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換毛期の大量抜け毛対策

換毛期の大量抜け毛対策の画像

春と秋になると、愛犬の抜け毛の量に驚いたことはありませんか?床や家具、衣服に大量の毛が付着し、掃除が追いつかない経験をした飼い主さんは多いでしょう。これは「換毛期」と呼ばれる自然な生理現象です。本記事では、換毛期のメカニズム、効果的な抜け毛対策、正しいブラッシング方法、そして快適に乗り切るためのコツを詳しく解説します。

換毛期とは?いつ起こるのか

換毛期は、犬の被毛が季節に合わせて生え変わる時期のことです。特にダブルコート🛒(二重構造の被毛)を持つ犬種に顕著に見られます。

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換毛期の時期

換毛期は一般的に年2回訪れます(Cainz):

  • 春の換毛期:3月~7月頃まで(冬毛から夏毛へ)

  • 秋の換毛期:9月~11月頃まで(夏毛から冬毛へ)

それぞれの換毛期は約1ヶ月間続きます。ただし、犬の年齢、健康状態、生活環境(室内飼育か屋外飼育か)によって、時期や期間は多少前後することがあります。

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海外の情報によると、換毛期の抜け毛のピーク期間は通常2~4週間とされています(Animals Matter)。

換毛期が起こる理由

犬の被毛は、季節の温度変化に適応するために生え変わります:

  • :冬の寒さから身を守っていた厚いアンダーコート🛒(下毛)が抜け、涼しく過ごせる薄い夏毛に変わる

  • :夏の薄い被毛が抜け、保温性の高い冬毛に変わる

これは犬の体温調節機能の一部であり、健康な犬であれば自然に起こる現象です。

ダブルコートとシングルコートの違い

すべての犬種が同じように換毛期を経験するわけではありません。被毛の構造によって、抜け毛の量や換毛期の有無が異なります。

ダブルコートの犬種

ダブルコートは、オーバーコート(上毛)アンダーコート(下毛)の二層構造になっています(GREEN DOG):

  • オーバーコート:太くてしっかりした剛毛で、外部刺激から皮膚を保護

  • アンダーコート:柔らかく細い毛で、保湿・保温の役割

驚くことに、アンダーコートの本数はオーバーコートの5~20倍と言われています(GREEN DOG)。そのため、換毛期には大量の抜け毛が発生します。

主なダブルコート犬種

  • 柴犬、秋田犬などの日本犬

  • チワワ(ロングコート)

  • ポメラニアン

  • ダックスフンド(ロングコート)

  • フレンチブルドッグ

  • ウェルシュ・コーギー

  • ゴールデンレトリバー

  • ラブラドールレトリバー

  • シベリアンハスキー

  • ジャーマンシェパード

シングルコートの犬種

シングルコート🛒は、オーバーコートのみで構成され、アンダーコートがないため、季節による大規模な換毛期はありません。抜け毛は年間を通じてほぼ一定です。

主なシングルコート犬種

  • トイプードル

  • マルチーズ

  • ヨークシャーテリア

  • シーズー

  • パピヨン

被毛タイプ換毛期抜け毛の特徴主な犬種
ダブルコート年2回(春・秋)換毛期に大量に抜ける柴犬、ゴールデンレトリバー、チワワ
シングルコートなし年間通じて少量ずつ抜けるトイプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア

効果的な抜け毛対策とブラッシング方法

換毛期の大量の抜け毛を管理するには、適切なブラッシングが最も重要です。

ブラッシングの頻度

通常期:週1~2回 換毛期毎日のブラッシングを推奨(AKC

換毛期には、毎日ブラッシングすることで家中に散らばる抜け毛を大幅に減らすことができます。

正しいブラッシング方法

基本的な手順

  1. 表面だけでなく、皮膚の根元から毛先までしっかりとブラッシングする(Cainz

  2. 毛の流れに沿って優しく、しかししっかりとブラッシング

  3. 特にアンダーコートが密集している部位(首周り、胸、お尻周り)を重点的にケア

  4. 脇の下や内股など、毛玉ができやすい部分も忘れずに

重要な注意点

換毛期にシャンプーをする前には、必ずブラッシングを行うことが重要です。ブラッシングせずにシャンプーすると、乾燥時にアンダーコートが絡まってしまいます(Cainz)。

