愛犬との暮らしで最も恐ろしいことの一つが「脱走」です。ほんの一瞬の油断で、玄関から飛び出したり、窓から転落したり、バルコニーを乗り越えてしまうことがあります。脱走した犬は交通事故に遭うリスクが高く、迷子になると飼い主の元に戻れないケースも少なくありません。この記事では、玄関・窓・バルコニーそれぞれの具体的な脱走防止🛒策と、万が一脱走してしまったときの対処法まで徹底解説します。
犬が脱走する主な原因と危険性
なぜ犬は脱走するのか

いぬのきもちWEB MAGAZINEによれば、犬が脱走する主な理由は以下の通りです:
1. 好奇心・興味
外の音や匂いに反応
他の犬や猫を追いかけたい
宅配便や来客に興奮
2. 恐怖・パニック

雷や花火の音に驚く
地震などの災害時
掃除機などの大きな音
3. 発情期の本能
未去勢・未避妊の犬は特に注意
異性の匂いに反応して脱走
4. 運動不足・ストレス
散歩が足りていない
留守番時間が長い
刺激が少ない環境
脱走の危険性
統計データ:
脱走犬の約40%が交通事故に遭遇(いぬのきもち調査)
脱走から24時間以内に発見される確率は60%
3日以上経過すると発見率が30%以下に低下
主な危険:
交通事故による死傷
迷子になり保護されない
他の犬とのトラブル
熱中症・低体温症
不審者による連れ去り
玄関からの脱走防止対策
玄関は最も脱走が多い場所です。PEPPYの調査では、脱走の約70%が玄関から発生しています。
対策1: ペットゲートの設置
設置場所:
玄関と廊下の間
玄関とリビングの間
二重ゲート🛒(玄関前+廊下)が最も安全
ゲートのタイプ:
| タイプ | 特徴 | 適した犬 |
|---|---|---|
| つっぱり式 | 壁に穴不要、賃貸OK | 小~中型犬 |
| ネジ固定式 | 頑丈、大型犬対応 | 全犬種 |
| 自立式 | 移動可能 | 小型犬 |
| ハイゲート(高さ90cm以上) | ジャンプ防止 | ジャンプ力のある犬 |
選び方のポイント:
高さ: 小型犬60cm以上、大型犬90cm以上
隙間: 5cm以下(頭が入らない)
ロック: 片手で開閉可能だが犬は開けられない
透明度: 犬が認識しやすい色・デザイン
対策2: 二重扉システム
アイディアいっぱいお庭ブログで推奨されている方法:
玄関内側にペットゲート + 門扉の二重構造
玄関ドアを開ける前にペットゲートで犬を隔離
玄関ドアを開けて来客対応
来客が帰った後、ドアを閉めてからゲートを開ける
これにより、犬が玄関に近づけないため脱走リスクがゼロになります。
対策3: しつけと家族ルール
「待て」「ハウス🛒」コマンドの徹底:
玄関チャイムが鳴ったら「ハウス」
玄関ドアを開ける前に「待て」
できたら褒めておやつ
家族ルールの設定:
玄関を開けるときは必ず「犬がいるよ!」と声かけ
ドアは最小限(10cm程度)だけ開ける
犬の位置を確認してから開ける
子供だけで玄関を開けさせない
対策4: 玄関マットの活用
doggys-qr.shopのアイデア:
玄関マットの上に立つことを禁止する
マットの手前で「待て」をさせる
視覚的な境界線として機能
窓からの脱走・転落防止対策
窓からの脱走は、特にマンション・アパートの高層階で命に関わる事故につながります。
対策1: 窓用脱走防止ネット・柵
設置方法:
突っ張り棒+ネット方式
- 費用: 約2,000円~(100均材料で可能) - 窓枠に突っ張り棒を設置 - ペット用ネット(網目5cm以下)を固定 - キナリノでDIY方法が詳しく紹介
専用窓柵の設置
- 既製品のペット用窓柵 - 高さ調整可能 - ロック機能付き
網戸の補強
