「赤ちゃんが生まれるけど、犬と一緒に暮らしても大丈夫?」「子供と犬を安全に共存させるにはどうすればいい?」こうした不安を抱えている方は少なくありません。
赤ちゃんと犬は一緒に暮らせる?メリットや注意点、安全を守るための対策によると、適切な対策を講じれば赤ちゃんと犬は安全に共存できますが、赤ちゃんと犬が同じ部屋にいる時は必ず大人が監視することが絶対条件です。
また、かわいいけど危険も 赤ちゃんと犬の「同居」、獣医師が教える2つの注意点では、衛生管理と事故防止の重要性が強調されています。
本記事では、赤ちゃん・子供と犬が安全に共存するためのルール、衛生管理の方法、事故防止対策を詳しく解説します。犬と暮らす家づくり全般については犬と暮らす家づくり:安全で快適な住環境もあわせてご覧ください。
赤ちゃんと犬が一緒に暮らすメリット
まず、適切に管理された環境では、赤ちゃんと犬の共存には多くのメリットがあります。

免疫力の向上・アレルギー予防効果
感染症は?アレルギーは?赤ちゃんとペットの「いい距離感」によると、生まれた時から犬と暮らしている子供は、喘息や鼻炎などのアレルギー🛒症状の発症率が低いという研究報告があります。
福島県立医科大学の研究では:
犬を飼っている家の子供:卵、牛乳、ナッツ類に対してアレルギーを発症しにくい
猫を飼っている家の子供:卵、小麦、大豆に対してアレルギーを発症しにくい

適度に細菌やアレルゲンに触れることで、免疫系が正しく発達すると考えられています。
情緒の安定・社会性の発達
命を大切にする心が育つ
思いやりや優しさを学ぶ
責任感が芽生える
ストレス軽減🛒効果
運動習慣の定着
犬との散歩や遊びを通じて、自然と運動する習慣が身につきます。
赤ちゃんと犬の共存で注意すべきリスク
一方で、ペットとの同居で赤ちゃんに与える影響|牧田産婦人科では、以下のようなリスクも指摘されています。
感染症のリスク
犬と赤ちゃんの同居で気をつけることとは?トラブルや事故を防止によると、犬の唾液には様々な細菌が含まれており、抵抗力の弱い赤ちゃんは注意が必要です。
主な感染症:
パスツレラ症 - 犬の口の中にいる常在菌。咬まれたり舐められたりして感染
カンピロバクター症 - 下痢、腹痛、発熱
サルモネラ症 - 嘔吐、下痢
トキソプラズマ症 - 妊娠中の感染は胎児に影響の可能性
アレルギーのリスク
前述のように予防効果がある一方、1歳以下のアトピー性皮膚炎患児の約4人に1人は犬や猫のアレルゲン抗体を持っているというデータもあります。
症状:
くしゃみ、鼻水、鼻づまり
目のかゆみ、充血
皮膚の湿疹、じんましん
喘息
事故のリスク
咬傷事故 - 犬が赤ちゃんを噛んでしまう
飛びつき事故 - 勢いよく飛びついて転倒
誤食事故 - 犬のフードやおもちゃ🛒を口に入れる
ひっかき事故 - 爪で傷つける
月齢・年齢別の注意点
新生児期(0~1ヶ月)
最も注意が必要な時期です。
犬を赤ちゃんに近づけない(最低でも1m以上離す)
同じ部屋で過ごさせる場合は必ずベビーベッドを使用
赤ちゃんが寝ている時は別室に犬を隔離
犬の足音や吠え声で赤ちゃんが起きないよう配慮
乳児期前半(2~6ヶ月)
犬との接触は大人の監視下でのみ許可
犬が赤ちゃんを舐めないよう注意
おもちゃは完全に分ける
犬のフードや水を赤ちゃんが触らないよう配置
乳児期後半(7~12ヶ月)
ハイハイ・つかまり立ちが始まり、最も危険な時期です。
赤ちゃんと犬が一緒に暮らすための5つの注意点【獣医師解説】では、この時期の事故が最も多いと警告しています。
赤ちゃんが犬の尻尾や耳を引っ張る→犬が驚いて噛む
犬のフードを口に入れる→誤食
犬のトイレに触る→不衛生
対策:
ベビーゲートで犬のスペースと赤ちゃんのスペースを完全分離
犬のフード、水、トイレは高い位置または柵の向こうに設置
常に目を離さない
幼児期(1~3歳)
