「犬には被毛があるから日焼けしない」と思っていませんか?実は、犬も人間と同じように紫外線の影響を受け、日焼けすることがあります。特に近年、地球温暖化の影響で紫外線量が増加しており、愛犬の紫外線対策はますます重要になっています。本記事では、犬の日焼けのリスク、効果的な紫外線対策、そして安全な日焼け止め🛒の選び方と使い方について詳しく解説します。
犬も日焼けする!紫外線が犬に与える影響
犬にも被毛がありますが、すべての犬が紫外線から十分に守られているわけではありません。実際、シングルコートの犬やトリミングで短くカットした犬は、日焼けの可能性が高くなります(POCHI)。

日焼けしやすい犬の特徴
以下のような犬は特に日焼けのリスクが高いとされています:
被毛のタイプ:
シングルコート:トイプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリアなど、被毛の密度が低く、皮膚に直接紫外線が届きやすい(POCHI)
短毛種:ボストンテリア、ブルドッグ、ダックスフンドなど
白や薄い色の被毛:メラニン色素が少なく、紫外線のダメージを受けやすい

身体的特徴:
鼻が薄いピンク色の犬
被毛が薄い部分が多い犬(お腹、内股、耳の内側など)
脱毛症や皮膚疾患で被毛が薄くなっている犬
紫外線による健康リスク
犬が紫外線を過度に浴びると、以下のような健康被害が生じる可能性があります:
日焼け(日光皮膚炎):皮膚の赤み、痛み、皮膚剥離
脱水症状:強い日差しの下での長時間の活動
熱中症:高温と紫外線の相乗効果
目のダメージ:角膜炎、白内障のリスク増加
皮膚がん:扁平上皮がん、悪性黒色腫、血管腫など(AKC)
特に懸念されるのが皮膚がんです。日焼けは将来的に扁平上皮がんや悪性黒色腫など、重篤な皮膚がんのリスクを高めます(AKC)。
犬用日焼け止めの選び方と安全な成分
人間用の日焼け止め🛒を犬に使用するのは絶対に避けてください。犬専用の日焼け止めを選ぶ際は、成分に注意を払うことが非常に重要です。
避けるべき危険な成分
絶対に使用してはいけない成分:
酸化亜鉛(Zinc Oxide):犬が舐めると中毒を起こす可能性がある(Trupanion)
PABA(パラアミノ安息香酸、para-aminobenzoic acid):犬にとって有毒
避けるべきその他の成分:
香料(Fragrances)
着色料(Dyes)
サリチル酸塩(Salicylates)
犬は塗布した部分を舐める習性があるため、これらの成分が含まれる製品は危険です(NBC News)。
推奨される安全な成分
犬用日焼け止め🛒に含まれる安全な成分には以下があります:
二酸化チタン(Titanium Dioxide):物理的に紫外線を反射
ベンゾフェノン-3(Benzophenone-3):UVA・UVB吸収剤
オクチノキサート(Octinoxate):UVB吸収剤
ホモサレート(Homosalate):UVB吸収剤
エチルヘキシルメトキシケイ皮酸(Ethylhexyl Methoxycinnamate):UVB吸収剤
日焼け止め製品選びのポイント
| 選択基準 | 推奨事項 | 理由 |
|---|---|---|
| SPF値 | SPF15~30程度 | 人間用と同等の保護レベル |
| 保護範囲 | 広域スペクトル(UVA・UVB両方) | 両方の紫外線から保護 |
| 耐水性 | ウォーターレジスタント | 水遊びや汗でも効果持続 |
| 香料 | 無香料 | 犬の敏感な嗅覚に配慮 |
| 染色性 | 非染色性 | 被毛や家具の汚れ防止 |
| 安全性 | 犬専用製品 | 舐めても安全な成分 |
日本よりも紫外線が強いニュージーランドやオーストラリアなどでは、犬の日焼け止め使用が一般的で、これらの国で開発された製品は特に信頼性が高いとされています(POCHI)。
日焼け止めの正しい塗り方と使用方法
日焼け止め🛒の効果を最大限に引き出すには、正しい使用方法を守ることが重要です。
塗布のタイミングと頻度
塗布タイミング:
日光曝露の15分前に塗布する(Trupanion)
散歩や外出前に余裕を持って準備
塗り直しの頻度:
4~6時間ごとに塗り直す(Veterinary Partner)
水遊び後は必ず塗り直す
特に10時~15時(または10時~16時)の最も強い日差しの時間帯は注意
重点的に塗るべき部位
日焼け止めは特に以下の部位に重点的に塗布します:
鼻:被毛がなく、紫外線に最も晒される部位
耳:特に耳の先端や内側、毛が薄い部分
腹部:被毛が薄く、地面の照り返しも受けやすい
尾:先端部分は被毛が薄いことが多い
内股:被毛が少なく、デリケートな部位
脱毛部分:病気や加齢で毛が薄くなっている部分
まぶた周辺:目の保護も重要
適切な使用量と塗り方
使用量:各部位に少なくとも大さじ1杯程度のローションまたはクリームを使用(Veterinary Partner)
塗り方:被毛をかき分けて、皮膚に直接届くように塗布
均一に:ムラなく均等に塗り広げる
目や口の周辺:慎重に塗布し、目に入らないように注意
