愛犬と暮らす室内に観葉植物を飾りたいと思っても、「この植物は犬にとって安全なの?」と不安になることはありませんか。実は、私たちにとって美しいインテリアグリーンの中には、犬が誤って口にすると中毒症状を引き起こす危険な植物が数多く存在します。
観葉植物による中毒|ペット保険のFPCによると、犬が植物を誤食して動物病院を受診するケースは年々増加しています。特に好奇心旺盛な子犬や、留守番中に退屈して植物をかじってしまうケースが多く報告されています。
本記事では、犬にとって危険な観葉植物を種類別に詳しく解説し、万が一誤食してしまった場合の対処法、そして犬と観葉植物を安全に共存させる方法をご紹介します。犬と暮らす家づくりの基本として、ぜひ犬と暮らす家づくり:安全で快適な住環境もあわせてご覧ください。
なぜ犬は観葉植物を食べてしまうのか
犬が観葉植物を食べてしまう理由はいくつかあります。

好奇心・遊び
特に子犬は好奇心が旺盛で、目に入るものすべてを口に入れて確かめようとします。揺れる葉や垂れ下がる茎は、犬にとって格好のおもちゃ🛒に見えてしまいます。
胃の不調
犬は胃がムカムカするときに草を食べて胃を刺激し、嘔吐することで胃の中をすっきりさせようとする習性があります。室内で草が手に入らない場合、観葉植物で代用してしまうことがあります。

ストレス・退屈
長時間の留守番や運動不足によるストレスから、観葉植物をかじって気を紛らわせる行動に出ることがあります。
栄養不足
ミネラルやビタミンが不足していると、本能的に植物を食べようとすることがあります。
最も危険!絶対に置いてはいけない観葉植物
ユリ科の植物(ユリ、チューリップなど)
犬が食べると危険な花などの植物一覧によると、ユリ科の植物は犬にとって最も危険な植物の一つです。
中毒成分: リコリン、コルヒチンなど 症状: 嘔吐、食欲不振、痙攣、腎不全、最悪の場合は死に至ることも
ユリは花、葉、茎、球根のすべての部位に毒性があります。さらに驚くべきことに、ユリを活けた花瓶の水にも中毒成分が溶け出すため、犬が水を飲んでしまうだけでも危険です。
チューリップも同様に全体に毒性があり、特に球根に「ツリピン」という強い毒が含まれています。春に球根を植え替える際は、犬が掘り返さないよう十分注意が必要です。
ソテツ
中毒成分: サイカシン 症状: 嘔吐、下痢、肝不全、神経症状、けいれん
ソテツは観葉植物として人気がありますが、愛犬家が気を付けるべき、15の観葉植物とは?で犬にとって最も危険な観葉植物のリストに挙げられています。
ソテツに含まれるサイカシンは非常に強力な毒素で、少量でも肝不全を引き起こす可能性があります。特に種子と若い葉に高濃度で含まれており、誤食した場合は命に関わることがあります。
ポインセチア
中毒成分: ユーフォルビン(樹液) 症状: 口内炎症、嘔吐、下痢、皮膚炎
クリスマス🛒シーズンに飾られることの多いポインセチアですが、犬が摂取すると嘔吐や下痢を引き起こします。また、樹液が皮膚に触れると皮膚炎を起こすこともあります。
人気の観葉植物でも要注意!
