| ノミ・ダニ駆除薬 | 外部寄生虫の予防 |
| 健康診断 | 病気の早期発見が目的 |
| マイクロチップ装着 | 治療ではない |
ワクチンで予防できる病気
エイチ・エス損保の解説によると、ワクチンで予防できる病気は補償対象外になることが多いです。ただし、有効なワクチン接種期間内であった場合や、獣医師が予防措置を受けられないと判断した場合は、補償されることもあります。
犬では犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパー、犬伝染性肝炎など、猫では猫汎白血球減少症、猫カリシウイルス感染症などがこれに該当します。
ワクチンの副反応は?
ワクチン接種そのものは対象外ですが、ワクチン接種後のアレルギー🛒反応や副作用については、保険会社によって対応が異なります。補償する会社もあれば、完全に対象外とする会社もあるため、事前に確認が必要です。
繁殖・妊娠・出産関連の費用
ペット保険は病気やケガの治療を目的としているため、繁殖や出産に関連する費用は基本的に補償されません。
対象外となる繁殖関連の費用
去勢手術・避妊手術
妊娠・出産費用
帝王切開(病気でない場合)
人工授精
乳腺炎(妊娠・出産が原因の場合)
ただし、病気の治療として去勢・避妊手術が必要と判断された場合(例:精巣腫瘍、子宮蓄膿症など)は、補償対象となることがあります。また、難産による帝王切開も、緊急医療として認められる場合があります。
遺伝性疾患・先天性疾患の扱い
遺伝性疾患や先天性疾患の補償については、保険会社によって方針が大きく異なります。先天性疾患の補償解説を参考に、各社の違いを理解しましょう。
先天性疾患とは
先天性疾患とは、生まれつき持っている病気や異常のことです。膝蓋骨脱臼、股関節🛒形成不全、心臓の奇形などが代表例です。多くの場合、成長過程で症状が現れます。
遺伝性疾患とは
遺伝性疾患とは、遺伝子の異常によって引き起こされる病気です。親から子へ遺伝的に受け継がれる可能性が高い疾患を指します。
保険会社による対応の違い
保険会社によって、先天性疾患・遺伝性疾患への対応は以下のように異なります:
全面的に対象外とする会社 遺伝性疾患と先天性疾患は一切補償しないと明記している保険会社もあります。
条件付きで補償する会社 契約後に初めて発症・診断された先天性疾患は補償するが、遺伝性疾患は対象外とする会社もあります。PS保険の定義では、このような区分を設けています。
一部補償する会社 加入前に発症していなければ、先天性疾患でも補償対象とする会社もあります。
継続時の注意点
初年度は補償されても、翌年の更新時から対象外になることがあります。特に先天性疾患が判明した場合、次回更新時にその疾患が免責事項に追加されることも少なくありません。
既往症・持病は補償されない
ペット保険に加入する前から存在していた病気やケガ(既往症)は、基本的に補償対象外です。
既往症とみなされるケース
加入前に診断された病気
加入前に治療を受けた疾患
加入前に症状が出ていた病気
慢性疾患の継続治療
例えば、心臓病で通院中のペットがペット保険に加入しても、その心臓病の治療費は補償されません。また、治癒した病気でも、再発や関連する合併症は対象外となることがあります。
告知義務違反に注意
加入時に既往症を隠して告知しなかった場合、告知義務違反となり、契約が解除されることがあります。後から既往症が判明した場合、それまでに支払われた保険金の返還を求められることもあるため、正直に申告することが重要です。
自然災害・事故による負傷
保険会社によっては、特定の原因による負傷を補償対象外としています。
対象外となる可能性がある事例
地震・噴火・津波による負傷
戦争・暴動による負傷
飼い主の故意・重大な過失による負傷
闘犬などの危険な行為による負傷
自然災害については、保険会社によって対応が異なります。地震による負傷も補償する会社もあれば、完全に対象外とする会社もあるため、災害リスクが高い地域にお住まいの方は特に確認が必要です。
その他の補償対象外ケース
美容・グルーミング関連
爪切り、耳掃除、トリミング、シャンプー🛒などの美容目的の処置は対象外です。ただし、皮膚病の治療として薬用シャンプーが処方された場合など、治療の一環として行われる場合は補償されることがあります。
サプリメント・療法食
病気の予防や健康維持を目的としたサプリメント🛒や療法食は、基本的に対象外です。ただし、特定の疾患の治療として獣医師が処方した療法食は、一部の保険会社で補償対象となることがあります。
代替医療
鍼灸、マッサージ、漢方薬、ホメオパシーなどの代替医療は、多くの保険で対象外となっています。
安楽死・遺体処理費用
安楽死の費用や火葬・葬儀などの遺体処理費用は、ほとんどの保険で補償されません。
免責事項を確認する3つのポイント
ペット保険の免責事項は複雑で、保険会社ごとに異なります。加入前に以下のポイントを確認しましょう。
1. 約款と重要事項説明書を読む
保険金が支払われない場合については、約款や重要事項説明書に詳しく記載されています。面倒でも必ず目を通し、不明点は保険会社に直接問い合わせましょう。
2. ペットの犬種・猫種特有の病気を確認
犬種・猫種によってかかりやすい病気があります。例えば、ミニチュア・ダックスフンドは椎間板ヘルニア、ゴールデン・レトリバーは股関節形成不全、スコティッシュ・フォールドは骨軟骨異形成症などです。
これらの疾患が補償対象かどうか、特に遺伝性疾患として扱われるかどうかを確認しておくことが重要です。
3. 更新時の条件変更に注意
ペット保険は1年ごとの更新が一般的ですが、更新時に補償内容が変更されることがあります。特に、前年に発症した病気が次年度から対象外になることもあるため、更新時の契約内容は必ず確認しましょう。
まとめ:免責事項を理解して賢く保険を選ぼう
ペット🛒保険には多くの免責事項があり、すべての治療費が補償されるわけではありません。この記事のポイントをまとめると:
3つの免責:免責金額、免責事由、免責期間をそれぞれ理解する
予防医療は対象外:ワクチン、健康診断、予防薬などは補償されない
繁殖・出産は対象外:去勢・避妊手術や出産費用は基本的に対象外
遺伝性・先天性疾患:保険会社によって対応が大きく異なる
既往症は対象外:加入前の病気は補償されない
ペット保険の免責事項は複雑ですが、事前にしっかり理解しておくことで、いざという時に「知らなかった」という事態を避けられます。ペット保険の基本的な仕組みを理解した上で、保険会社を比較し、愛するペットに最適な保険を選びましょう。
加入前には必ず約款や重要事項説明書を確認し、不明点は保険会社に問い合わせることが大切です。免責事項を正しく理解して、後悔のないペット保険選びをしてください。






