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犬の歯の健康:デンタルケアで寿命が延びる

乳歯が抜ける時期と永久歯のケア方法

乳歯が抜ける時期と永久歯のケア方法の画像

子犬を迎えたばかりの飼い主さんにとって、愛犬の歯の健康🛒は気になるポイントの一つです。人間の赤ちゃんと同じように、子犬も乳歯から永久歯へと生え変わる時期があります。この大切な時期を正しく理解し、適切なケアを行うことで、愛犬の一生の歯の健康を守ることができます。

この記事では、子犬の乳歯が抜ける時期、永久歯への生え変わりのスケジュール、そして子犬との幸せな暮らしに欠かせないデンタルケアの方法を詳しく解説します。

子犬の乳歯と永久歯:基本を知ろう

子犬は生まれたときには歯がない状態で、生後約3週間から乳歯が生え始めます。松波動物メディカルの解説によると、生後6週間頃には28本の乳歯がすべて生え揃います。

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乳歯と永久歯では本数が異なります:

歯の種類乳歯永久歯
切歯(前歯)12本12本
犬歯4本4本
前臼歯12本16本
後臼歯なし10本
合計28本42本

永久歯は乳歯より14本多いのは、後臼歯が新たに生えてくるためです。この本数の違いを知っておくと、愛犬の歯の健康チェックに役立ちます。

乳歯が抜ける時期と生え変わりのスケジュール

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子犬の乳歯から永久歯への生え変わりは、生後4〜6ヶ月で始まります。ワンペディアの獣医師解説によれば、すべての永久歯が生え揃うのは生後7ヶ月〜1歳の頃です。

生え変わりには順番があり、一般的に切歯(前歯)→臼歯→犬歯の順に交換されます。犬歯は歯根が深いため、最後に生え変わることが多いです。

月齢別:歯の変化カレンダー

愛犬の歯の発達を把握するために、子犬の成長カレンダーと合わせて確認しましょう:

月齢歯の状態
生後3週間乳歯が生え始める
生後6週間乳歯28本が生え揃う
生後4ヶ月永久歯への生え変わり開始
生後5〜6ヶ月生え変わりのピーク
生後7ヶ月〜1歳永久歯42本が完成

この時期は愛犬の口の中を定期的にチェックして、生え変わりが順調に進んでいるか確認することが大切です。

乳歯の生え変わり期に起こる症状と対処法

乳歯から永久歯への生え変わり時期には、いくつかの症状が見られることがあります。ペッツイートの獣医師監修記事では、以下のような変化が紹介されています:

  • 食欲の低下:歯がグラグラして食べにくくなる

  • 軽い出血:乳歯が抜ける際に歯茎から出血することがある

  • 噛みたがる行動の増加:歯茎のムズムズを解消しようとする

  • よだれが増える:口の中の違和感から

これらは正常な反応ですが、症状が重い場合や長く続く場合は獣医師に相談しましょう。

食事の工夫と注意点

生え変わり時期の子犬は、硬いドライフードを食べにくそうにすることがあります。子犬の食事切り替えの基本を押さえながら、以下の工夫を試してみてください:

  • フードをふやかす:ぬるま湯で柔らかくする

  • ウェットフード🛒を混ぜる:食べやすさと食いつきを向上

  • 小粒のフードを選ぶ:噛む負担を軽減

ただし、あまりに柔らかい食事ばかりだと顎の発達に影響する可能性もあるため、様子を見ながら調整しましょう。

乳歯を飲み込んでしまった場合

「抜けた乳歯が見つからない」と心配する飼い主さんも多いですが、子犬が乳歯を飲み込んでしまうことはよくあります。飲み込んだ乳歯は排泄物と一緒に体外へ排出されるため、基本的に心配はいりません

ただし、以下の症状がある場合は獣医師に相談してください:

  • 嘔吐が続く

  • 食欲が全くない

  • 元気がない

要注意!乳歯遺残とは?