ポトス
中毒成分: シュウ酸カルシウム🛒 症状: 口内炎症、よだれ、嘔吐、呼吸困難
ポトスは有毒ですか?によると、ポトスはサトイモ科の植物で、全ての部位にシュウ酸カルシウムが含まれています。
犬がポトスをかじると、針状のシュウ酸カルシウムの結晶が口腔内や喉の粘膜に刺さり、強い炎症と痛みを引き起こします。摂取すると以下のような症状が現れます:
口をこする、泡を吹く
よだれを大量に垂らす
吐き出そうとする仕草
嘔吐、下痢
最悪の場合、呼吸困難
ポトスは育てやすく人気の観葉植物ですが、犬を飼っている家庭では避けるべき植物です。
モンステラ
中毒成分: シュウ酸カルシウム 症状: 口内・喉の腫れ、嘔吐、飲み込み困難
観葉植物を食べると犬にとって危険!で解説されているように、モンステラもポトスと同じサトイモ科で、シュウ酸カルシウムを含んでいます。
モンステラは大きな葉が特徴的でリビングに置かれることが多いですが、床に直接置かれることが多いため、犬が簡単に触れられる位置にあることが問題です。犬が誤って食べると:
強い口内の刺激や喉の腫れ
泡を吹く、飲み込むのを嫌がる
重症化すると呼吸困難
モンステラを飾る場合は、高い棚の上に置くか、犬が入れない部屋で管理することが推奨されています。
アロエ
中毒成分: アロイン、アロエエモジン 症状: 下痢、嘔吐、血尿
アロエは健康に良いとされる植物ですが、これは人間にとっての話。犬が食べると下痢や嘔吐を引き起こし、大量に摂取すると血尿が出ることもあります。
シェフレラ(カポック)
中毒成分: シュウ酸カルシウム🛒 症状: 口内炎症、嘔吐、皮膚炎
カポックという名前で親しまれているシェフレラも、ポトスやモンステラと同様にシュウ酸カルシウムを含んでいます。
ドラセナ(幸福の木)
中毒成分: サポニン 症状: 嘔吐、下痢、食欲不振、よだれ
「幸福の木」として人気のドラセナですが、犬には有毒です。特に葉に毒性が高く、誤食すると消化器症状を引き起こします。
その他の危険な観葉植物一覧
犬が食べてはいけない危険な植物・観葉植物25選|PETOKOTOと犬や猫などのペットが食べると有毒な観葉植物10選を参考に、その他の危険な植物をリストアップします。
| 植物名 | 有毒成分 | 主な症状 |
|---|---|---|
| スパティフィラム | シュウ酸カルシウム | 口内炎症、嘔吐 |
| ディフェンバキア | シュウ酸カルシウム | 口内炎症、呼吸困難 |
| フィロデンドロン | シュウ酸カルシウム | 口内炎症、嘔吐 |
| アイビー(ヘデラ) | サポニン | 嘔吐、下痢、腹痛 |
| ゴムの木 | フィカシン | 嘔吐、下痢、皮膚炎 |
| サンセベリア | サポニン | 嘔吐、下痢 |
| シクラメン | シクラミン | 嘔吐、下痢、けいれん |
| クワズイモ | シュウ酸カルシウム | 口内炎症、嘔吐 |
| カラジウム | シュウ酸カルシウム | 口内炎症、嘔吐 |
| スズラン | コンバラトキシン | 嘔吐、不整脈、けいれん |
犬にとって安全な観葉植物
犬に危険な植物・観葉植物は?EPARKペットライフによると、以下の植物は犬にとって危険性がないとされています。
安全な観葉植物リスト
パキラ - 育てやすく、犬が誤食しても無害
ベンジャミン - 人気の観葉植物で安全性が高い
オリーブ - 実を食べても問題なし
ペペロミア - 小型で可愛らしい、犬にも安全
アジアンタム - 繊細な葉が美しいシダ植物
テーブル🛒ヤシ - 南国風の雰囲気、犬に無害
ガジュマル - 縁起の良い観葉植物
オリヅルラン - 空気清浄効果もあり安全
エバーフレッシュ - 葉が夜に閉じる面白い植物
アレカヤシ - 大型で存在感があり安全
ただし、「安全」とされる植物でも、大量に食べれば消化不良を起こす可能性があります。また、土や肥料に有害物質が含まれていることもあるため、犬が植物に近づかないようにすることが基本です。
中毒症状と重症度の見分け方
身近にある危険な植物|みんなのどうぶつ病気大百科を参考に、中毒症状の見分け方を解説します。
軽度の症状
よだれが多く出る
口を気にして前足でこする
嘔吐(1~2回程度)
軽い下痢
中等度の症状
繰り返す嘔吐・下痢
食欲不振
元気がない
ふらつき
重度の症状(緊急)
けいれん、ふるえ
呼吸困難
意識がもうろう
ぐったりして動かない
血尿、血便
重度の症状が見られた場合は、一刻を争います。すぐに動物病院へ連絡し、緊急受診してください。
誤食してしまった場合の対処法
1. 落ち着いて状況を把握する
パニックにならず、以下の情報を確認します:
何を食べたか(植物の種類)
いつ食べたか(時間)
どのくらい食べたか(量)
現在の症状
植物の一部(葉や茎)を持参できれば、獣医師の診断に役立ちます。
2. すぐに動物病院に連絡する
