はじめに
犬のサイズは、飼育環境、経済的負担、お世話の手間など、多くの面に影響を与えます。「小型犬なら飼いやすい」「大型犬は扱いが難しい」といった単純な話ではなく、それぞれのサイズに特徴とメリット・デメリットがあります。この記事では、サイズ別の特徴を詳しく解説し、あなたのライフスタイルに合った選び方をガイドします。

犬のサイズ分類
一般的な分類基準:
| サイズ | 成犬時の体重 | 代表的な犬種 |
|---|---|---|
| 超小型犬 | 5kg以下 | チワワ、ヨークシャーテリア、ポメラニアン |
| 小型犬 | 5~10kg | トイプードル、ミニチュアダックスフンド、パグ |
| 中型犬 | 10~25kg | ビーグル、コーギー、柴犬、ボーダーコリー |
| 大型犬 | 25~40kg | ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、秋田犬 |
| 超大型犬 | 40kg以上 | セントバーナード、グレートデン、バーニーズマウンテンドッグ |
小型犬の特徴

メリット
1. 住環境の制約が少ない マンションやアパートでも飼いやすく、都市部での飼育に適しています。
2. 経済的負担が軽い
食費:月3,000~5,000円
トリミング:月5,000~8,000円
ペット保険:月2,000~3,000円
3. お世話が比較的楽
散歩時間:1日30~40分程度
シャンプー🛒なども自宅で可能
移動が容易(キャリーで運べる)
4. 平均寿命が長い 小型犬は大型犬より長生きする傾向があり、14~16年程度生きることが多いです。
デメリット
1. 骨折しやすい 骨が細く、ソファーからの飛び降りなどで骨折するリスクがあります。
2. 寒さに弱い傾向 小さな体は熱を逃しやすいため、冬場は防寒対策が必要です。
3. 吠えやすい犬種が多い 警戒心が強く、吠えやすい傾向があります(個体差・犬種差あり)。
4. デリケートな体質 体が小さい分、健康管理により気を配る必要があります。
小型犬に向いている人
マンション・アパート暮らし
初めて犬を飼う
在宅時間が長い
高齢者(ただし力はあるので注意)
経済的負担を抑えたい
中型犬の特徴
メリット
1. バランスが良い 小型犬の扱いやすさと大型犬の丈夫さを兼ね備えています。
2. 適度な運動パートナー ジョギング🛒やハイキングなど、アクティブな活動を一緒に楽しめます。
3. 丈夫な体質 小型犬ほどデリケートではなく、大型犬ほど疾患が多くない傾向があります。
4. しつけしやすい犬種が多い 柴犬、ボーダーコリー、ビーグルなど、知能が高くしつけやすい犬種が多いです。
デメリット
1. 住環境の制約 マンションによってはペット可でも大きさ制限があり、中型犬がNGの場合があります。
2. 経済的負担は中程度
食費:月5,000~8,000円
ペット保険:月3,000~4,000円
トリミング🛒:月8,000~12,000円
3. 散歩時間が必要 1日1~1.5時間程度の散歩が必要で、運動不足はストレスにつながります。
4. 力が強い 引っ張る力が強く、しつけが不十分だと散歩のコントロールが大変です。
中型犬に向いている人
一軒家または広めの住居
アクティブなライフスタイル
犬との運動を楽しみたい
ある程度の犬の飼育経験がある
適度な経済的余裕がある
大型犬の特徴
メリット
1. 穏やかな性格が多い 小型犬より落ち着いていて、攻撃性が低い傾向があります。
2. 頼もしいパートナー 家族を守る意識が強く、安心感があります。
3. 子どもと相性が良い おおらかな性格で、子どもの遊び相手として優れています(適切な社会化が前提)。
4. 存在感がある 堂々とした姿は、犬好きにとって大きな魅力です。
デメリット
1. 経済的負担が大きい
食費:月10,000~20,000円
ペット保険:月5,000~8,000円
医療費:体が大きいため薬剤量も多く、費用が高額
2. 住環境の制約が大きい
広いスペースが必須(一軒家推奨)
ペット可物件でも大型犬NGが多い
賃貸では選択肢が極めて限られる
3. お世話の手間
散歩:1日2時間以上
シャンプー🛒は自宅では困難(トリミングサロン必須)
移動が大変(車が必要)
4. 平均寿命が短い 大型犬の平均寿命は8~12年と、小型犬より短い傾向があります。
5. 健康リスク
股関節形成不全
胃捻転(緊急疾患)
心臓病
大型犬に向いている人
一軒家に住んでいる
庭がある、または近隣に広い公園がある
経済的に余裕がある
時間的余裕がある(散歩に2時間以上かけられる)
大型犬の飼育経験がある
力強い犬をコントロールできる体力がある
サイズ別の経済的負担(生涯コスト)
| 項目 | 小型犬 | 中型犬 | 大型犬 |
|---|---|---|---|
| 食費(月) | 3,000~5,000円 | 5,000~8,000円 | 10,000~20,000円 |
| ペット保険(月) | 2,000~3,000円 | 3,000~4,000円 | 5,000~8,000円 |
| トリミング(月) | 5,000~8,000円 | 8,000~12,000円 | 12,000~20,000円 |
| 医療費(年平均) | 50,000~100,000円 | 80,000~150,000円 | 150,000~300,000円 |
| 生涯コスト(15年) | 約250~400万円 | 約350~550万円 | 約500~800万円 |
あなたに合ったサイズの選び方
チェックリスト
小型犬が向いている人
[ ] マンション・アパート暮らし
[ ] 経済的負担を抑えたい
[ ] 散歩時間は短めが良い
[ ] 初めて犬を飼う
[ ] 長生きしてほしい
中型犬が向いている人
[ ] 一軒家または広めの住居
[ ] アクティブに運動したい
[ ] バランスの取れた犬が良い
[ ] ある程度の飼育経験がある
大型犬が向いている人
[ ] 一軒家に住んでいる(庭付き推奨)
[ ] 経済的に十分な余裕がある
[ ] 毎日2時間以上散歩できる
[ ] 大型犬の飼育経験がある
[ ] 存在感のある犬が好き
まとめ
犬のサイズ選びは、単なる好みの問題ではなく、住環境、経済力、時間的余裕、体力など、多くの要素を総合的に考慮する必要があります。
重要なポイント:
住環境:マンションなら小型犬、一軒家なら選択肢が広がる
経済力:大型犬は生涯コストが800万円近くになることも
時間:大型犬は散歩だけで1日2時間以上必要
経験:初心者は小型犬から始めるのが無難
ライフスタイル:アクティブなら中~大型犬、インドア派なら小型犬
「可愛いから」「かっこいい🛒から」だけでサイズを選ぶのではなく、15年以上にわたって責任を持って飼育できるかを冷静に判断してください。
適切なサイズの犬を選ぶことが、犬にとっても飼い主にとっても幸せな生活につながります。
犬種選びの総合ガイドは、犬種選びで後悔しないためのチェックリストをご覧ください。





