愛犬が散歩中や遊んでいる時に、目にゴミや異物が入ってしまうことは珍しくありません。目をしきりに気にする、涙が止まらない、目をこするなどの症状が見られたら、目に異物が入っている可能性があります。この記事では、犬の目にゴミや異物が入った時の正しい対処法と、やってはいけないこと、動物病院🛒を受診すべき状況について詳しく解説します。
犬の目に異物が入った時の症状
犬の目に異物が入ると、以下のような症状が現れます。

よく見られる症状
まばたきが増える:異物の刺激で頻繁にまばたきをします
涙が大量に出る:目を洗い流そうとして涙腺が活発になります
目を気にする仕草:前足で目をこすろうとしたり、顔を床にこすりつけたりします
充血:白目の部分が赤くなることがあります
まぶたのけいれん:痛みがある場合、まぶたがピクピクと痙攣します
愛犬の目の中にゴミが…!下手に取るのは危険?正しい対処法とは【獣医師が解説】によると、これらの症状が見られたら、すぐに適切な対処が必要です。
重症化のサイン

次のような症状が見られる場合は、角膜損傷や感染症の可能性があるため、早急に動物病院を受診してください。
| 症状 | 意味 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 目を完全に閉じたまま | 強い痛みがある | 高 |
| 角膜が白く濁っている | 角膜炎・潰瘍の可能性 | 高 |
| 黄緑色の目やに | 細菌感染の疑い | 高 |
| 目の周りが腫れる | 炎症が広がっている | 中~高 |
安全な異物の取り方
基本原則:水で洗い流す
犬の目に入ったゴミを取る方法と注意点でも推奨されているように、犬の目に入ったゴミは水や目薬🛒で洗い流すのが最も安全な方法です。
手順
犬を落ち着かせる:興奮している状態では処置が難しいため、まず犬を落ち着かせます
保定する:犬を飼い主の前に同じ方向を向くように座らせ、後ろから優しく抱きかかえます
目を洗浄する:
- 犬用人工涙液または犬用目薬🛒を使用する - ない場合は、清潔な容器に水道水を入れて目薬のように点眼する - まぶたを軽く開いて、白目の部分に液体を流し込む
確認する:異物が流れ出たか確認します
人工涙液の使用
【獣医師執筆】愛犬の目の中に入ったゴミ!家庭でできる対処法と受診すべき状況を解説によると、人工涙液は涙と同じ成分でできているため、犬にも安全に使用できます。
おすすめの点眼液
犬用人工涙液(動物病院やペットショップで入手可能)
生理食塩水(コンタクトレンズ用でも可)
注意:人間用の目薬(特に血管収縮剤入り)は犬に有害な成分が含まれている場合があるため、使用しないでください。
正しい目薬の差し方
犬の目薬(点眼薬)の使い方に基づく、正しい点眼方法を解説します。
点眼の手順
犬を保定する
- 後ろから抱きかかえ、犬の頭を固定する - リラックスさせて安心させることが重要
目薬🛒を準備する
- 目薬を持つ手は犬の頭の上に置いて支点を作る - 手がぶれないように固定する
点眼する
- 後ろから顔を押さえて上を向かせる - 白目が見えるようにする - 黒目ではなく白目の部分に点眼(黒目に当たると嫌がる) - ボトルの先が目に触れないように、十分に距離を取る
点眼後
- 目薬は1滴で十分(目に入る容量は限られている) - 複数の目薬を使う場合は、5分以上の間隔をあける
愛犬・愛猫の目の健康を守る|自宅でできる目薬の正しい点眼方法では、最初は動物病院で獣医師や看護師に実際の点眼方法を見せてもらうことを推奨しています。
やってはいけないこと
絶対にNG:指や綿棒で取ろうとする
最も危険な行為は、指や綿棒、ティッシュなどで直接異物を取ろうとすることです。
危険な理由
角膜損傷のリスク:犬が動いた時に角膜を傷つけてしまう