- ペット用破れにくい網戸に交換 - 網戸ストッパーで開けられないようにする
対策2: 窓の開閉制限
ストッパー・ロックの活用:
窓ストッパー: 10cm以上開かないように制限
窓ロック: 犬が開けられないようにロック
補助鍵の取り付け
開け方の工夫:
上側だけを開ける(犬が届かない高さ)
小窓のみ開ける
換気扇を活用して窓を開けない
対策3: 窓周辺に物を置かない
犬が窓際にジャンプするきっかけを作らないため:
ソファ・ベッド🛒を窓から離す
踏み台になる家具を置かない
カーテンを閉めて外が見えないようにする
バルコニー・ベランダの安全対策
ててらぼペット部では、「犬がマンションのベランダに行くのは超危険」と警告しています。
バルコニーの主な危険
転落事故
- 柵の隙間から転落(特に小型犬) - 柵に前足をかけてバランスを崩す - 興奮して飛び越える
熱中症
- コンクリート床が高温になる(夏場60℃以上) - 日陰がなく直射日光 - 反射熱で体温上昇
脱走
- 隣の部屋との仕切りを乗り越える - 非常階段を伝って脱走
対策1: 転落防止ネットの設置
おすすめ製品:
プラスチックメッシュネット(網目5~8mm)
強度の高いポリエチレン製
UV加工で劣化しにくい
結束バンドで柵に固定
設置のポイント:
柵の上端から床まで隙間なく覆う
隣の部屋との仕切り部分も覆う
定期的に破れ・劣化をチェック
対策2: バルコニーへの出入り制限
ペットゲートで入口を遮断:
バルコニーへのドア前にゲート🛒設置
洗濯物を干すときだけ犬を別の部屋に移動
絶対に犬を出さないルール
対策3: 床の温度対策
夏場にバルコニーを使用する場合:
人工芝やウッドパネルで床を覆う
日陰を作る(サンシェード等)
水で床を冷やす
早朝・夕方の涼しい時間のみ使用
庭・門扉の脱走防止対策
一戸建ての場合、庭や門扉からの脱走も要注意です。
対策1: フェンスの高さと隙間
アイディアいっぱいお庭ブログの推奨基準:
| 犬のサイズ | フェンス高さ | 隙間(柵の間隔) |
|---|---|---|
| 小型犬 | 120cm以上 | 5cm以下 |
| 中型犬 | 150cm以上 | 7cm以下 |
| 大型犬 | 180cm以上 | 10cm以下 |
注意ポイント:
ジャンプ力のある犬種(ボーダーコリー等)はさらに高いフェンスが必要
地面との隙間も要チェック(穴を掘って脱出)
フェンスを登れないよう、足がかりになる構造を避ける
対策2: 二重門扉システム
門扉を2つ設置:
外門扉(道路側)
内門扉(玄関側)
この間に「エアロック空間」を作り、万が一1つの門が開いても犬が道路に出られない構造にします。
対策3: 門扉のオートクローズ機能
自動で閉まる門扉(ドアクローザー付き)
閉め忘れ防止
宅配業者や来客が閉め忘れても安全
対策4: 穴掘り対策
犬が地面を掘ってフェンスの下から脱走するのを防ぐ:
フェンスの基礎を深く埋める(30cm以上)
フェンス下に石やレンガを埋め込む
金網を地中に埋める
庭全体にコンクリートを打つ
脱走してしまったときの対処法
発見のゴールデンタイム
脱走から1時間以内が最も重要です。時間が経つほど犬は遠くに移動してしまいます。
すぐにやるべきこと(優先順位)
1. 家族・近隣への連絡(5分以内)
家族全員に連絡して手分けして探す
近所の人に声をかける
「〇〇犬が逃げました。見かけたら連絡ください」と伝える
2. 警察・保健所への届け出(30分以内)
最寄りの警察署に迷い犬として届け出
保健所・動物愛護センターに連絡
特徴(犬種、毛色、首輪の色など)を詳しく伝える
3. 動物病院への連絡(1時間以内)
