愛犬の目の下に茶色いシミができていませんか?それは「涙やけ」と呼ばれる症状です。涙やけは見た目の問題だけでなく、放置すると皮膚トラブルの原因にもなります。
この記事では、涙やけの原因から正しいケア方法、動物病院🛒での治療まで徹底解説します。PetMDやアニコム損保などの信頼できる情報をもとに、愛犬の目元を清潔に保つ方法をお伝えします。
犬の涙やけとは?放置すると危険な理由
涙やけとは、犬の目の下の毛が赤茶色や黒っぽく変色してしまう状態のことです。特に白や明るい色の被毛を持つ犬では目立ちやすく、多くの飼い主さんが悩んでいます。

涙やけの正体:ポルフィリンが原因で毛が変色
涙やけの原因物質は「ポルフィリン」という鉄分を含む分子です。PetMDによると、ポルフィリンは涙、尿、唾液などに含まれており、すべての犬の涙に存在しています。
涙が目から溢れ出て毛に付着すると、ポルフィリンが空気中の酸素と反応して酸化し、赤茶色に変色します。この変色は一度起こると、毛が生え変わるまで消えることはありません。
涙やけを放置するリスク:皮膚炎や感染症

涙やけは見た目だけの問題ではありません。富士見台どうぶつ病院の解説によると、涙やけを放置すると以下のリスクがあります:
皮膚炎:常に湿った状態が続くと、皮膚がただれることがある
細菌感染:湿った環境は細菌の繁殖に適している
悪臭:細菌の繁殖により不快な臭いが発生する
かゆみ:皮膚トラブルにより犬が目を掻いて悪化させる
早期のケアと原因特定が、愛犬の健康を守る鍵となります。
涙やけの5つの主な原因
涙やけを効果的にケアするためには、まず原因を理解することが大切です。アニコム損保の獣医師監修記事によると、主な原因は5つあります。
原因①:鼻涙管の閉塞・狭窄
最も多い原因が鼻涙管のトラブルです。鼻涙管とは、目と鼻をつなぐ細い管のこと。通常、涙はこの管を通って鼻に排出されます。
しかし、生まれつき鼻涙管が狭かったり、老廃物が詰まったりすると、涙が正常に排出されず、目から溢れ出てしまいます。特に小型犬は先天的に鼻涙管が狭いことが多いです。
原因②:眼瞼内反症(逆さまつげ)
眼瞼内反症とは、まぶたが内側に巻き込んでしまう状態です。これにより、まつげや被毛が眼球を刺激し、涙の分泌が増えます。
短頭種(パグ、シーズーなど)は特にこの症状を起こしやすい傾向があります。
原因③:食事アレルギー・添加物
食事に含まれる成分がアレルギー反応を引き起こし、涙の量が増えることがあります。特に注意が必要なのは:
牛肉、鶏肉などのタンパク質
小麦、トウモロコシなどの穀物
人工添加物、着色料
質の低いドッグフード🛒や添加物の多いフードは、涙やけを悪化させる可能性があります。
原因④:目の周りの毛や異物による刺激
目の周りの毛が伸びすぎると、眼球に触れて刺激となります。また、ほこりやゴミなどの異物が目に入ることでも涙が増えます。
定期的なトリミングで目の周りを清潔に保つことが大切です。グルーミングの基本については、犬のグルーミング:自宅でできるプロのケアで詳しく解説しています。
原因⑤:環境アレルギー(ハウスダスト・花粉)
ハウスダストや花粉などの環境アレルゲンも涙やけの原因になります。季節によって涙やけが悪化する場合は、環境アレルギーを疑いましょう。
空気清浄機の使用や、こまめな掃除が予防に効果的です。
涙やけしやすい犬種と特徴
みんなのブリーダーの獣医師監修記事によると、涙やけを起こしやすい犬種には共通した特徴があります。
トイプードル・マルチーズ・チワワ(鼻涙管が狭い小型犬)
これらの小型犬は、生まれつき鼻涙管が狭いか閉塞していることが多いです。そのため、涙が正常に排出されず、涙やけを起こしやすくなります。
