愛犬の健康と安全を守るために、適切な救急箱の準備は飼い主の重要な責任の一つです。予期せぬ怪我や病気が発生した際、適切な応急処置用品があれば、獣医師の診察を受けるまでの間、愛犬の状態を安定させることができます。この記事では、犬の救急箱に常備すべき必須アイテムを詳しく解説します。
包帯・ガーゼ類:傷の保護に不可欠
犬の救急箱において最も基本的で重要なのが、包帯🛒やガーゼなどの傷の保護用品です。American Kennel Clubによれば、自己粘着性の防水包帯は犬の毛に引っかからず、傷を清潔に保つのに理想的です。

必要な包帯・ガーゼ類には以下が含まれます。
滅菌ガーゼパッド(複数サイズ)
自己粘着性包帯(2.5cm、5cm幅)
医療用テープ
伸縮性包帯
綿球
包帯は傷口の汚染を防ぎ、出血を止める役割を果たします。特に散歩中の肉球の怪我や、遊びの最中の擦り傷など、日常的な軽傷の処置に欠かせません。PetMDの専門家は、包帯を巻く際は血流を遮断しないよう、指が1~2本入る程度の余裕を持たせることを推奨しています。
消毒・洗浄用品:感染予防の基本

傷の感染を防ぐための消毒・洗浄用品も、救急箱の必須アイテムです。清潔な傷口は治癒が早く、合併症のリスクも低減します。
| アイテム | 用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| 過酸化水素水(3%) | 傷の消毒、中毒時の催吐剤 | 使用前に必ず獣医師に相談 |
| 生理食塩水 | 目や傷の洗浄 | 滅菌済みのものを使用 |
| ペット用消毒薬 | 傷口の消毒 | 人間用は刺激が強い場合あり |
| 抗菌軟膏 | 軽度の傷の治療 | 犬が舐めても安全なもの |
| 消毒用ウェットティッシュ | 傷周辺の清掃 | アルコールフリー推奨 |
デビフペットによれば、過酸化水素水は傷の消毒だけでなく、誤飲時の嘔吐誘発にも使用できますが、必ず獣医師の指示のもとで使用することが重要です。また、生理食塩水は目にゴミが入った際の洗浄にも有効で、刺激が少ないため安心して使用できます。
器具・ツール類:処置を効率的に
適切な医療器具があれば、応急処置をより安全かつ効率的に行えます。以下のツールを常備しておきましょう。
基本ツール
ステンレス製ピンセット(とげ、ダニの除去用)
ペット用爪切り🛒
止血パウダー(爪切り時の出血対策)
スポイト・シリンジ(傷の洗浄、投薬用)
直腸体温計(ペット用)
はさみ(包帯カット用)
Small Door Veterinaryの獣医師は、特にピンセットの重要性を強調しています。犬の肉球に刺さったとげや、皮膚に付着したダニを安全に除去するには、先端が斜めにカットされたステンレス製ピンセットが最適です。
また、爪切り🛒時の出血は飼い主にとって不安な状況ですが、止血パウダーがあれば迅速に対処できます。これは爪の血管を誤って切ってしまった際に、粉末を爪の先端に押し付けることで出血を止める製品です。
保温・冷却用品:体温管理の必需品
犬の体温管理は、緊急時に命を左右する重要な要素です。低体温症や熱中症に対処するため、以下のアイテムを用意しましょう。
インスタント保冷剤(やけど、熱中症対策)
使い捨てカイロ(低体温症対策)
エマージェンシーブランケット(保温・保冷両用)
タオル(複数枚)
ホームメイトによれば、犬の平均体温は38~39度で、人間より高めです。体温が37度以下になると低体温症、40度以上になると熱中症の危険性が高まります。インスタント保冷剤は夏場の熱中症対策だけでなく、やけどの応急処置にも使用できます。一方、使い捨てカイロは冬場の低体温症対策に有効です。
タオル🛒は保温だけでなく、出血時の圧迫止血や、骨折時の固定補助にも使えるため、複数枚常備しておくことをおすすめします。
緊急連絡先・記録類:情報が命を救う
医療用品と同じくらい重要なのが、緊急時の連絡先と愛犬の医療記録です。これらの情報があれば、獣医師は迅速かつ適切な治療を行えます。
必須の記録・連絡先
かかりつけ動物病院の連絡先
24時間対応の救急動物病院の連絡先
ペット毒物ヘルプライン(日本動物中毒センター等)
愛犬の診療記録のコピー
ワクチン接種証明書
投薬中の薬のリスト
アレルギー情報
Virbac Servicesの獣医師は、災害時には通常のかかりつけ病院に連絡がつかない可能性があるため、複数の動物病院の連絡先を記録しておくことを推奨しています。また、投薬中の薬がある場合は、少なくとも5~7日分の予備を救急箱に入れておくと安心です。
特殊アイテム:状況別の追加装備
基本的な救急用品に加えて、愛犬の特性や生活環境に応じた特殊アイテムも検討しましょう。
小型犬種向け(チワワ、ポメラニアン、トイプードル等) 小型犬は骨が細く骨折しやすいため、以下のアイテムが有用です。
固定用の副木(割り箸、厚紙等)
新聞紙や雑誌(副木の代用)
三角巾(固定補助)
アウトドア活動が多い犬向け
ポータブル酸素缶(呼吸困難時用)
ヘビ咬傷用吸引器
虫除けスプレー🛒(ペット用)
LED懐中電灯
高齢犬・持病のある犬向け
グルコースペースト(低血糖対策)
持病の薬(予備)
使い捨て手袋(衛生管理)
Team Hopeの獣医チームによれば、アウトドア🛒活動が多い犬には、ポータブル酸素缶が呼吸困難時の応急処置に役立つとしています。これはスポーツ用品店や薬局で入手可能で、呼吸が苦しそうな場合に鼻先に噴射することで酸素を供給できます。
救急箱の保管とメンテナンス
救急箱を準備したら、定期的なメンテナンスと適切な保管が重要です。
保管のポイント
直射日光を避けた涼しい場所
子供やペットの手の届かない高所
持ち運びやすい防水ケースに収納
車にも予備セットを準備
メンテナンス方法
6ヶ月ごとに内容物をチェック🛒
使用期限切れの薬品を交換
使用したアイテムをすぐに補充
連絡先情報の更新
Kurgoの専門家は、救急箱のメンテナンスを年2回、春と秋に行うことを推奨しています。特に過酸化水素水や抗菌軟膏などの薬品は使用期限があるため、定期的な確認が必要です。また、使用したアイテムは放置せず、すぐに補充することで、いざという時に必要なものが揃っている状態を保てます。
車で移動することが多い場合は、自宅用と車載用の2セットを用意すると、外出先での緊急事態にも対応できます。車載用には耐熱性のあるケースを選び、夏場の高温による薬品の劣化を防ぎましょう。
救急箱の準備は愛犬の命を守る第一歩です。基本的なアイテムから始めて、愛犬の特性に合わせてカスタマイズしていくことで、より安心できる環境を整えられます。定期的なメンテナンスを忘れず、常に使える状態を保ちましょう。