歩行が安定し、言葉も理解し始める時期。
犬の触り方を教える(優しく、ゆっくり)
「犬が嫌がることはしない」を繰り返し教える
犬が寝ている時、食事中は近づかないルール
幼児期~学童期(4歳以降)
犬の世話を一緒にする(餌やり、ブラッシング)
犬の気持ちを理解する教育
犬との適切な遊び方を教える
絶対に守るべき安全ルール
ルール1:決して目を離さない
犬と赤ちゃんが同居するときに気をつけたいポイントによると、事故が起こりやすいのは以下の状況です:
犬が眠っている時
犬がごはんやおやつを食べている時
犬がおもちゃ🛒で遊んでいる時
子供が犬にしつこくした時
これらの状況では特に注意深く監視してください。
ルール2:同じベッドで寝かせない
窒息、圧迫のリスクがあるため、赤ちゃんはベビーベッドで寝かせることが推奨されています。犬と寝室を分けるのが理想的です。
ルール3:口の周りを舐めさせない
犬の唾液には細菌が多く含まれています。顔を舐めさせることは避けてください。
ルール4:犬のトイレ・食器には触れさせない
衛生管理の観点から、これらは赤ちゃん・子供が触れられない場所に配置します。
ルール5:犬が嫌がるサインを見逃さない
以下のサインが見られたら、すぐに赤ちゃん・子供を犬から離します:
耳を後ろに倒す
尻尾を下げる、股の間に入れる
体をこわばらせる
目をそらす、白目を見せる
唸る、歯を見せる
逃げようとする
子供への教育:犬との正しい接し方
子供と犬がともにハッピーに暮らすために〜家庭犬しつけインストラクターを参考に、子供に教えるべき接し方を解説します。
基本の触り方
NG例:
「乱暴に触っちゃダメ!」(抽象的で子供には分からない)
OK例:
「手の平を開いて『バイバイ』するみたいにパーにして、その手で犬のことをそっと気持ちよく触ろうね」(具体的)
犬に近づく際のルール
子どもと犬って仲良くなれる?子育て世帯で犬を飼うコツによると、以下のステップを守ります:
目を見つめない - 犬にとって威嚇と受け取られる
しゃがんで目線を下げる - 犬が怖がらないように
手のにおいを嗅がせる - 犬が確認できるように
なでる時は顎の方から - 頭上から触ると怖がる
触ってはいけないタイミング
寝ている時
ごはんを食べている時
おもちゃ🛒で遊んでいる時
トイレをしている時
犬が嫌がっている時
犬への準備:赤ちゃんを迎える前のしつけ
基本コマンドの徹底
必須コマンド:
「待て」 - 赤ちゃんにじゃれつくのを抑える
「おいで」 - 危険な状況から呼び戻す
「伏せ」 - 興奮を落ち着かせる
「ハウス」 - 必要時に隔離できる
赤ちゃんと犬はいつから一緒にいられる?同居のリスク・メリット・事故防止対策によると、赤ちゃんが産まれる前に最低限のしつけは確実に行っておく必要があります。
赤ちゃんの匂いや音に慣らす
出産前から準備:
ベビーパウダーの匂いを嗅がせる
赤ちゃんの泣き声の録音を聞かせる
ベビー用品を少しずつ家に置く
嫉妬対策
犬が赤ちゃんに嫉妬しないよう:
赤ちゃんが来る前から犬へのかまい方を調整
赤ちゃんが来たからといって急に無視しない
赤ちゃんがいる時こそ犬を褒める
衛生管理の徹底
犬の衛生管理
赤ちゃんと犬が一緒に暮らすための5つの注意点【獣医師解説】を参考に、以下を徹底します:
ブラッシング:
毎日行う
抜け毛が室内で舞わないよう、できれば屋外で
換毛期は特に念入りに
2週間に1回程度
低刺激性のシャンプーを使用
しっかり乾かす(生乾きは雑菌繁殖の原因)
散歩後の手入れ:
足を洗う
ブラッシングで外の汚れを落とす
必要に応じて体を拭く
爪切り:
定期的に爪を切る(ひっかき事故防止)
歯磨き:
口臭・口内細菌の繁殖を防ぐ
できれば毎日、最低でも週3回
健康管理
ワクチン接種 - 定期的に実施
ノミ・ダニ予防 - 月1回の予防薬
定期健康診断 - 年1~2回