かかりつけの動物病院
近隣の動物病院
保護された犬が連れてこられる可能性
4. SNS・掲示板への投稿(1時間以内)
Twitter、Facebook、Instagramで拡散
迷い犬専用サイト・アプリに投稿
地域の掲示板サイトに情報掲載
探すときのコツ
犬の心理を理解する:
怖がっている場合: 隠れている可能性が高い(物陰、駐車場の下)
好奇心で脱走: 興味のある方向に走っている(公園、川沿い)
帰巣本能: 元の家の方向に戻ろうとしている
効果的な探し方:
車でゆっくり探す: 窓を開けて犬の名前を呼びながら
普段使っているものを持参: おもちゃ🛒、おやつ、タオル(匂いで引き寄せる)
時間帯を変えて探す: 朝・夕方(人が少なく犬が出てきやすい)
脱走地点に戻る: 定期的に元の場所をチェック(戻ってくることがある)
見つけたときの注意
急に近づかない: 驚いて逃げる可能性
しゃがんで呼ぶ: 低い姿勢で優しく名前を呼ぶ
おやつ🛒で誘導: 好物のおやつを見せる
叱らない: 見つけたら褒める(叱ると次回も逃げる)
日頃からできる脱走予防
マイクロチップ・迷子札の装着
マイクロチップ:
2022年6月から義務化(ブリーダー・ペットショップから購入の場合)
動物病院で読み取り可能
半永久的に効果
迷子札:
首輪に装着
飼い主の名前・電話番号を記載
QRコード付き迷子札も便利
GPS追跡デバイス
最新のペット用GPSトラッカー:
リアルタイムで位置情報を確認
スマホアプリで追跡
脱走したらすぐに通知
月額費用: 500~1,000円程度
写真・動画の記録
脱走時の捜索に役立つ情報を記録:
全身写真: 正面・横・後ろから
特徴の記録: 模様、傷跡、首輪の色
動画: 歩き方、鳴き声
定期的に更新: 毛が伸びたり体型が変わったら撮り直す
去勢・避妊手術
発情期による脱走を防ぐ:
未去勢オスは発情メスを追って脱走
未避妊メスは発情期に落ち着きがなくなる
手術により脱走リスクが約50%減少
よくある質問(FAQ)
Q1: 賃貸でもペットゲートは設置できる?
A: つっぱり式ゲートなら壁に穴を開けずに設置可能です。退去時も原状回復が簡単で、賃貸でも問題なく使用できます。
Q2: 網戸では脱走防止にならない?
A: 通常の網戸は犬が破ることができるため不十分です。ペット用の破れにくい網戸に交換するか、網戸の外側にネットを追加設置してください。
Q3: バルコニーに出す時間は?
A: 基本的に犬をバルコニーに出すことは推奨されません。どうしても出す場合は、飼い主が常に監視し、転落防止ネットを設置した上で短時間のみにしてください。
Q4: 脱走防止に最も効果的な対策は?
A: 複数の対策を組み合わせることです。玄関ゲート🛒+しつけ+マイクロチップのように、多層防御が最も効果的です。
Q5: 脱走癖のある犬はどうすれば?
A: 脱走の原因(運動不足、ストレス、発情期)を特定し、根本的な解決を図ることが重要です。去勢・避妊手術、散歩時間の増加、しつけの徹底を検討してください。
まとめ:多層防御で脱走を完全防止
犬の脱走は飼い主の「ちょっとした油断」から起こります。一度脱走すると、交通事故や迷子という取り返しのつかない事態になる可能性があります。
脱走防止の3原則:
物理的対策: ゲート、柵、ネットで侵入を防ぐ
しつけ: 「待て」「ハウス」コマンドの徹底
万が一の備え: マイクロチップ、迷子札、GPS
特に玄関・窓・バルコニーは脱走の三大危険ポイントです。それぞれに適切な対策を施し、愛犬の安全を守りましょう。
さらに詳しい安全対策は犬と暮らす家づくりガイドをご覧ください。