使用時の注意点
犬が舐めないよう、塗布後は散歩や遊びなどで気を逸らす
初めて使用する際はパッチテストを行い、アレルギー反応がないか確認
開放創や炎症がある部分には使用しない
製品の使用期限を確認し、古いものは使用しない
日焼け止め以外の効果的な紫外線対策
日焼け止め🛒だけでなく、様々な方法を組み合わせることで、より効果的に愛犬を紫外線から守ることができます。
UVカット素材の服やアクセサリー
犬用UVカット服:
UVカット素材を使用した犬用の服やボディスーツ
特にお腹や背中など広い面積を保護できる
通気性の良い素材を選ぶことが重要(POCHI)
犬用サングラス・ゴーグル:
目を紫外線から保護
角膜炎や白内障の予防に効果的
慣れるまで時間がかかる場合もあるため、徐々に慣らす
頭部や耳を保護
特に白い犬や耳が大きい犬種に効果的
環境面での対策
散歩時間の調整:
紫外線が最も強い10時~16時を避ける
早朝(6~8時)や夕方(18時以降)の散歩を推奨
夏場は特に時間帯に注意
日陰の活用:
散歩コースは木陰が多いルートを選ぶ
庭やベランダには日除けを設置(パラソル、日よけシートなど)
外出時は日陰で休憩を取る
室内環境の調整:
窓にUVカットフィルムを貼る
カーテンやブラインドで直射日光を遮る
愛犬が日向ぼっこする場合は時間を制限
栄養面でのサポート
抗酸化物質の摂取:
ビタミンE、ビタミンC、ベータカロテンなど
紫外線による酸化ストレスを軽減
質の高いフードやサプリメントで補給
水分補給:
十分な水分摂取で脱水を防ぐ
外出時は携帯用の水ボトルを持参
皮膚の健康維持には総合的なケアが重要です。詳しくはツヤツヤの毛並みを作る日常ケアもご覧ください。
日焼けしてしまった時の対処法
万が一、愛犬が日焼けしてしまった場合は、速やかに適切な処置を行うことが重要です。
日焼けの症状
犬の日焼けには以下のような症状が見られます:
皮膚の赤み(特に鼻、耳、腹部)
皮膚の熱感
痛みや痒み(触られるのを嫌がる)
皮膚の乾燥やひび割れ
水ぶくれ
皮膚の剥離
応急処置
軽度の日焼けの場合:
冷却:冷たい濡れタオル🛒で患部を優しく冷やす(氷は直接当てない)
保湿:アロエベラジェルや犬用の保湿剤を塗布
水分補給:十分な水を与える
安静:涼しい場所で休ませる
重度の日焼けの場合:
水ぶくれ、激しい痛み、広範囲の赤みがある場合はすぐに獣医師に相談
脱水症状や熱中症の兆候(過度のよだれ、嘔吐、ふらつき)があれば緊急受診
獣医師の診察が必要なケース
以下の症状がある場合は、必ず獣医師の診察を受けてください:
広範囲の重度の日焼け
水ぶくれや出血
食欲不振、元気消失
嘔吐や下痢
24時間以上経っても症状が改善しない
毎年同じ部位が日焼けする(皮膚がんのリスク)
皮膚トラブル全般については、犬の皮膚トラブルの見分け方と対処法で詳しく解説しています。
犬種別・状況別の紫外線対策
犬種や生活環境によって、必要な紫外線対策は異なります。
犬種別の対策
| 犬種タイプ | リスクレベル | 推奨対策 |
|---|---|---|
| 白・薄色の短毛種(ブルテリア、ダルメシアンなど) | 非常に高 | 日焼け止め必須、UVカット服、散歩時間調整 |
| シングルコート(プードル、マルチーズなど) | 高 | 日焼け止め、UVカット服、日陰の活用 |
| ダブルコート長毛種(ゴールデンレトリバーなど) | 中 | 鼻・耳に日焼け止め、散歩時間調整 |
| 黒・濃色の長毛種 | 低~中 | 熱中症対策優先、鼻・耳に注意 |
| 無毛種(チャイニーズクレステッド) | 非常に高 | 全身に日焼け止め、UVカット服必須 |
シーン別の対策
海やプール🛒での水遊び:
ウォーターレジスタント日焼け止めを使用
2時間ごとに塗り直し
水から上がったらタオルで拭いてから塗り直す
ビーチパラソルなどで日陰を確保
山や高地でのアクティビティ:
標高が高いほど紫外線が強いため、念入りな対策が必要
雪や氷の照り返しにも注意
こまめな水分補給
ドッグランや公園:
日陰のあるエリアを選ぶ
長時間の滞在は避ける
定期的に休憩と水分補給
まとめ
愛犬の紫外線対策と日焼け防止のポイントをまとめます:
犬も日焼けする:特にシングルコート、白・薄色、短毛種はリスクが高い
危険な成分を避ける:酸化亜鉛、PABAは絶対に使用しない
安全な日焼け止めを選ぶ:犬専用、SPF15~30、広域スペクトル、無香料
正しく塗布:日光曝露の15分前、4~6時間ごとに塗り直し
重点部位:鼻、耳、腹部、尾など被毛が薄い部分
総合的な対策:日焼け止め+UVカット服+散歩時間調整+日陰活用
日焼け後の対処:冷却、保湿、重度の場合は獣医師に相談
紫外線対策は、単に日焼けを防ぐだけでなく、皮膚がんなどの重篤な疾患を予防する重要なケアです。特に夏場や紫外線の強い地域では、日焼け止めの使用と環境面での対策を組み合わせて、愛犬を守りましょう。
毎日のケアを習慣化し、愛犬が快適で健康的な生活を送れるようサポートすることが、飼い主の大切な役割です。






