「この犬種を飼いたいけど、どんな病気にかかりやすいんだろう?」「うちの子は医療費がかかる犬種なのかな?」愛犬を家族に迎える前、または現在飼っている愛犬の健康管理を考えるとき、犬種ごとの病気リスクと医療費は気になるポイントです。実は、犬種によってかかりやすい病気は大きく異なり、それに伴う医療費も変わってきます。この記事では、犬がかかりやすい病気は?犬種や年齢別に種類や症状を紹介🛒などの最新データをもとに、人気犬種別の病気リスクと医療費について詳しく解説します。
犬の医療費:全体像を把握しよう
まず、犬全体の医療費の目安を把握しておきましょう。犬の医療費、目安はどのくらい?によると、健康な犬であっても、小型犬・中型犬で年間3〜5万円ほど、1カ月あたり3,000〜4,000円程度の医療費が必要です。

犬全体の平均的な通院費は、1回あたり13,739円(2023年4月〜2024年🛒3月の保険請求データ)となっています。
生涯医療費の目安
犬の寿命を15歳と仮定すると、犬の生涯医療費は約100万円ほどかかると予想されます。ただし、持病を抱える犬や病気になりやすい犬種の場合は、150万円〜200万円以上になるケースも珍しくありません。
これらの数字を踏まえて、ペット保険と医療費の賢い備え方を考えることが重要です。

病気になりやすい犬種ランキング
病気になりやすい犬種&犬の病気ランキングのデータによると、診療費が高額な犬種ほど病気になるリスクが高い傾向にあります。
医療費が高額な犬種TOP5
| 順位 | 犬種 | 特徴 | 主なリスク疾患 |
|---|---|---|---|
| 1位 | フレンチ・ブルドッグ | 短頭種、骨格の特殊性 | 短頭種気道症候群、椎間板ヘルニア、熱中症 |
| 2位 | ゴールデン/ラブラドールレトリバー | 大型犬 | 股関節形成不全、耳血腫、腫瘍 |
| 3位 | ブルドッグ | 短頭種 | 呼吸器疾患、皮膚病 |
| 4位 | シー・ズー | 短頭種、長毛 | 眼疾患、皮膚病、外耳炎 |
| 5位 | キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル | 心臓疾患リスク | 僧帽弁閉鎖不全症 |
一方、ミニチュア・ダックスフンド、柴犬、チワワなどの人気犬種は年間診療費が比較的低く、丈夫で病気になりにくい犬種と言えます。
人気犬種別・かかりやすい病気と医療費
それでは、人気犬種ごとに、かかりやすい病気とその医療費を詳しく見ていきましょう。
トイ・プードル
かかりやすい病気:
糖尿病
白内障
膝蓋骨脱臼
外耳炎
医療費の特徴: 遺伝的に糖尿病や白内障にかかりやすいため、定期的な健康診断が重要です。膝蓋骨脱臼の手術が必要になると、15〜30万円程度かかります。
ミニチュア・ダックスフンド
かかりやすい病気:
椎間板ヘルニア🛒(最大のリスク)
膝蓋骨脱臼
溶血性貧血
歯周病
医療費の特徴: ダックスフンドの長い胴体は椎間板への負担が大きく、椎間板ヘルニアを発症しやすい特徴があります。椎間板ヘルニア治療の流れと料金によると、手術費用は20〜50万円、入院費で2〜4万円ほどかかります。
手術が必要な場合の総費用:25〜54万円
フレンチ・ブルドッグ
かかりやすい病気:
短頭種気道症候群
椎間板ヘルニア
熱中症
アレルギー🛒性皮膚炎
医療費の特徴: 診療費が最も高額な犬種です。短頭種特有の呼吸器疾患は、手術が必要になると30〜50万円かかることもあります。熱中症のリスクも高く、夏場の救急医療費は10〜20万円に及ぶことがあります。
柴犬
かかりやすい病気:
皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など)
外耳炎
認知症(高齢期)
医療費の特徴: 柴犬は皮膚病にかかりやすい特徴があり、アトピー性皮膚炎の年間診療費は中央値で44,490円です。慢性化すると生涯にわたって治療が必要になるケースもあります。
ゴールデンレトリバー/ラブラドールレトリバー
かかりやすい病気:
股関節形成不全
耳血腫
腫瘍(特に高齢期)
肥満関連疾患
医療費の特徴: 大型犬のため、手術費用や薬代が小型犬より高額になる傾向があります。股関節形成不全の手術費用は50〜100万円、腫瘍の治療は数十万円に及ぶことがあります。
チワワ
かかりやすい病気:
膝蓋骨脱臼
気管虚脱
水頭症