おすすめのブラシの種類と使い分け

換毛期に効果的なブラシには以下の種類があります:

1. アンダーコートレーキ(ファーミネーター🛒

換毛期に最も効果的なツールです。太い歯が密集した構造で、オーバーコートを傷つけずにアンダーコートの死毛を効率的に取り除きます(Animals Matter)。

  • 用途:アンダーコートの除去専用

  • 使用頻度:換毛期は週2~3回

  • 適した犬種:ダブルコート全般

2. スリッカーブラシ

細い針金状のピンが密集したブラシで、ダブルコート犬種の換毛期に特におすすめです(GREEN DOG)。

  • 用途:毛玉の除去、アンダーコートの整理

  • 使用頻度:毎日~週数回

  • 適した犬種:長毛種、毛が絡まりやすい犬種

3. ラバーブラシ

ゴム製のブラシで、マッサージ効果もあります。

  • 用途:短毛種の抜け毛除去、マッサージ

  • 使用頻度:週2~3回

  • 適した犬種:短毛種のダブルコート(フレンチブルドッグなど)

4. ピンブラシ

先端が丸くなったピンが並んだブラシ。

  • 用途:日常のお手入れ、毛並みを整える

  • 使用頻度:毎日

  • 適した犬種:長毛種全般

ブラッシング以外の抜け毛対策

定期的なシャンプー🛒

月に1回は全身をシャワーで洗い流し、体に残った抜け毛を取り除きます(GREEN DOG)。換毛期には、シャンプー後に高速ドライヤーを使うと、大量の抜け毛を効率的に飛ばせます。

プロのグルーミング

プロのグルーマーは、高速ドライヤーや専門ブラシを使って、家庭では取り除けない死毛を除去してくれます。換毛期には特に効果的です。

詳しいケア方法はツヤツヤの毛並みを作る日常ケアもご覧ください。

家の中の抜け毛対策と掃除のコツ

換毛期には、ブラッシングだけでなく、家の掃除も重要な課題になります。

効果的な掃除方法

1. 掃除機

  • 毎日または1日おきに掃除機をかける

  • ペット用の掃除機アタッチメントを使用

  • カーペットやソファは特に念入りに

2. 粘着ローラー(コロコロ)

  • 衣服や布製品の抜け毛除去に便利

  • 各部屋に配置して手軽に使えるようにする

3. ゴム手袋

  • 濡らしたゴム手袋でカーペットやソファを撫でると、毛が集まりやすい

  • 経済的で効果的な方法

4. 空気清浄機

  • 空中に舞う抜け毛やフケを除去

  • ペット用フィルター付きのものが効果的

抜け毛を減らす環境づくり

洗えるカバー類

ソファやベッドにはペット用の洗えるカバーをかけ、定期的に洗濯します。

犬専用スペース

抜け毛が気になる場合は、犬が過ごす場所を限定し、専用のマットやベッドを用意します。

フローリングの選択

カーペットよりもフローリングの方が抜け毛の掃除が簡単です。ただし、滑りやすいため、滑り止めマットを敷くなどの配慮が必要です。

栄養面からのサポート

健康な被毛は、適切な栄養から作られます。換毛期だけでなく、日頃から栄養バランスの良い食事を与えることが重要です。

被毛の健康に必要な栄養素

タンパク質

犬の被毛はケラチンというタンパク質で構成されています。高品質な動物性タンパク質を含むフードを選びましょう。

オメガ3・オメガ6脂肪酸

健康な皮膚と被毛をサポートします。犬の毛はタンパク質とオメガ3脂肪酸によって育まれ、不足すると死毛や皮膚のフレークが発生します(Ridgeside K9 Grooming)。