特にマルチーズ🛒やトイプードルは白い被毛のため、涙やけが非常に目立ちます。毎日のケアが特に重要な犬種です。
シーズー・パグ・フレンチブルドッグ(短頭種)
短頭種は顔の構造上、以下の理由で涙やけを起こしやすいです:
目が大きく突出している:刺激を受けやすく、涙が出やすい
鼻涙管が短く狭い:涙の排出が難しい
眼瞼内反症になりやすい:まつげが眼球を刺激する
VCA Animal Hospitalsによると、短頭種は目を完全に閉じることが難しく、常に目が刺激されている状態になりやすいとのことです。
柴犬・ダックスフンド(アレルギー体質の犬種)
柴犬やミニチュアダックスフンドは、アレルギー体質になりやすい犬種として知られています。
アレルギー反応により:
結膜炎や鼻炎を発症する
涙管が詰まりやすくなる
涙の量が増える
これらの犬種では、食事管理と環境管理が涙やけ予防の鍵となります。
自宅でできる涙やけケア【毎日のお手入れ】
獣医師執筆の記事を参考に、自宅でできる正しい涙やけケアの方法をご紹介します。
準備するもの:コットン・ガーゼ・ぬるま湯
涙やけケアに必要なものは以下の通りです:
| アイテム | 用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| コットン | 涙の拭き取り | 繊維が細かく柔らかいものを選ぶ |
| ガーゼ | 固まった汚れの除去 | 清潔なものを使用 |
| ぬるま湯 | 汚れをふやかす | 人肌程度の温度 |
| 専用クリーナー | 頑固な汚れに | 獣医師に相談して選ぶ |
ティッシュやペーパータオル🛒は使用しないでください。繊維が粗く、目を傷つける可能性があります。
正しい拭き取り方:目から外側へ優しく
コットンをぬるま湯で湿らせる
目頭から外側に向かって優しく拭く(目に向かって拭かない)
固まった汚れは無理に取らず、ふやかしてから除去
拭いた後は乾いたガーゼで水分を拭き取る
重要:犬が嫌がる場合は無理に行わないでください。急に動いた際に眼球を傷つける恐れがあります。
拭き取りの頻度:1日2〜3回がベスト
涙やけが気になる犬の場合、1日2〜3回の拭き取りが理想的です。特に以下のタイミングがおすすめ:
朝起きた時(夜間にたまった涙を除去)
食後(食事中に涙が出やすい)
就寝前(清潔な状態で眠る)
継続的なケアが、涙やけの予防と改善につながります。自宅でのケア全般については自宅トリミングに挑戦:必要な道具と手順も参考にしてください。
やってはいけないNGケア
以下の行為は涙やけを悪化させたり、別のトラブルを引き起こす可能性があります:
❌ 人間用の目薬を使用する → 犬に刺激になる成分が含まれている可能性あり
❌ アルコール含有の製品で拭く → 皮膚や目に強い刺激を与える
❌ 漂白剤入りの製品を使う → 絶対に使用しないこと
❌ 強くこする → 皮膚を傷つけ、炎症を悪化させる
目薬やクリーナーを使用する際は、必ず獣医師に相談してから使いましょう。
涙やけ対策に効果的なフード・サプリメント
食事の見直しは、涙やけ対策の重要なポイントです。AKC(アメリカンケネルクラブ)の専門家も、食事管理の重要性を強調しています。
フードの選び方:消化が良く添加物の少ないもの
涙やけ対策に適したフード🛒の特徴:
良質な動物性タンパク質が主原料
- 犬は肉食傾向が強く、動物性タンパク質の消化が得意 - 「チキン」「サーモン」など具体的な原材料名が記載されているもの
添加物・着色料が少ない
- 人工添加物はアレルギーの原因になりやすい - 無添加やナチュラルフードを検討
消化吸収率が高い
- 消化不良は老廃物の蓄積につながる - 老廃物が鼻涙管を詰まらせる原因に
おすすめ成分:オメガ3脂肪酸・ビタミン類
涙やけ対策に効果が期待できる栄養素:
| 成分 | 効果 | 含まれる食材 |
|---|---|---|
| オメガ3脂肪酸 | 抗炎症作用 | サーモン、亜麻仁油 |
| ビタミンA | 目の健康維持 | レバー、にんじん |
| ビタミンC | 抗酸化作用 | 野菜、果物 |
| ビタミンE | 皮膚の健康維持 | ナッツ類、植物油 |
サプリメントは補助的に使用
涙やけ対策サプリメント🛒には、ルテイン、アントシアニン、アスタキサンチンなどの成分が含まれているものがあります。
サプリメント使用の注意点:
あくまで補助的な役割として使用
効果には個体差がある
使用前に獣医師に相談する
持病がある場合は特に注意
サプリメントだけで涙やけが治ることは少なく、日常のケアと組み合わせることが大切です。
トリミングと目元の毛のカット
目の周りの毛の管理は、涙やけ予防に直結します。
目の周りの毛を短くカット
目の周りの毛が長いと:
毛が眼球に触れて刺激になる
涙が毛に付着しやすくなる
涙やけが悪化する
特にトイプードル、マルチーズ、シーズーなどの長毛種は、定期的なトリミングが必須です。
自宅でのカットは危険?プロに任せるべきケース
目の周りのカットは非常にデリケートな作業です。以下の場合はプロのトリマーに任せることをおすすめします:
犬が動きやすい、じっとしていられない
飼い主がトリミングに慣れていない
目の周りに炎症や傷がある
ハサミを怖がる
自宅でできることとプロに任せることの見極めについては、プロに任せるべきケアと自宅でできるケアで詳しく解説しています。
動物病院での治療が必要なケース
日常のケアだけでは改善しない場合、動物病院での治療が必要です。VCA Animal Hospitalsの獣医師も、原因によっては専門的な治療が必要だと述べています。
病院を受診すべき症状のサイン
以下の症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう:
涙の量が急に増えた
目やにが黄色や緑色(細菌感染の可能性)
目の周りが赤く腫れている
目を痛そうにしている、頻繁にまばたきする
目を掻こうとする
涙やけが急に悪化した
これらは眼の病気のサインである可能性があります。自己判断せず、専門家に診てもらいましょう。
鼻涙管洗浄とは
鼻涙管閉塞が原因の場合、「鼻涙管洗浄」という処置を行うことがあります。
鼻涙管洗浄の流れ:
麻酔または鎮静をかける
涙点(涙の出口)から細い管を挿入
生理食塩水で鼻涙管を洗浄
詰まりを取り除く
この処置により、涙が正常に排出されるようになり、涙やけが改善することがあります。
抗生剤・目薬の処方
細菌感染が原因の場合は、抗生剤の点眼薬や内服薬が処方されます。また、炎症を抑えるための消炎剤が使われることもあります。
処方薬使用の注意点:
獣医師の指示通りに使用する
自己判断で中止しない
2種類以上の目薬🛒は5分以上間隔を空ける
目薬は白目の部分に点眼する
まとめ:涙やけは毎日のケアと原因特定が大切
涙やけのケアは、以下の3つのステップが重要です:
1. 原因を特定する
涙やけには複数の原因がある
原因によって対処法が異なる
改善しない場合は動物病院で相談
2. 毎日のケアを継続する
1日2〜3回、目の周りを優しく拭く
清潔なコットンやガーゼを使用
NGケアを避ける
3. 総合的なアプローチ
食事の見直し
定期的なトリミング
環境の改善(空気清浄機など)
涙やけは一朝一夕には改善しませんが、正しいケアを続けることで徐々に良くなっていきます。愛犬の目元を清潔に保ち、健康的な毎日を送らせてあげましょう。
グルーミング全般の知識については、犬のグルーミング:自宅でできるプロのケアも併せてご覧ください。愛犬のケアに役立つ情報が満載です。