心臓病(高齢期)
医療費の特徴: 小型で比較的健康な犬種ですが、膝蓋骨脱臼のリスクがあります。気管虚脱が進行すると手術が必要になり、20〜30万円かかることがあります。
主な病気と治療費の詳細
具体的な病気の治療費を詳しく見てみましょう。
椎間板ヘルニア
犬のヘルニア手術費用は保険適用?によると、椎間板ヘルニアの治療費は以下の通りです:
内科的治療(軽度):5〜12万円
痛み止め、抗炎症薬
リハビリテーション
経過観察
外科的治療(重度):30〜50万円
手術費用:20〜30万円
入院費(7泊8日):2〜4万円
術後リハビリ:数万円
総額:25〜54万円
ダックスフンド、フレンチブルドッグ、コーギーなどは特にリスクが高い犬種です。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
保存的治療:数千円〜数万円/月
サプリメント🛒、痛み止め
手術:15〜30万円
重症度により費用が変動
両足の場合は倍額
トイプードル、チワワ、ポメラニアンに多く見られます。
外耳炎
犬の外耳炎の治療費によると:
軽度〜中等度:1〜2万円
1回の診療費:4,000〜5,000円
数回の通院が必要
重症化した場合:10〜15万円
外耳道切除手術が必要な場合
シー・ズー、ゴールデン🛒レトリバー、コッカー・スパニエルなど垂れ耳犬種にリスクが高いです。
皮膚病
年間診療費(年齢別):
0歳:16,402円
1〜4歳:30,279円
5〜8歳:42,766円
9〜12歳:51,254円
柴犬、フレンチブルドッグ、シー・ズーなどに多く見られ、慢性化すると生涯にわたる治療費負担となります。
年齢別の医療費リスク
人と同じように、犬も年齢が上がるにつれて病気のリスクと医療費が増加します。
0〜3歳(若年期)
主なリスク:
ワクチン、去勢避妊手術
誤飲誤食
先天性疾患の発見
年間医療費目安:3〜5万円(予防医療中心)
4〜6歳(壮年期)
主なリスク:
歯周病
皮膚病
肥満関連疾患
年間医療費目安:4〜6万円
7歳以上(高齢期)
主なリスク:
心臓病
腫瘍
腎臓病
認知症
年間医療費目安:6〜10万円以上
特に7歳を過ぎたあたりから「高額な治療費がかかる」リスクが高まるとされています。この時期からの健康診断は年2回に増やすことが推奨されます。
犬種別の医療費を抑える方法
犬種特有の病気リスクを理解した上で、賢く医療費を管理しましょう。
1. 予防医療を徹底する
予防医療の年間費用をしっかり投資することで、重症化を防ぎ、結果的に医療費を抑えられます。
定期的な健康診断
適切な体重管理
犬種特有のリスクに合わせた予防
2. ペット保険への加入を検討
特に医療費が高額になりやすい犬種(フレンチブルドッグ、ダックスフンド、大型犬)の場合、ペット保険への加入がおすすめです。
ペット保険の選び方で詳しく解説していますが、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼などの手術費用をカバーできるプランを選びましょう。
3. 犬種特有のリスクに備えた生活環境
ダックスフンド・フレンチブルドッグ:
階段の昇降を避ける
高いところから飛び降りさせない
適正体重を維持
短頭種(フレンチブル、ブルドッグ、パグ):
夏場の温度管理徹底
過度な運動を避ける
呼吸の異常に早めに気づく
大型犬:
成長期の食事管理
関節に負担をかけない運動
4. ペット貯金を並行する
保険だけでなく、ペット貯金のすすめも実践しましょう。特に高リスク犬種の場合、月5,000〜10,000円の積立てがおすすめです。
まとめ:犬種別リスクを理解して備える
犬種によってかかりやすい病気と医療費リスクは大きく異なります。
医療費が高額になりやすい犬種:
フレンチ・ブルドッグ
ミニチュア・ダックスフンド
ゴールデン/ラブラドール🛒レトリバー
ブルドッグ
キャバリア
比較的医療費が低い犬種:
柴犬(ただし皮膚病リスクあり)
チワワ
ミニチュア・シュナウザー
愛犬の犬種特有のリスクを理解し、予防医療への投資、ペット保険の検討、環境整備を行うことで、健康で長生きできる環境を整えることができます。また、保険vs貯蓄:どちらが賢い選択?も参考に、総合的な医療費対策を立てましょう。
愛犬との幸せな生活を守るために、犬種別のリスクを正しく理解し、適切な備えをしていきましょう。