おすすめの食材

  • サーモン、サバ(オメガ3)

  • 亜麻仁油(オメガ3)

  • 鶏脂(オメガ6)

  • 卵(タンパク質、ビオチン)

サプリメント🛒

獣医師と相談の上、フィッシュオイルやビタミンEのサプリメント🛒を追加するのも効果的です。

水分補給

十分な水分摂取は、皮膚の健康と被毛のツヤを保つために重要です。新鮮な水をいつでも飲めるようにしておきましょう。

換毛期以外の時期に抜け毛が多い場合

換毛期以外の時期に異常な抜け毛が見られる場合は、健康上の問題がある可能性があります。

異常な抜け毛の原因

皮膚疾患

  • アレルギー性皮膚炎

  • ノミ・ダニの寄生

  • 真菌感染(皮膚糸状菌症)

  • 細菌感染

ホルモン異常

  • 甲状腺機能低下症

  • クッシング症候群

  • 性ホルモンの異常

栄養不足

  • タンパク質不足

  • 必須脂肪酸の不足

  • 亜鉛やビタミンの欠乏

ストレス

  • 環境変化

  • 不安や恐怖

  • 社会化不足

室内環境

  • 暖房やエアコンで1年中快適な温度が保たれていると、換毛期のサイクルが乱れることがある

獣医師に相談すべきサイン

以下の症状がある場合は、獣医師に相談してください:

  • 部分的な脱毛(円形脱毛など)

  • 皮膚の赤み、発疹、かゆみ

  • フケの大量発生

  • 皮膚のべたつきや異臭

  • 食欲不振や元気消失

  • 過度に体を掻く、舐める

皮膚トラブル全般については、犬の皮膚トラブルの見分け方と対処法で詳しく解説しています。

ダブルコート犬を剃ってはいけない理由

暑い夏に向けて、「毛を短くしてあげた方が涼しいのでは?」と考える飼い主さんもいますが、ダブルコート犬を剃ることは絶対に避けるべきです。

剃ることのリスク

体温調節機能の喪失

ダブルコートは夏には断熱材として機能し、熱から身を守ります。剃ってしまうと、この機能が損なわれ、逆に暑さに弱くなります(Animals Matter)。

紫外線から皮膚を守れない

被毛は紫外線から皮膚を保護する役割もあります。剃ると、日焼けや皮膚がんのリスクが高まります。

毛質の変化

剃った後、毛が正常に生え揃わない場合があります。毛質が変わったり、まだらに生えたりすることがあります。

適切な夏対策

剃る代わりに、以下の方法で暑さ対策をしましょう:

  • 定期的なブラッシングで不要なアンダーコートを除去

  • 涼しい時間帯の散歩

  • 室内の温度管理

  • 十分な水分補給

  • 冷却マットの活用

まとめ

換毛期の大量抜け毛を乗り切るためのポイントをまとめます:

  1. 換毛期の理解:春と秋の年2回、約1ヶ月間続く自然現象

  2. ダブルコートとシングルコート:ダブルコート犬種は換毛期に大量の抜け毛

  3. 毎日のブラッシング:換毛期は毎日、アンダーコートレーキやスリッカーブラシ🛒を活用

  4. 正しいブラッシング:皮膚の根元から毛先まで、シャンプー前には必ずブラッシング

  5. 家の掃除:掃除機、粘着ローラー、空気清浄機を活用

  6. 栄養サポート:タンパク質とオメガ3・オメガ6脂肪酸が重要

  7. 絶対に剃らない:ダブルコート犬を剃ると体温調節機能が損なわれる

  8. 異常な抜け毛:換毛期以外の時期の異常は獣医師に相談

換毛期は大変な時期ですが、適切なケアと対策を行うことで、愛犬も飼い主も快適に過ごせます。毎日のブラッシングは、抜け毛対策だけでなく、愛犬とのコミュニケーションの時間でもあります。この期間を上手に乗り切り、愛犬の健康な被毛を維持しましょう。

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