寄生虫駆除 - 検便で確認
室内の衛生管理
掃除機がけ:
毎日1回以上
ソファや布製品も掃除機で吸う
拭き掃除:
床は週に2~3回水拭き
犬が舐める可能性がある場所は念入りに
空気清浄機:
HEPAフィルター搭載のものが効果的
24時間稼働
換気:
1日2~3回、窓を開けて換気
洗濯:
犬が触れる布製品(ブランケット、ベッドカバー)は週1回洗濯
赤ちゃんの衣類と犬用品は別々に洗う
手洗いの徹底
犬を触った後は必ず石鹸で手を洗います。特に以下のタイミング:
犬を触った後
赤ちゃんに触る前
授乳前
食事の準備前
住空間の工夫
ベビーゲートの活用
赤ちゃんと犬のスペースを物理的に分けます:
リビング - ベビーゲートで区切る
寝室 - 犬は入れない
キッチン - 犬の進入禁止エリア
犬専用スペースの確保
犬が落ち着ける場所を用意します:
ケージやクレート
静かな場所
赤ちゃんが入れない場所
詳しくはケージ配置で快適な生活もご覧ください。
フードと水の配置
赤ちゃん・子供が触れない場所に:
高い位置(カウンターの上など)
ベビーゲートの向こう側
犬専用スペース内
アレルギーが出た場合の対処
症状の確認
以下の症状が見られたら、すぐに小児科を受診:
繰り返すくしゃみ、鼻水
目のかゆみ、充血
皮膚の湿疹、かゆみ
喘息様の呼吸困難
対策
軽度の場合:
掃除の頻度を増やす
空気清浄機を導入
犬と寝室を完全分離
定期的なシャンプー🛒
重度の場合:
医師と相談の上、一時的に犬を預ける選択肢も検討
アレルギー検査で原因特定
薬物療法
犬が赤ちゃんに攻撃的になった場合
原因
嫉妬
恐怖
縄張り意識
ストレス
対処法
専門家に相談 - ドッグトレーナー、獣医師の行動診療科
一時的な隔離 - 安全が確保できるまで別々に
徐々に慣らす - 短時間から接触時間を増やす
褒めて関連付ける - 赤ちゃんがいる時に犬を褒める
絶対にしてはいけないこと:
犬を叱りつける(恐怖心を増幅)
急に接触させる
無理強いする
よくある質問(FAQ)
出産直前まで犬と接していても大丈夫ですか?
はい、問題ありません。ただし、妊娠後期は動きが制限されるため、犬の散歩や世話を家族に協力してもらいましょう。トキソプラズマ症の予防のため、犬のトイレ掃除は他の家族に任せるのが理想的です。
犬アレルギーは遺伝しますか?
両親がアレルギー体質の場合、子供もアレルギーになりやすい傾向があります。ただし、前述のように早期から犬と暮らすことで予防効果もあるため、一概には言えません。
赤ちゃんが生まれたら犬を手放すべきですか?
いいえ、適切な対策を講じれば共存できます。どうしても難しい場合は、一時的に信頼できる人に預ける選択肢もありますが、手放す必要はありません。
小型犬なら安全ですか?
いいえ、小型犬でも噛む力は強く、赤ちゃんには大怪我につながります。サイズに関わらず、同じように注意が必要です。
いつから子供だけで犬と遊ばせても大丈夫ですか?
少なくとも小学校高学年(10歳以降)までは大人の監視下で遊ばせることを推奨します。犬の性格や子供の理解度によっても異なります。
まとめ
赤ちゃん・子供と犬が安全に共存するためのポイント:
絶対に目を離さない - 同じ部屋にいる時は常に監視
徹底した衛生管理 - 毎日のブラッシング、2週間に1回のシャンプー🛒
犬のしつけ - 「待て」「おいで」などの基本コマンド
子供への教育 - 正しい犬の触り方、タイミング
空間の分離 - ベビーゲートで安全エリアを確保
健康管理 - ワクチン、ノミ・ダニ予防、定期健診
適切な対策を講じれば、赤ちゃん・子供と犬は安全に、そして豊かに共存できます。犬との生活を通じて、子供は命の大切さ、思いやり、責任感を学ぶことができます。
犬が安全に暮らせる住環境づくりの総合的な情報は、犬と暮らす家づくり:安全で快適な住環境でご紹介しています。