症状が出ていなくても、危険な植物を食べてしまった時や、食べたことが疑われる時には必ず動物病院🛒に相談してください。花による中毒|ペット保険のFPCによると、時間が経過すると中毒成分が体内に吸収されて症状が重くなる可能性があります。
3. 自己判断で吐かせない
インターネットで「塩水を飲ませて吐かせる」といった情報を見かけることがありますが、素人判断で吐かせることは絶対にやめてください。
吐かせることで以下のリスクがあります:
気管に詰まって窒息
食道や胃を再度傷つける
塩分過多による中毒
4. 水や牛乳を飲ませない
毒の吸収を早めてしまう可能性があるため、獣医師の指示がない限り何も飲ませないでください。
5. 動物病院での治療
動物病院では以下のような治療が行われます:
催吐処置(獣医師が安全に吐かせる)
胃洗浄
活性炭の投与(毒素の吸収を防ぐ)
点滴(脱水症状の改善、毒素の排出促進)
対症療法(症状に応じた治療)
犬と観葉植物を安全に共存させる方法
1. 高い場所に置く
犬が届かない高さの棚や、吊り下げタイプのプランターを使用します。ただし、ジャンプ力のある犬や、家具を使って登る犬もいるため、完全に届かない高さを確保しましょう。
2. 部屋を分ける
観葉植物は犬が入れない部屋に置き、ドアや柵で完全に隔離します。
3. フェンスや柵で囲む
床置きの観葉植物の周りに、犬が入れないようフェンス🛒や柵を設置します。ただし、小型犬用の柵では大型犬が簡単に乗り越えてしまうことがあります。
4. 犬用の草を用意する
犬が植物を食べたがる習性がある場合、犬用の草(ペットグラス)を用意してあげましょう。これにより、観葉植物への興味を減らすことができます。
5. しつけとトレーニング
「ダメ」「ノー」などのコマンドで、観葉植物に近づかないようしつけます。ただし、留守番中や目を離した隙に食べてしまう可能性があるため、しつけだけに頼るのは危険です。
6. 運動とストレス解消
退屈やストレスから観葉植物をかじってしまうケースも多いため、十分な運動と遊びの時間を確保しましょう。
7. 安全な植物に入れ替える
どうしても観葉植物を置きたい場合は、前述の「犬にとって安全な観葉植物」に入れ替えることを検討してください。
庭の植物にも注意が必要
室内の観葉植物だけでなく、庭やベランダの植物にも注意が必要です。
庭で特に危険な植物
アジサイ - 青酸配糖体が含まれ、嘔吐や痙攣を引き起こす
スイセン - 全体に毒があり、嘔吐、下痢、腹痛の原因に
シャクナゲ - グラヤノトキシンが含まれ、嘔吐や呼吸困難を引き起こす
イチイ - 種子と葉に強い毒があり、心臓に影響
ツツジ - グラヤノトキシンによる中毒
散歩中に道端の植物を食べてしまうこともあるため、散歩中も注意深く見守りましょう。
よくある質問(FAQ)
犬が観葉植物を食べたけど症状が出ていません。様子を見ても大丈夫ですか?
症状が出ていなくても、すぐに動物病院に相談してください。中毒症状は数時間後に現れることもあり、時間が経つほど治療が困難になります。
少しかじっただけなら大丈夫ですか?
植物の種類によっては、ごく少量でも中毒を引き起こすものがあります。特にユリ科の植物やソテツは少量でも危険です。自己判断せず、必ず獣医師に相談してください。
犬が観葉植物の土を食べてしまいました。危険ですか?
土自体は通常無害ですが、肥料や農薬が含まれている場合は中毒を起こす可能性があります。また、土に混ざった植物の根や球根を一緒に食べている可能性もあるため、念のため動物病院🛒に相談しましょう。
猫にも同じ植物が危険ですか?
多くの場合、猫にも同様に危険です。特にユリ科の植物は猫にとってさらに危険で、急性腎不全を引き起こす可能性が高いです。
どの観葉植物が安全か調べる方法はありますか?
信頼できる獣医師のサイトやペット保険会社の情報を参考にしてください。新しく植物を購入する前に、必ず「犬 植物名 毒性」で検索して安全性を確認しましょう。
まとめ
犬と観葉植物を安全に共存させるためのポイントをまとめます:
絶対に置いてはいけない植物 - ユリ科、ソテツ、ポインセチアは特に危険
人気の観葉植物にも注意 - ポトス、モンステラ、ドラセナなども有毒
安全な植物を選ぶ - パキラ、ベンジャミン、オリーブなど
物理的な対策 - 高い場所に置く、部屋を分ける、柵で囲む
誤食時は即座に対応 - 症状がなくてもすぐ動物病院へ連絡
自己判断で吐かせない - 危険なので必ず獣医師に相談
観葉植物は私たちの生活を豊かにしてくれる存在ですが、犬にとっては命に関わる危険な存在になることもあります。愛犬の安全を最優先に考え、適切な観葉植物選びと配置を心がけましょう。
犬が安全に暮らせる家づくりについては、犬と暮らす家づくり:安全で快適な住環境で総合的な情報をご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。