異物を押し込む:かえって異物を目の奥に押し込んでしまう可能性
感染症のリスク:不潔な器具で細菌を目に入れてしまう
犬の恐怖心:無理に触ると犬が怖がり、噛みつく可能性もある
木枯らしの季節!犬の目に入ったゴミの正しい取り除き方とは?でも、無理に取ろうとする行為は厳禁とされています。
その他のNG行為
強く目をこする:角膜に傷をつける原因になる
放置しすぎる:異物が刺さったままだと炎症を起こす
人間用目薬🛒を使う:犬に有害な成分が含まれている場合がある
自然に治るケースと病院受診が必要なケース
自然に治ることもある
犬は涙で自然にゴミを排出する能力があります。小さなゴミや埃程度であれば、涙と一緒に流れ出ることが多いです。
様子を見てもよいケース:
小さな埃やゴミ
涙が出ているが、数分で落ち着く
犬が特に気にしていない
充血や腫れがない
動物病院を受診すべきケース
以下のような場合は、早急に動物病院を受診してください。
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 目薬を使っても取れない | 異物が刺さっている可能性 |
| 1時間以上症状が続く | 炎症が進行している |
| 目を完全に閉じている | 強い痛みのサイン |
| 角膜が白く濁っている | 角膜潰瘍の可能性 |
| 大量の黄緑色の目やに | 細菌感染の疑い |
| 目の周りが腫れている | 炎症が広がっている |
| 前足でしきりに目をこする | 異物が取れず、悪化のリスク |
犬の角膜潰瘍|初期症状や治療法を解説【獣医師監修】によると、目の異常は急速に悪化する可能性があるため、迷ったら早めに受診することが大切です。
角膜損傷と結膜炎について
角膜潰瘍(かくまくかいよう)
異物が角膜に傷をつけると、角膜潰瘍を引き起こす可能性があります。
症状
まぶたのけいれん(代表的な症状)
大量の涙
角膜の白濁
光を嫌がる(羞明)
目を閉じたまま開けない
診断方法
動物病院🛒ではフルオレセイン検査を行います。これは、特殊な染色液で角膜を染めて、傷の有無や範囲を確認する検査です。
結膜炎
犬の結膜炎の症状と原因、治療法についてによると、異物の刺激や感染により結膜炎を起こすことがあります。
症状
白目の充血
目やにの増加(カスタード状の場合は感染の疑い)
目のかゆみ
涙の増加
注意:結膜炎が悪化すると、犬が目をこすって角膜に傷をつけ、角膜炎を併発する悪循環に陥ることがあります。
予防策:目にゴミが入らないようにするには
散歩時の注意
強風の日は注意:風で砂や小枝が飛んでくる可能性がある
草むらに顔を突っ込ませない:草の先端が目に刺さることがある
他の犬との遊びを監視:興奮して顔をひっかかれる可能性
室内での注意
定期的な掃除:ホコリや毛が目に入らないようにする
シャンプー🛒時の注意:シャンプーが目に入らないように顔を避けて洗う
爪切り:前足の爪を短く保ち、目をこすっても傷つかないようにする
長毛種の場合
目の周りの毛が長い犬種(シーズー、マルチーズ、プードルなど)は、毛が目に入りやすいため、定期的なトリミングで目の周りの毛を短くすることが推奨されます。
まとめ
犬の目にゴミや異物が入った時は、水や犬用人工涙液で洗い流すのが最も安全な対処法です。絶対に指や綿棒で直接取ろうとせず、犬の自然な涙の力や、目薬による洗浄を第一選択としてください。
症状が1時間以上続く場合、角膜が白く濁っている場合、大量の目やにが出る場合などは、早急に動物病院を受診してください。目の病気は急速に悪化する可能性があるため、「様子を見る」期間は最小限にとどめることが愛犬の目の健康を守る鍵となります。
日頃から愛犬の目の状態をチェックし、異常があればすぐに気づけるようにしておくことも大切です。定期的な健康診断で目の健康も確認してもらいましょう。