乳歯遺残(にゅうしいざん)とは、乳歯が抜けないまま永久歯が生えてきて、2本の歯が重なって生えている状態です。GREEN DOGの獣医師監修記事によると、この状態を放置するとさまざまな問題を引き起こします。

乳歯遺残が引き起こす問題:

  • 歯並びの悪化(不正咬合)

  • 歯と歯の間に汚れが溜まりやすくなる

  • 歯周病のリスク増加

  • 噛み合わせの問題で痛みが生じる

生後7ヶ月を過ぎても乳歯が残っている場合、または乳歯と永久歯が2週間以上一緒に生えている場合は、早めに獣医師に相談することをおすすめします。

犬の歯の健康とデンタルケアについて詳しく知りたい方は、関連記事もご覧ください。

乳歯遺残になりやすい犬種

乳歯遺残は特に小型犬に多く見られます:

  • チワワ

  • トイ・プードル

  • ポメラニアン

  • マルチーズ🛒

  • ヨークシャー・テリア

  • ミニチュア・ダックスフンド

これらの犬種は顎が小さく、歯が密集しやすいため乳歯遺残のリスクが高くなります。特に犬歯は歯根が深いため、最も遺残しやすい歯です。

乳歯遺残の治療法

乳歯遺残の治療は、全身麻酔下での抜歯が基本となります。獣医師によっては、避妊・去勢手術の際に同時に抜歯を行うことを勧められることもあります。

抜歯のタイミング:

  • 永久歯が生え揃う生後6〜7ヶ月頃に獣医師に相談

  • 避妊・去勢手術と同時に行うと麻酔が1回で済む

  • 早期発見・早期治療が歯並びを守る

子犬の歯磨きはいつから始める?

ペット&ファミリー損保の獣医師監修記事によると、子犬の歯磨き習慣は乳歯が生え始める生後3週間頃から始めるのが理想的です。

この時期から始める理由は、社会化期(生後3〜14週齢)を活用できるからです。子犬の社会化期は新しいことを受け入れやすい時期なので、口を触られることに慣れさせるのに最適🛒です。

ただし、乳歯から永久歯への生え変わり時期(生後4〜6ヶ月頃)は歯茎がデリケートになっているため、歯磨きは控えめにし、デンタルケアグッズを活用しましょう。

正しい歯磨きのやり方【ステップ別解説】

歯磨きを嫌がる犬は少なくありません。GREEN DOGのプロが教える歯磨き方法を参考に、段階的に慣らしていくことが成功の秘訣です。

ステップ1:口周りを触ることに慣れさせる

まずは歯磨きの前段階として、口周りを触られることに慣れさせましょう:

  1. 優しく声をかけながら顔周りを撫でる

  2. 口元に触れる時間を少しずつ延ばす

  3. 触らせてくれたらご褒美をあげる

  4. 嫌がったら無理をせず、また次の機会に

この段階で焦らないことが大切です。ポジティブな体験として記憶させましょう。

ステップ2:歯や歯茎に触れる練習

口周りに触れることに慣れたら、次のステップに進みます:

  1. 指にガーゼを巻いて、歯の表面を軽くこする

  2. 犬用デンタルジェルを指につけて歯に触れる(チキン味やリンゴ味など嗜好性の高いものがおすすめ)

  3. 歯茎もやさしくマッサージする

  4. 奥歯まで触れるようになったら次のステップへ

デンタルジェルは犬が好む味がついているので、歯磨きを楽しい時間として認識させるのに効果的です。

ステップ3:歯ブラシで磨く

いよいよ歯ブラシ🛒を使った本格的な歯磨きです:

歯ブラシ選びのポイント:

  • 犬用の小さめのヘッドを選ぶ

  • 柔らかめの毛を選ぶ

  • 小型犬には指にはめるタイプも便利

磨き方のコツ:

  • 歯と歯茎の境目(歯周ポケット)を重点的に

  • 45度の角度でブラシを当てる

  • 力を入れすぎず、やさしく小刻みに動かす

  • 外側から始めて、慣れたら内側も

最初は数秒でOK。少しずつ時間を延ばしていきましょう。愛犬の毎日の健康チェックの一環として習慣化することが大切です。

歯磨きの頻度とタイミング

犬の口内は人間と異なり、歯垢が歯石に変わるスピードが非常に早いのが特徴です。人間では約25日かかる歯石化が、犬ではわずか2〜3日で起こります。

推奨される歯磨き頻度:

  • 理想:毎日

  • 最低限:週3回以上

歯磨きのベストタイミングは食後です。月齢別の食事スケジュールに合わせて、食事後のルーティンとして歯磨きを組み込むと習慣化しやすくなります。

忙しい日は、デンタルガムやデンタルスプレーで代用することもできますが、これらはあくまで補助的なケアです。定期的な歯ブラシでのケアを基本としましょう。

歯周病を予防するために

ビルバックの獣医師監修情報によると、3歳以上の犬の80%以上が歯周病またはその予備軍といわれています。歯周病は口の中だけでなく、心臓、肝臓、腎臓など全身に悪影響を及ぼす可能性がある怖い病気です。

愛犬の健康を守る病気予防の観点からも、歯周病予防は非常に重要です。

歯周病の症状と見分け方

以下のような症状が見られたら、歯周病のサインかもしれません:

症状詳細
口臭がきつくなる腐敗臭のような強い臭い
歯茎が赤く腫れる健康的なピンク色から赤色に変化
歯茎から出血する触ると血が出る
よだれが増える口の違和感から
食べにくそうにする痛みで硬いものを避ける
口を触られるのを嫌がる以前は平気だったのに
歯がぐらぐらする重度の場合

これらの症状に気づいたら、早めに動物病院を受診しましょう。

動物病院での歯石除去(スケーリング)

一度ついてしまった歯石は、家庭での歯磨きでは取り除けません。動物病院でのスケーリング(歯石除去)が必要になります。

スケーリングは超音波の振動を使って歯石を除去する処置で、犬の場合は全身麻酔が必要です。麻酔にはリスクが伴うため、日頃からの予防ケアで歯石をつけないことが大切です。

定期検診のすすめ:

  • 年に1〜2回は獣医師に口腔内をチェックしてもらう

  • 歯石がついてきたら早めにスケーリングを検討

  • 高齢犬は麻酔リスクが上がるため、若いうちからケアを

おすすめデンタルケアグッズ

毎日の歯磨きをサポートするデンタルケアグッズを活用しましょう。子犬のおやつ選びと同様に、安全性と効果を考慮して選ぶことが大切です。

歯ブラシ・デンタルジェル:

  • 犬用歯ブラシ🛒(サイズは犬の口に合わせて)

  • 指サック型歯ブラシ(初心者や小型犬におすすめ)

  • 犬用デンタルジェル(飲み込んでも安全なもの)

補助的なケアグッズ:

  • デンタルガム:噛むことで歯垢を除去

  • デンタルスプレー:口腔内の細菌を抑制

  • 歯磨きおもちゃ:遊びながら歯のケア

  • デンタルウォーター:飲み水に混ぜるタイプ

これらは歯ブラシの代わりにはなりませんが、忙しい日のケアや歯磨きを嫌がる犬のサポートとして活用できます。

まとめ:健康な歯で愛犬の長寿を支えよう

子犬の乳歯から永久歯への生え変わりは、愛犬の歯の健康を左右する大切な時期です。この記事のポイントをおさらいしましょう:

乳歯と永久歯の基本:

  • 乳歯は生後3週間から生え始め、28本

  • 永久歯は生後4〜6ヶ月から生え変わり始め、42本

  • 生後7ヶ月〜1歳で永久歯が完成

気をつけるべきこと:

  • 乳歯遺残に注意(特に小型犬)

  • 生後7ヶ月を過ぎても乳歯が残っていたら獣医師に相談

  • 生え変わり期は食事の工夫を

デンタルケアの習慣化:

  • 歯磨きは生後3週間頃から少しずつ慣らす

  • 理想は毎日、最低でも週3回以上

  • 歯垢は2〜3日で歯石に変わるので早めのケアを

健康な歯は愛犬の長寿につながります。今日から適切なデンタルケアを始めて、子犬との幸せな暮らしを守りましょう。

気になる症状があれば、自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

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