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犬と暮らす家づくり:安全で快適な住環境

マンション・アパートで犬を飼う注意点

マンション・アパートで犬を飼う注意点の画像

マンションやアパート🛒で犬と暮らしたいと思っても、「どんなルールがあるの?」「近隣トラブルが心配」と不安を感じる方は多いでしょう。集合住宅での犬の飼育には、戸建てとは異なる独自のルールやマナーがあります。

マンションやアパートで犬を飼うために必要な手続きや注意点によると、ペット可のマンションでも管理規約で細かなルールが定められており、これを守らないとトラブルの原因になります。

また、ペット可賃貸で騒音トラブルを防ぐための注意点!では、鳴き声や足音が主な騒音トラブルの原因であると指摘されています。

本記事では、マンション・アパートで犬を飼う際の管理規約の確認ポイント、共用部分でのマナー、騒音対策、近隣トラブル防止策を詳しく解説します。犬と暮らす家づくり全般については犬と暮らす家づくり:安全で快適な住環境もあわせてご覧ください。

まず確認:管理規約とペット飼育細則

ペット可でも規約は必ず確認

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「ペット可」と表示されていても、実際には細かな制限がある場合がほとんどです。マンションでペットと暮らす!ペットを飼う際のルールや注意点によると、国土交通省のマンション標準管理規約では、犬・猫等のペットの飼育の可否は規約で定めるべき事項とされています。

一般的な飼育制限

分譲マンションでペットと暮らす~犬を飼う時の注意点やマナーによると、一般的な新築分譲マンションの飼育細則では以下のような制限があります:

項目一般的な制限内容
犬の大きさ体長40~50cm以内、体重10kg以内(成獣時)
飼育頭数原則2匹以内
飼育可能なペット犬、猫、小鳥、観賞魚など
禁止されるペット危険動物、大型動物、爬虫類など
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ただし、マンションによって規約は大きく異なるため、必ず個別に確認が必要です。

必要な手続き

管理組合への届出:

  • ペットと一緒に暮らす場合、管理組合への事前申請が必須

  • ペット飼育届出書の提出

  • ワクチン接種証明書の提出

  • 物件によっては上下階・隣室の承諾が必要なケースも

登録義務: マンションで犬と暮らす 快適な生活のためのポイントによると、飼育動物が犬の場合、毎年「狂犬病予防法」第4条で定められた登録及び第5条で定められた予防注射を行う義務があります。

後からペット可に変更できる?

ペット飼育禁止のマンションでも、管理規約の変更により飼育可能になる場合があります。ただし、区分所有者及び議決権の各4分の3以上の賛成が必要で、実現は容易ではありません。

共用部分でのマナーとルール

集合住宅では、専有部分(自分の部屋)以外は共用部分として扱われます。

エレベーターでのマナー

ペットと一緒にエレベーターに乗る時の注意点賢い飼い主のスマート・マナー術~マンション(集合住宅)編を参考に、エレベーターマナーを解説します。

基本ルール:

  1. 抱きかかえるかケージに入れる

- 多くのマンションでは、エレベーター内で犬を歩かせることは禁止 - 小型犬は抱っこ、中型犬以上はケージやキャリーバッグ🛒を使用

  1. 乗る前に一声かける

- 既に乗っている人がいる場合:「ペットがいますが、よろしいですか?」 - 相手が犬嫌いや犬アレルギーの場合は次のエレベーターを待つ

  1. ペットボタンを押す

- ペットボタンがあるマンションでは必ず押す - 各階の表示灯が点灯し、ペットが乗っていることを知らせる

  1. リードは短く持つ

- 他の人に飛びかからないよう制御 - エレベーターのドアに挟まれる事故防止

  1. 隅に寄る

- 他の人が乗りやすいよう、隅に寄って立つ

  1. 階段の利用も検討

- 混雑時は階段を使うのもマナー - 小型犬なら抱えて階段を使う方が気を遣わない

廊下・エントランスでのマナー

基本ルール:

  • 犬を歩かせない(抱きかかえるかケージ🛒に入れる)

  • リードを短く持ち、犬をコントロール

  • 排泄させない(室内でトイレを済ませてから外出)

  • 他の住民とすれ違う際は立ち止まって待つ

理由: 集合住宅で暮らすマナー / 新居での注意事項によると、玄関、エレベーター、廊下、バルコニーは共用部分で全住民の共有財産です。犬が苦手な人、アレルギーの人への配慮が必要です。

ベランダ・バルコニーの使用

多くのマンションでは以下が禁止されています:

  • ベランダでのトイレ使用 - 臭いで近隣トラブルに

  • ベランダでのブラッシング - 抜け毛が隣や下の階に飛散

  • 犬をベランダに放置 - 吠え声の騒音、転落の危険

詳しくはベランダ・バルコニーの犬の安全対策もご覧ください。

騒音トラブルを防ぐ対策

集合住宅での最大のトラブル原因は「騒音」です。

鳴き声対策

ペット可の賃貸でよくあるトラブルと、その対策方法によると、鳴き声は特に夜間に目立ち、クレームにつながりやすいです。

無駄吠え防止のしつけ:

  1. 原因を特定 - なぜ吠えるのか(不安、要求、警戒など)

  2. 運動不足の解消 - 十分な散歩と遊びでストレス発散

  3. 社会化トレーニング - 他の人や犬に慣らす

  4. 「静かに」コマンドの訓練

  5. 専門家への相談 - しつけ教室やドッグトレーナー

環境対策:

  • 窓を閉める(特に夜間・早朝)

  • 防音カーテンの設置

  • 留守番中の吠え対策(ラジオやテレビをつけておく)

足音対策

犬の走る音、ジャンプする音は下の階に響きます。

防音マット・カーペットの設置:

  • 厚手のジョイントマット - クッション🛒性が高く、足音を吸収

  • 防音カーペット - 床全体に敷く

  • コルクマット - 天然素材で防音効果あり

設置場所の優先順位:

  1. リビング(犬が最も長時間過ごす場所)

  2. 犬が走り回る動線

  3. 犬のベッド周辺

しつけでの対策:

  • 室内で走り回らないよう訓練

  • 興奮したら落ち着かせる

  • ジャンプ癖を直す

物件選びの段階での対策

RC構造(鉄筋コンクリート)を選ぶ: 軽量鉄骨や木造よりも防音性が高い構造です。

角部屋・最上階を選ぶ:

  • 角部屋:隣接する部屋が少ない

  • 最上階:下の階への足音を気にしなくて良い

1階を選ぶ:

  • 下の階がないため足音を気にしなくて良い

  • 散歩の出入りが楽

近隣への配慮とコミュニケーション

入居時の挨拶

必ず挨拶に行くべき部屋:

  • 上下階の部屋

  • 両隣の部屋

  • (可能なら)斜め上下の部屋

挨拶の内容:

  • ペットを飼っていることを伝える

  • 犬種、大きさ、性格を説明

  • 「ご迷惑をおかけしないよう気をつけます」と一言

  • 連絡先を伝える(何かあればすぐ対応できるように)

粗品を持参: ちょっとした菓子折りなどを持参すると好印象です。

トラブルが起きた場合の対処

すぐに謝罪: 騒音や臭いなどでクレームがあった場合、まずは誠意を持って謝罪します。

原因を特定して改善:

  • どの時間帯にうるさいのか

  • どんな音なのか

  • 具体的に聞いて対策を講じる

管理会社・管理組合に報告: 直接のやりとりでトラブルが大きくなりそうな場合は、管理会社を通して対応します。

集合住宅に向いている犬種

向いている犬種の条件

  1. 吠えにくい - 無駄吠えが少ない

  2. 小型~中型 - 規約で制限されることが多い

  3. 運動量が少なめ - 室内でも満足できる

  4. 穏やかな性格 - 興奮しにくい

おすすめの犬種

犬種理由
トイプードル小型、賢い、吠えにくい、抜け毛少ない
シーズー穏やか、吠えにくい、小型
キャバリア温厚、人懐っこい、吠えにくい
フレンチブルドッグ静か、運動量少なめ(ただし暑さに弱い)
パグ穏やか、小型、吠えにくい
マルチーズ小型、賢い、人懐っこい

向いていない犬種

  • 猟犬系(ビーグル、ダックスフンドなど)- 吠え声が大きい

  • 超大型犬 - サイズ制限に引っかかる

  • 活発すぎる犬種(ジャックラッセルテリアなど)- 運動量が多く、室内で暴れる

  • 番犬系 - 警戒心が強く、よく吠える

ただし、同じ犬種でも個体差があり、しつけ次第で改善できることも多いです。

賃貸と分譲の違い

賃貸物件の場合

退去時の原状回復:

  • 床の傷、壁の汚れは原状回復義務がある

  • ペット飼育による損耗は通常損耗を超える可能性

  • 敷金が返ってこない、追加費用が発生することも

対策:

  • 床に防音マット🛒・カーペットを敷く(傷防止)

  • 壁の保護シート

  • 定期的な掃除で臭いや汚れを蓄積させない

更新時の注意: ペット飼育が発覚すると契約違反で退去を求められることがあります。必ずペット可物件を選んでください。

分譲マンションの場合

規約変更の可能性: 購入時はペット可でも、管理組合の総会で規約が変更され、ペット禁止になる可能性もゼロではありません(ただし既存の飼い主には影響しない場合が多い)。

リフォームの自由度: 分譲なら防音リフォームなども可能です。

よくある質問(FAQ)

ペット可マンションなら何でも許されますか?

いいえ。ペット可でも管理規約で細かなルールが定められています。大きさ、頭数、共用部分での扱いなど、必ず規約を確認してください。

小型犬なら届出不要ですか?

いいえ。どんなに小さくても管理組合への届出は必要です。無断飼育は規約違反になります。

ベランダでトイレをさせてもいいですか?

ほとんどのマンションで禁止されています。臭いが近隣に広がり、トラブルの原因になります。

鳴き声でクレームが来たらどうすればいいですか?

まずは誠意を持って謝罪し、原因を特定して改善策を講じます。しつけ教室やトレーナーに相談するのも有効です。

引っ越し後、どのくらいで犬を連れて入居できますか?

引っ越し当日から問題ありません。ただし、入居前に管理組合への届出を済ませておくことが望ましいです。

規約違反をするとどうなりますか?

管理組合から警告を受け、改善が見られない場合は最悪ペットの飼育中止や退去を求められることもあります。

まとめ

マンション・アパートで犬を飼う際の注意点:

  1. 管理規約の確認 - 大きさ、頭数、共用部分のルール

  2. 管理組合への届出 - 事前申請、ワクチン接種証明

  3. 共用部分でのマナー - エレベーター、廊下では抱きかかえる

  4. 騒音対策 - 防音マット🛒、無駄吠えのしつけ

  5. 近隣への挨拶 - 入居時に上下左右の部屋へ

  6. 適切な犬種選び - 吠えにくい、小型、穏やかな性格

集合住宅での犬の飼育は、戸建てと比べて制約が多い分、より高いマナー意識としつけが求められます。しかし、ルールを守り、近隣への配慮を忘れなければ、マンションやアパートでも犬と幸せに暮らすことができます。

犬が安全に暮らせる住環境づくりの総合的な情報は、犬と暮らす家づくり:安全で快適な住環境でご紹介しています。

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